定例記者会見(2018年3月19日)結果概要

掲載日:2018年3月22日

発表事項

みんなあつまれ2017の結果について

 発表項目に入る前に、1件ご報告いたします。
 一昨日、昨日の2日間、共生の理念を広めるイベント「みんなあつまれ」が横浜赤レンガ倉庫イベント広場において開催し、2日間で約11万3,000人が来場されました。
 2日間にわたりまして、音楽、スポーツ、ダンス、アートとさまざまなプログラムが開催され、会場では障がい者も健常者もみんなあつまって、会場全体が笑顔にあふれていました。
 テーマソング振付ダンス大会があったのですけれども、ここでは、県立住吉高校で開催した練習会、このときに同じ学校にある中原養護学校分教室の生徒さんが練習会のときに非常に盛り上がって、素晴らしいダンスをそこで一緒に始めたということがあって、それがきっかけとなって、ステージに参加しようということになりまして、他の養護学校の生徒たち、そして中心となった2人が素晴らしいダンスを舞台の上で展開をしてくれまして、大いに会場を盛り上げてくれました。学校で、普段養護学校の分教室の皆さんと、一般の高校生の皆さんが、交わることは今まであまりなかったということでありますけれども、こういったことを通じて、交流が一気に広がったということがありました。
 また、いろいろとアンケートも、今しているところなのですけれども、出展した障がい福祉サービス事業所の皆さんからは、「一般の方と利用者が触れ合う機会を持てた」とか、「一般のお店の販売方法が勉強になった」、「自分たちの商品をいろんな方に知っていただけた」、「お客さんがおいしいと言ってもう一度買いに来てくれた」などの声が挙げられておりました。そして、来場された方々もSNSを通じて、いろんな形で発信していただいておりまして、「重度障がいの息子も楽しめるプログラムがあった」、「購入した商品を作る事業所が自宅に近いので行ってみたい」などの発信をしておられました。
 このように、みんなで一緒に同じことを体験して、ともに生きることへの共感を広めていこうというイベントの目的、まさに来場された多くの皆さんに体感してもらえたのではないかと思っているところであります。
 また、このイベントは、実行委員会の堀田実行委員長、クレイ勇輝総合プロデューサーをはじめ、多くの方々の力で実現したものでありまして、皆さんのご尽力に心から感謝申し上げたいと思っています。
 なお、「アートでみんなあつまれ!」で当日制作されました作品でありますとか、ステージ上に飾られたロゴの幕、会場で展示された平昌パラリンピックの速報写真などを、近日中に、この県庁舎に展示する予定であります。そういった形を通じても、ともに生きる社会かながわの理念を広めていきたい、そのように考えているところであります。

