高速横浜環状北西線に係る環境影響評価方法書の概要
都市計画決定権者の名称等
都市計画決定権者 | 神奈川県 (代表者の氏名) 神奈川県知事 松沢 成文 (所在地) 横浜市中区日本大通1 |
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事業予定者 | 横浜市 (代表者の氏名) 横浜市長 中田 宏 (主たる事務所の所在地) 横浜市中区港町一丁目1番地 |
首都高速道路株式会社 (代表者の氏名) 代表取締役社長 橋本 鋼太郎 (主たる事務所の所在地) 東京都千代田区霞が関一丁目4番地1号 |
対象事業の目的及び内容
対象事業の目的等
事業の名称 | 高速横浜環状北西線 | |
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事業の目的 | 横浜市内や全国を結ぶ交通体系の整備の一環として、高速横浜環状北線及び一般国道466号(第三京浜道路)と、東名高速道路を結ぶ高速道路を新設する。 |
対象事業の内容
対象事業の種類 | 首都高速道路の新設 | |
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対象事業の位置又は実施区域 | 起点:横浜市青葉区下谷本町 終点:横浜市都筑区川向町 |
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対象事業の規模 | 道路延長:約7.1km 車線の数:4車線 道路の設計速度:60km/時 道路の区分:第2種第1級(自動車専用道路) |
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基本的な道路構造 | 地下式(トンネル構造):延長約4.2km 嵩上式(高架構造)及び地表式(堀割構造):延長約2.9km 換気所は、地下式の両坑口付近に1ヶ所ずつ設置 |
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ジャンクション・出入口 | (仮称)横浜青葉インターチェンジ・ジャンクション:東名高速道路及び一般国道246号 (仮称)港北ジャンクション:一般国道466号(第三京浜道路) 港北出入口:都市計画道路川向線(事業中) |
対象事業実施区域及びその周辺の概況
大気質
計画路線周辺の測定局の平成17年度の結果によれば、一般局(4局)において二酸化窒素、浮遊粒子状物質、二酸化硫黄、光化学オキシダントが測定され、自排局(2局)において二酸化窒素、浮遊粒子状物質、一酸化炭素(1局のみ測定)が測定されている。光化学オキシダントを除く全ての項目については、全ての局で環境基準(長期的評価)に適合しているが、光化学オキシダントについては、全ての局で環境基準に適合していない。
騒音
調査対象地域における平成17年度の道路交通騒音は、定点調査6地点と市民からの調査依頼による7地点の計13地点中、昼間は10地点で、夜間は7地点で環境基準の適合している。また、要請限度については、昼夜間とも12地点で自動車騒音の要請限度以下となっている。
振動
調査対象地域における道路交通振動は、平成17年度の市民の調査依頼による9地点での測定結果があり、全ての地点で道路交通振動の要請限度以下となっている。
地形
計画路線周辺は、多摩丘陵や下末吉台地及び鶴見川低地が主な地形であり、多摩丘陵や下末吉台地では人工改変が進み、鶴見川低地では、一部が農耕地として利用されているが、多くは埋立られ、住宅地等に改変されている。
地質
低地部には、沖積層が広がり、丘陵及び台地部には、相模層群が広がっている。これらの表層地質の下層は、上総層群により構成されている。
生態系
鶴見川に代表される開放水域と、開放水域に沿って分布する低地の畑地・水田・草地と台地や低地に分布する樹林が、動植物の主要な生息・生育環境となっているものと考えられる。
人と自然の触れ合いの活動の場
計画路線周辺には市民の森や樹林地を生かした多数の公園等が整備されており、鶴見川沿いにはサイクリングコースが整備されている。
土地利用の状況
計画路線周辺の鶴見川沿いの低地部においては、田・畑及び軽工業用地として利用され、西側丘陵部においては、山林及びオープンスペースのまとまりのある土地として利用されている。
交通の状況
平成11年度道路交通センサスによると計画路線周辺の主な道路の平日24時間の交通量は、東名高速道路及び一般国道466号(第三京浜道路)が共に約12万台、一般国道246号が約7万台、主要地方道の丸子中山茅ヶ崎線と横浜上麻生線が約2万台、市道新横浜元石川線が約6万台となっている。
対象事業に係る環境影響評価項目の選定
環境影響評価方法書で選定した評価項目
11項目
(1)大気環境(大気質、騒音、振動、低周波音)、 (2)水環境(地下水の水質、地下水の水位)、 (3)土壌に係る環境その他の環境(地盤沈下、日照阻害、電波障害)、 (4)動物、 (5)植物、 (6)生態系、 (7)景観、 (8)人と自然の触れ合い活動の場、 (9)文化財、 (10)廃棄物等、 (11)その他の項目(地域社会、安全)
評価項目(環境要素の区分)と環境要因の区分との関係
環境要素の区分 | 環境要因の区分 | ||||||
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大気環境 | 大気質 | 二酸化窒素 浮遊粒子状物質 |
建設機械の稼働 資材等運搬用車両の運行 自動車の走行 換気所の存在又は供用 |
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粉じん等 | 建設機械の稼働 資材等運搬用車両の運行 |
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騒音 | 騒音 | 建設機械の稼働 資材等運搬用車両の運行 自動車の走行 換気所の存在又は供用 |
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振動 | 振動 | ||||||
低周波音 | 低周波音 | 自動車の走行 換気所の存在又は供用 |
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水環境 | 地下水 | 地下水の水質 | 掘削工事、トンネル工事の実施 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(地下式)の存在 |
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地下水の水位 | |||||||
土壌に係る環境その他の環境 | 地盤 | 地盤沈下 | |||||
その他の環境要素 | 日照阻害 | 道路(嵩上式)の存在 換気所の存在又は供用 |
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電波障害 | |||||||
動物 | 重要な種及び注目すべき生息地 | 工事施工ヤードの設置 工事用道路等の設置 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(嵩上式)の存在 換気所の存在又は供用 |
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植物 | 重要な種及び群落 | ||||||
生態系 | 地域を特徴づける生態系 | ||||||
景観 | 地域景観 | 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(嵩上式)の存在 換気所の存在又は供用 |
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人と自然との触れ合いの活動の場 | 主要な人と自然との触れ合いの活動の場 | 工事施工ヤードの設置 工事用道路等の設置 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(嵩上式)の存在 |
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文化財 | 文化財 | 工事施工ヤードの設置 工事用道路等の設置 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(嵩上式)の存在 換気所の存在又は供用 |
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廃棄物等 | 建設工事に伴う副産物 | 切土工又は既存工作物の除去 掘削工事、トンネル工事の実施 |
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その他の項目 | 地域社会 | 資材等運搬用車両の運行 工事施工ヤードの設置 工事用道路等の設置 道路(地表式又は堀割式)の存在 道路(嵩上式)の存在 |
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安全 | 掘削工事、トンネル工事の実施 | ||||||
計11項目 |