強度行動障害支援集 食事関係

掲載日:2019年1月25日

食事関係の障害

自分の食事が終了した後に、他者の食事に手を出す。

20歳代前半


どうして

食べ物に対する興味が強く、他の人の食事が目に入ると食べたくなるようです。

こうしてみました

個室で1番初めに食事を提供し、食後にビーズや絵カードの分類など8種類の課題をします。

説明

食べ物に対して強い関心があり、食事前後に他者の食事を目にして落ち着かない状態が見られ

ました。個室で1番初めに食事をして、食後すぐに40分程度の課題を行い、他の人の食事が終了

したところで洗面所に移動するようにしたところ、他者の食事を気にすることがなくなっています。

 

三浦しらとり園


食事の配膳時間に待てずドアを叩くなど落ち着かない。

20代後半


どうして

食事の配膳が始まるとすぐに食事をしたいという気持ちになるようです。

こうしてみました

配膳場所を変更し、配膳前に居室誘導し、カーテンで職員や他者の動きが目に入らないようにします。

説明

食べ物に対して強い関心があり、配膳が始まると興奮し、ドアを叩いたり、職員の出入りの際

に食堂に入ろうとするなど落ち着かない状況が見られました。配膳前に職員や他の利用者の

動きが気にならないように、居室に誘導しました。カーテンを設置し、配膳場所を配膳室ではな

い場所で行ったところ、食事まで落ち着いて過ごせるようになっています。

 

三浦しらとり園


食事中に自分のお膳を払う。

10代


どうして

食堂で他人の会話や賑やかさが気になってしまうと思われます。

こうしてみました

自分の部屋で食事をするようにします。

説明

食堂は皆が集合する場所で、視覚・聴覚等、様々な刺激が入ります。この刺激が気になりお膳

を払う行為に繋がると考えました。自分の部屋で食事をすることにより、お膳を払うことはなく

なっています。

 

七沢学園


食べ物を食器ごと投げてしまう。

20代後半


どうして

嫌いな食べ物を捨てる場所が分からず、食器を投げてしまうようです。

こうしてみました

本人専用の残飯入れバケツを用意しました。

説明

本人の食事テーブルの横に本人専用の残飯入れバケツを用意し、嫌いな食べ物を捨てられる

ようにしました。嫌いな食べ物は自分で残飯入れバケツに捨てるようになり、食器を投げることが

なくなっています。

 

津久井やまゆり園


食器を自ら投げて、その音で興奮が高まってしまいます。

30歳代後半


どうして

食器の割れる音に反応して、過去の記憶がよみがえる(フラッシュバック)為と思われます。

こうしてみました

食器を発泡スチロール製の物に変更します。

説明

食事を発泡スチロール製の食器に移し変えてから提供してみました。こうすることで本人が食器を

投げてしまっても、音が最小限で収まり興奮に結びつかなくなっています。

 

中井やまゆり園


食事がなかなか食べられません。

30歳代後半


どうして

陶器の食器だと投げると大きな音がして刺激になってしまう為と思われます。

こうしてみました

弁当の器に移し替えて提供します。

説明

もともと食の細い方ですが弁当はとても好きなので、弁当の容器での提供は食が進んでいます。

また投げても音がしないため、落ち着いて食べることができます。

 

中井やまゆり園


食事場面で落ち着かない。スプーン等を叩きつける


どうして

本人にとって食事場面は楽しみですが、集団のにぎやかな環境の中で食べることは苦手なよう

でした。自閉傾向があり、音刺激に反応してしまい食事に集中できないと思われました。

こうしてみました

個室を用意し、支援者を固定し、静かな場所で食事が出来るように環境設定を行いました。テー

ブルにはランチョンマット等を敷いて、視覚的にも食事をすることの了解が得られるよう工夫しま

した。

説明

当初は集団で食事をしていましたが、音声刺激が多いのか気持ちが食べることに、なかなか向

きませんでした。個室を用意して静かな環境を設定し、同一の支援者とマンツーマンで食べるよ

うにしました。食べる場所の変更は特に問題なく了解され、気持ちよく穏やかな感じで食事をす

すめることができました。しばらくこの方法を続け、良い経験を積み重ねて安心感を育み、いずれ

は集団に戻していくことも試行してみたいと思います。

 

七沢学園


おやつを食べ過ぎて肥満に

10代後半 男性


どうして

終わりがわかりにくいためと考えられます。

こうしてみました

スナック菓子は食べきりサイズを用意します。登校前に写真カードで選んでもらい、帰宅後その

お菓子を渡します。

説明

断ると興奮して叩いてしまうため、要求されると、ついあげてしまい、いつの間にか「叩けばおかわりをくれ

る」パターンが出来てしまいました。短期入所を使い、この習慣を崩す取組をしました。選んだ写真は「今日

のおやつ」として冷蔵庫の扉に貼り、帰宅するとカードと引換えにお菓子を渡すことにして、家庭でも同じ方

法を行いました。おかわり要求については「明日」と答えるようにしたところ、あっさり納得されたということです。

 

 


お父さんのおかずまで食べてしまう

10代後半 男性


どうして

どこまでが自分のおかずなのか、わからない

こうしてみました

大皿での盛付をやめ、ランチョンマットで家族銘々のおかずを、視覚的にわかりやすい形にしました。

説明

学校や入所施設の食事では、自分の分を食べたら終わり、ということが自然に出来ていました。どちらも

食事用トレー(お盆)を私用していることから、家庭でも試してみました。お盆の代わりにランチョンマットを

使用し、おかずは銘々に取り分けておいたところ、帰宅が遅くなる家族の分まで食べてしまうことはなくな

りました。

 

 


昼食会で弁当を選ぶ際など、種類が多いと選べずに粗暴行為が表出することがあります。

20代前半


どうして

どれを選んでいいのか分からずに混乱してしまう為と考えられます。

こうしてみました

本人が好きそうな物2から3種類に減らして選んでもらいました。

説明

小さい頃から通いなれているマクドナルドではメニューの中から選ぶ事ができますが、昼食会の弁当を

選ぶ時やおやつを選ぶ時など、種類が多いと選べずに混乱してしまい、時には粗暴行為が表出します。

このような時彼の許容範囲は2から3種類までなので、それ以上の中から選ぶ場合は、好きそうな物2から

3種類に減らして選んでもらいます。それでも長く迷う事はありますが、選ぶ事が出来ます。

 

中井やまゆり

本文ここまで
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