未病バレー「BIOTOPIA」がオープン

 それでは、本日の発表項目に移ります。
 はじめに、未病バレー「BIOTOPIA」のオープンについてです。
 県、株式会社ブルックスホールディングス及び大井町の三者が事業を進めています、未病バレーBIOTOPIAが、いよいよ4月28日、土曜日に、第1期オープンを迎えることとなりました。
 BIOTOPIAは、未病をテーマとした、ほかに例のない施設でありまして、楽しみながら未病を知ることができるほか、約60ヘクタール、東京ドーム13個分もの広大な敷地を生かしまして、「食」「運動」「癒し」を通じたさまざまな未病改善の取組みを実践することができます。
 BIOTOPIAは、株式会社ブルックスホールディングスが主体となって段階的に整備しておりまして、第1期オープンの概要はこちらです。「森のがっこう」や「マルシェ」など、濃い黒字の表記が第1期のオープンとなります。また、「スパ」などグレーの表記は第2期以降にオープンを予定している施設であります。このうち、「マルシェ」には、県が設置します「me-byoエクスプラザ」のほか、新鮮な農産物や地元の特産品、オーガニック商品などを提供する「マルシェ」、地元食材を中心としたビュッフェスタイルの「和食レストラン」、フランス国家最優秀職人章、いわゆるMOFシェフの監修によります、地元食材を活かしたデリや、焼きたてベーカリーを提供する「フレンチレストラン」などが設置されます。
 この中で、県がビオトピア内に設置します、「me-byo エクスプラザ」についてです。この施設は、未病を知り、楽しみながらライフスタイルを見直すきっかけとなる体験型施設でありまして、子どもから大人まで世代を問わず、ご利用いただけます。
 名称の「エクスプラザ」ですが、「体験・体感」を意味する「experience」、「運動」を意味する「exercise」、「特別」を意味する「extra」の「エクス」と、広場や複合施設の意味を持つ「プラザ」を組み合わせたものであります。お手元にエクスプラザのリーフレットの原稿を配付しましたけれども、このうちいくつかご紹介します。
 「まねして体を動かそう」ですけれども、ラジオ体操やヨガポーズ、ダンスステップなど、体を動かしている自分の姿が画面に取り込まれ、インストラクターの姿と見比べながら、「体が硬い」とか「体力が落ちている」といったことに気付くことができる体験機器であります。
次に、「おいしく食べよう」ですが、「長ねぎ」などの食材の画像と、「晩ごはん」などの言葉が映し出されたお皿とお皿をくっつけると、メニューと食材の効能が現れるといった、子どもでも楽しめる体験機器となっています。映し出される食材は、ブルックスが整備するマルシェで購入したり、レストランで味わっていただくなど、訪れた方の食生活の見直しにつなげていきたいと考えています。
 最後に、オープニングセレモニー等についてです。4月28日、土曜日、午前10時からの第1期オープンに先立ち、午前9時から、県、株式会社ブルックスホールディングス及び大井町の主催で、オープニングセレモニーを行います。また、4月から6月にかけてオープニング記念月間としまして、4月は「食」、5月は「癒し」、6月は「運動」をテーマにしたイベントを行います。詳細につきましては、改めてお知らせいたします。
 ぜひ、多くの方々にBIOTOPIAを訪れていただき、楽しみながら気軽に未病を改善していただきたいと思っています。

日産自動車株式会社と「災害時等における消防ヘリコプター活動拠点としての使用に関する協定」を締結します

 次に、日産自動車株式会社との「災害時等における消防ヘリコプター活動拠点としての使用に関する協定」の締結についてです。
本県において、大規模災害が発生した場合、全国から、緊急消防援助隊の消防ヘリコプターが、いち早く応援に駆けつけることになります。これまで県では、その受け入れのために、県内5箇所に、25機分の活動拠点の確保を進めてまいりました。
 今回新たに、日産自動車株式会社の「グランドライブ」という、追浜工場内のテストコースを、15機分の受け入れが可能な活動拠点として、提供いただけることになりました。
 今回の協定締結により、活動拠点を初めて県の東側にも確保することができまして、受け入れ可能数は、6箇所で40機分となりました。全国の消防ヘリコプターを、迅速かつ的確に受け入れることは、被害の拡大を防ぎ、人命救助にもつながりますので、大変ありがたいことだと考えています。
 県では引き続き、活動拠点の確保を進め、災害時に県民の「いのち」を守ることができるよう、しっかりと取り組んでまいります。

