(仮称)ツインシティ(大神地区)土地区画整理事業に係る環境影響予測評価実施計画書の概要
掲載日:2020年4月3日
対象事業の名称等
事業の名称
(仮称)ツインシティ(大神地区)土地区画整理事業
事業者等
事業者:神奈川県知事松沢成文(都市計画決定権者)
事業予定者:神奈川県知事松沢成文
事業予定者:平塚市長大藏律子
事業の種類
土地区画整理事業
対象事業の目的
県央・湘南都市圏のより一層の活性化と県土の均衡ある発展のために、土地区画整理事業により、道路、公園等の都市基盤の整備を図るとともに、周辺環境に調和した計画的な宅地の整備を一体的に行う。
対象事業の位置等
実施区域
平塚市大神291番地ほか
実施区域及び周辺地域の環境の特性
〈社会的状況〉土地利用 | 実施区域周辺は北側が田(一部、工場敷地)、西側が田及び畑地、東側及び南側が住宅地及び工場用地が混在する地域である。 | ||||||
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交通 | 道路交通網の状況は、実施区域の北西側に小田原厚木道路、北側に東名高速道路の厚木インターチェンジがあり、周辺には、県道22号(横浜伊勢原)、県道44号(伊勢原藤沢)、県道47号(藤沢平塚)があり、国道129号は実施区域の中央を南北に縦断している。最寄り駅はJR相模線倉見駅であるが駅方向に相模川を渡る橋がなく、北東側の門沢橋駅を利用する。 | ||||||
公害の状況 |
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気象 | 平成13年から17年の平塚市神田小学校における年間平均気温は15.6度~16.6度、年間降水量は1,322ミリメートルから1,725ミリメートル、年間平均湿度は64.2パーセントから70.1パーセントで推移している。 | ||||
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水象 | 実施区域を挟んで東を1級河川相模川が、西を2級河川笠張川が南流している。また実施区域付近の浅層地下水水位は標高10メートル程度である。 | ||||
地象 | 実施区域周辺は相模平野に位置し、その地形は相模原台地と大磯丘陵、愛甲台地の間に広がる相模原沖積低地で相模川を中心に河川によりできた平地であり、実施区域は相模川により形成された氾濫平野に位置している。また地質は、沖積層でその厚さが約40~60メートル堆積し、上部から頂部泥層、上部砂、泥互層、下部泥層、下部砂礫層が堆積している。 | ||||
生物 |
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文化財の分布状況 | 実施区域内において確認されている埋蔵文化財等として、宅地に塚状に残る牛山古墳が存在する。また、南側の敷地境界付近に周知の埋蔵文化財包蔵地が分布している。 | ||||
レクリエーション資源の分布 | 実施区域周辺には、市民スポーツ広場、戸沢橋スポーツ広場等が2箇所、潮騒とうるおいロードが実施区域内を東西に横断している。 | ||||
地域景観の特性状況 | 実施区域周辺は平坦な地形であり、畑地が広がる田園景観を呈している。国道129号沿い及び周辺地域には住居や事業場等が立地している。 |
環境の特性に基づき配慮しようとする内容
- 国道129号沿いについては、産業系、業務系等の土地利用を配置し、住居系土地利用への緩衝機能を持たせる。
- 実施区域東側には、周辺に分布する住居地域との調和、本事業の影響を緩和するために住居系土地利用を配置する。
- 相模川及び水田に広がる現況の環境特性に配慮し、水辺環境や公園、緑地の連続性に配慮し、地域の動植物の生育・生息環境の保全に配慮する。
- 汚水排水は公共下水道へと放流し、公共用水域へ影響を及ぼさないよう配慮する。
- 造成計画においては、盛土による造成を行い、建設発生土の発生、処分量を抑制する。また、搬入土については、土壌汚染防止の観点から受入基準を定め、隣接地等への土壌汚染や地下水汚染が生じないよう措置を講じる。
- 透水性舗装等により雨水の地下浸透を促進し、地下水涵養を図る。
- 建設副産物は可能な限り再利用し、廃棄物の発生抑制を図る。
対象事業の概要
対象事業の規模
項目 | 規模 |
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実施区域 | 約70ヘクタール |
土地利用計画
区分 | 概要 |