 「かながわ鶏」「厚木地粉うどん」を「かながわブランド」に登録!かながわブランドに新たに2品目が登録

 次に、かながわブランドに新たに2品目が登録されたことについてです。
 県と生産者団体で構成する、かながわブランド振興協議会は、3月6日に、団体から申請のあった「かながわ鶏」、「厚木地粉うどん」の審査を行い、かながわブランドに登録いたしました。私の隣に置いてあるのが、登録された商品であります。
 それぞれ簡単に紹介します。まず、「かながわ鶏」です。ブランド肉用鶏としては、全国的には名古屋コーチン、比内地鶏などが有名であります。一方、神奈川にはそうした肉用鶏がこれまでなかったため、生産者団体から「神奈川県独自の肉用鶏がほしい」との要望を受け、県の畜産技術センターが「かながわ生まれ、かながわ育ち」の「かながわ鶏」を開発しました。昨年、かながわ鶏生産組合が立ち上がり、生産量の拡大やブランド化に取り組んでいるところであります。肉質は、旨みが強く歯ごたえがあるのが特徴であります。
 次に、「厚木地粉うどん」です。JAあつぎでは、耕作放棄地の解消を目的に、小麦の導入を進めており、栽培は若い新規就農者が中心となって行っています。JAでは、生産した小麦を乾麺として加工販売することで、農家から小麦を市場価格の約5倍で買い取る取組みを行っており、農家所得等の向上に努めています。厚木市内で生産された小麦「さとのそら」を100%使用した乾麺で、もちもちとした弾力のある食感と小麦の豊かな風味が特徴となっています。
 今回のブランド登録を機会に、県民の皆さんにも広く知っていただきまして、お楽しみいただきたいと考えております。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、3件コメントしておきたいと思います。
 まず、3月22日、木曜日に開催する「悪質な訪問販売撲滅!かながわ宣言」に係る宣言式についてお知らせします。県はこれまでも消費者被害の未然防止のために、消費者に向けて講座やキャンペーンなどさまざまな取組みを実施してまいりました。
 このたび、悪質な訪問販売から消費者を守るため、自主的な取組みを推進する8つの事業者団体と県がチームを組んで、かながわ宣言を行います。宣言式は、10時15分から、新庁舎5階、第5会議室にて行います。
  次に、「黒岩祐治が行く!神奈川の現場」として、3月23日、金曜日、10時15分から、日産自動車グローバル本社を訪問しまして、自動運転車両を活用した新しい交通サービス「EasyRide」を体験いたします。県では、さがみロボット産業特区の重点プロジェクトとして、自動運転ロボットの利活用を推進しています。今回、自動運転車両を活用した新しい交通サービスで一般モニターが参加した検証を、日産自動車株式会社と株式会社ディー・エヌ・エーが連携して、みなとみらい地区で行いました。
 当日は、このサービスについての説明を受けた後、実際に自動運転車両に試乗し、その後で、関係者の方々と今回の検証結果や今後の実用化について意見交換をしたいと考えています。
 最後に、3月27日、火曜日に、相模原市緑区千木良にある津久井やまゆり園に、献花を行うため訪問いたします。4月以降、居住棟などの除却工事がいよいよ始まりますが、その前に、献花をしたいと考えているところであります。
 

質疑

未病バレー「BIOTOPIA」のオープンについて

記者: 未病バレーのことなんですけれども、知事はオープニングイベントにご出席されるのかどうか、また内覧会ですとか見に行かれるのかどうか、あと、個人的にはどの施設を楽しみにされているですとか、そういうのがありましたら教えてください。

知事: オープニングセレモニーには私自身も行きます。そして、これは未病というものを体感していただく、一堂にそれが全て集まった、ある種大きな施設になります。今回は第1期のオープンですから、本当にごく一部のオープンにはなりますけれども、先程ご紹介しましたように、来てくださった方が楽しみながら体験できるという、そういうコーナーになっています。これが実際にどのように楽しめるかということ、私自身も実際にそこへ行って、体感してみたいと思っています。
 これは第1期ですから、これからどんどん広がってまいりまして、ここに行けば一日中楽しめると、そしてここに行きたいがために全国から、また海外からも人が集まってくると、そのような拠点にしていきたいと考えています。

記者: 何か楽しみにされているコーナーですとかはございますか。

知事: 今回楽しみにしているコーナーは、先程申し上げた、実際に体がこう曲がるかどうかとかいうのをインストラクターと比べてみて、そういうのが目に見える形でできる、そういう機器があるということなので、そういったことも体験してみたいと思っています。
それと、いろんなマルシェというものも、どのようなものが並んでいるのかといったこと、これもやはり関心があって、少し見てみたいと思っています。

日産自動車株式会社との災害時等における消防ヘリコプター活動拠点としての使用に関する協定締結について

記者: 次に、日産自動車との協定の関係ですけれども、これは何か、どちらの方から申し出があったですとか、知事が何かお話をされたですとか、そういうことの経緯をちょっと教えていただけますでしょうか。

知事: これまで県は、多くの消防ヘリを受け入れられる活動拠点の適地を探して、確保してまいりました。しかし、これまで確保できた活動拠点というのは県の西側が中心でありまして、東側にはなかったのです。そこで、県の東側にも活動拠点を確保したいということで、適地となる施設を持つ企業等へいろいろと声を掛けておりました。そしてその中で、このたび日産自動車株式会社から、追浜工場内のテストコースについて、快くご提供いただけることになった、ということであります。

みんなあつまれ2017について

記者: 「みんなあつまれ」の件なんですけれども、私も見に行かせていただきましたが、全体としてはかなり人が多くて、にぎわっていたかなと思うんですが、知事の、全体として、二択で成功だったか失敗だったかみたいな、そういったご感想をいただければと思います。

知事: 本当は去年の秋に行う予定でしたけれども、残念ながら1日はできましたけれども、2日目が台風のため中止になってしまいました。
 そして仕切り直しということでありました。今回、本当に2日間とも天気に恵まれて、私も2日とも行きましたけれども、本当に大勢の人が来てくださっていた。そして障がいを持っている方、それとお客さんの皆さんも本当に楽しそうな顔をされていました。笑顔があふれるということは、まさにそういうことだったと思いますし、先程ご紹介しましたけれども、実際に参加された方々へのアンケート調査等々、それからSNSでどのようなことが発信されているのかということを見ましても、非常に好意的なメッセージが続いていたということも受けて、これはもう大成功であったと実は思っているところです。

記者: 一方で、開催に向けての資金を集めるといったときに、かなり事前には大変なこともあったと思うのですけれども、継続性という意味では、民間の寄付に頼るというところだと、やや足元がおぼつかないかなと思うのですが、次に2回目、3回目と開かれるご予定というのはあるのでしょうか。

知事: これはもう今回初めての開催でしたから、お声掛けしても、「どんなもんだろうかな」と思われて、ちゅうちょされたところもたくさんあったと思います。今回継続するかどうかということは、今回行われたことをしっかりと検証して、そして議会の皆さんもこれならば続けるべきだろうというご理解が得られた段階で、継続が決まるということにはなっております。
 今回、私も会場に行って、出店くださった、ご協力いただいた企業の皆さんとはいろいろお話をする機会がありましたけれども、皆さん大変喜んでおりました。耳の聴こえない方にもライブを楽しんでいただくというような、体が音楽に合わせて震えるような、振動が伝わってくるような椅子の展示などもありまして、こういう形で楽しめるのかといったことに気付きもあったけれども、いろいろな企業がこういう場があると良いと言ってくださりましたので、今回のは非常に上手くいったので、次はいろいろな形でもっと進みやすくなるのではないかと期待をしているところです。

記者: そういう意味では、先程議会のご理解というふうにおっしゃいましたが、予算も付けやすくなるかなと、次は県としての予算も付けやすくなるかなとお考えなのですか。

知事: 議会のご理解が得られればです。それを続けることになった場合には、新たな予算案としてご提示するという形になると思います。

森友学園問題をめぐる公文書の書き換えについて

記者: あと一つ、国政の問題にかかわってくるのですけれども、森友学園の問題に端を発して、公文書が書き換えられているということが大きな問題になっておりますが、それに対する知事のご所感と、神奈川県ではそういったことはないかと調査を進められているのかどうか教えてください。

知事: 公文書があのような形で書き換えられるということは、あってはならないことです。そういうことは、今まで絶対になかったのだろうと思っています。だから、私自身もまさかとは思いましたけれども、どうも今のところ事実のようです。ですから、何がいったい起きたのかといったことをしっかりと真相解明、究明をしてもらいたいと思うところです。財務省という、役所の中でも、最も中心的な役所のど真ん中で、そういうことが行われたということは、これは、安倍総理もおっしゃっていますけれども、行政全体の信頼を揺るがすような大きな出来事たったと思います。
 県の中でも、そのようことは絶対にあり得ないと、私は思っていますけれども、そういうことを踏まえながら、しっかりと、そういうことが絶対に起きないように、改めて脇を固める必要があると思っています。
ただ、あのような事態を受けて、そういう書き換えがあったかなかったかということを全部、今調べるという、そういう段階にはないと思っています。

記者: 森友問題をめぐる決裁文書の書き換えの問題についてなのですけれども、麻生大臣は、理財局の一部がやったことだと断定していらして、ご本人の責任については言及せず、お辞めになるつもりもないということなのですが、同じ行政機関の長としてですね、この対応を、どうご覧になっていますでしょうか。

知事: なかなか難しいところです。なぜ、あのようなことが起きたのかということ、本当のところがよく分からないです。ごく一部の官僚の独断的なことで行われたのか、ある程度の政治家の関与というものがあったのかどうなのか、その辺りが全く分からないので、今この時点で、私が、麻生大臣がどうこうするべきだということは、コメントはできないと思います。
 いずれにしろ、政治家の出処進退というものは、周りがとやかく言うことではなくて、ご自分がそれぞれ判断するものだと、そういう性格のものだと思います。