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公共施設の配置方針 | 幹線道路として、国道129号、(仮称)ループ道路及びトランジットモールの3路線を配置する。公園・緑地計画は、地域交流の場となるよう近隣公園・街区公園を計画する。 |
区分 | 宅地利用計画の概要 |
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Aブロック | 産業系土地利用ゾーンを地区西側に配置し、生産機能、物流機能などの集積、連携を図り、新しい産業の育成、業種間の交流により技術や効率の向上、環境共生の取り組みを促進する。 |
Bブロック | 業務系土地利用ゾーンを地区北側に配置し、厚木広域連携拠点の一翼を担うため、先進的な開発研究機能、情報関連業務機能、中枢管理業務機能等の導入を図る。 |
Cブロック | 住居系土地利用ゾーンを地区東南側に配置し、地域の環境と共生し、環境負荷の少ない地域にやさしい生活スタイルを実践できる住宅地を誘導する。 |
Dブロック | 魅力ある新たな土地利用ゾーンを地区中心に配置し、トランジットモールを活かし、人が集まる多様な機能を複合的に導入し、賑わいのある新しい土地利用の形成を図るなど、様々なまちづくりの取り組みを発信する。 |
対象事業に係る工事計画の概要
項目 | 概要 |
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主要工種 | 宅地造成工事、公園・緑地工事、道路工事 |
工事期間 | おおむね20年程度 |
評価項目の選定
選定した評価項目
12項目(大気汚染、水質汚濁、騒音・低周波空気振動、振動、地盤沈下、廃棄物・発生土、水象、植物・動物・生態系、文化財、景観、レクリエーション資源、安全)
対象事業の評価項目と行為内容の関係
評価項目 | 評価細目 | 行為内容(環境影響要因) | |
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大気汚染 | 一般環境項目 | 浮遊粒子状物質 | 建設機械の稼働 工事用車両の走行 関係車両の走行 |
二酸化窒素 | |||
規制項目 | 建設機械の稼働 工事用車両の走行 造成工事 |
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水質汚濁 | 生活環境項目 | 造成工事 | |
騒音・低周波空気振動 | 騒音 | 建設機械の稼働 工事用車両の走行 関係車両の走行 |
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振動 | 振動 | 建設機械の稼働 工事用車両の走行 関係車両の走行 |
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地盤沈下 | 地盤沈下 | 敷地の存在(土地の改変) | |
廃棄物・発生土 | 産業廃棄物 | 造成工事 | |
水象 | 河川 | 造成工事 敷地の存在(土地の改変) |
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植物・動物・生態系 | 植物 | 造成工事 敷地の存在(土地の改変) |
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動物 | |||
水生生物 | |||
生態系 | |||
文化財 | 文化財 | 造成工事 | |
景観 | 景観 | 敷地の存在(土地の改変) 構造物の存在 |
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レクリエーション資源 | レクリエーション資源 | 工事用車両の走行 敷地の存在(土地の改変) 構造物の存在 |
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安全 | 交通 | 工事用車両の走行 関係車両の走行 |
選定しない評価項目
7項目(土壌汚染、悪臭、電波障害、日照阻害、気象、地象、地域分断)
対象事業を実施するにつき必要な許可等の種類及び内容
- 土地区画整理事業の施行規程及び事業計画の認可、又は組合設立の認可(土地区画整理法)
- 都市計画(市街化区域及び市街化調整区域)の変更(都市計画法)
- 道路管理者以外の者の行う工事の承認(道路法)
- 公共下水道管理者以外の者の行う工事の承認(下水道法)
- 公共下水道計画の認可(下水道法)
- 農地転用の届出(農地法)