記者: 今の森友の関係なのですが、世間的には、官僚による忖度があったのではないかというようなことも、言われておるのですが、真相解明が分からない中ではあるのですけれども、県庁の中で、知事に対する忖度とかですね、何かお感じになったことはありますか。

知事: それはあります。私も指示は、いろいろと出しているつもりではありますけれども、なぜ、このようなことが上がってきたのかなということが時々あります。あまりないですけれども、たまにはあります。それを、ずっと探っていくと、まさに忖度ということだったのではないかということを感じたことはあります。
 つまり、全部トップが細かいことまで命令するわけではないですから、こんなふうにといった形でと言ったときに、その後は、独自の判断の下に動いていく、それは行政機関として当然のことだと思います。たった1人のリーダーによって、全部、最後の最後まで、いちいち判断が求められたら、行政はとても前へ行きませんから、言われたことを踏まえて、それが、どうすれば上手くいくかということを、皆考えながら、進めていく中で、当然、知事はこう考えているだろうと思い込んで前に行ってしまっているということがあって、結果が出てきたときに、なんでこのようなことになっているのですかと私自身聞くことが、たまにはあります。それは忖度というものではないでしょうか。
 逆に言うと、私から県庁職員の皆さんにも、自分でちゃんと考えてやれと言っていますから、考える中で、皆さんが知恵を絞った中で、悪意ではなくて、トップの意向をちゃんと反映するために知恵を絞った中でやっている作業の積み重ねという中で、どこかでずれが生じているということは、自然にあることではないでしょうか。
 それを絶えず、検証と言うか、フィードバックしながら、正しく結論を出していくということになるのではないかと思います。

記者: 悪い方向に行っているということは特にはないですか。

知事: 現在、この神奈川県庁の中で、おかしなことになったと自分で思い当たるものはありません。途中の段階で気付くということ、それはあります。「なんでこれ」と言ったら、「知事はそのおつもりではなかったですか」と言われて、「えっ、そんなこと言ったつもりはないのだけれども」ということはあります。

記者: それが例えば、特定の何か分野だとか、いろんな森羅万象ある中で、多少この分野が多いなとか感じることっていうのはあるのでしょうか。

知事: 特にこの分野でいつもずれるな、ということはあまり思わないです。でも、それは起きがちですよね。そこには別に悪意は何もないと思います。一生懸命やった結果、そうなるという。だから、任せきりにしてはいけないとは思います。

記者: 多少観念的になってしまうのかもしれませんけれども、忖度した方が悪いのか、忖度させるような状況をつくり出した方が悪いのか、つまり役人の忖度の場合、上位者に責任があるのか、それとも忖度する側に問題があるのか。知事はどちらだと考えているでしょうか。

知事: それぞれのケースで違うと思います。要するに、「コミュニケーション」の問題だと思うのです。コミュニケーションがしっかりととれていれば、いわゆる忖度ということで、最初の思惑とずれた方向に行くとか、勝手に思い込んで、こう考えているだろうと動いていくということは基本的にないはずです。だから、コミュニケーションをしっかりととっていくということによってそれを防いでいく。
 今申し上げたように、私の場合、途中で気が付いて、そうではないよと話をしたら修正できるわけですから、結果までは行かない。途中経過でそれが修正できるということで考えています。
 ですから、どちらが悪いというのは、それぞれそのときによって違ってくるのではないでしょうか。コミュニケーションの問題というのは、片一方が悪くて、片一方がどうだという問題ではないのではないかと思います。

健康増進法の改正による受動喫煙防止への対応について

記者: 先日、政府の方で健康増進法の改正案が閣議決定されまして、受動喫煙対策、政府としての受動喫煙対策が固まったわけなんですけど、もちろん東京オリンピック・パラリンピックを見据えて、客席面積100平米を超える飲食店は原則禁煙にするという内容で、ご存じだと思うんですけど、知事は、もちろんオリンピック、セーリング競技とか行われまして、たくさんの訪日外国人の方がいらっしゃることを踏まえまして、知事の受け止めを伺いたいんですけれども。

知事: この受動喫煙防止ということに関しては、松沢前知事のご功績だと思いますけれども、全国に先駆けて実現させてきたことだと思います。それについて、やっと国がオリンピックというものを契機として、追いついてきたということと思います。ただ、神奈川県で受動喫煙防止条例をつくっている中で、それを末端まで徹底するということ、これはなかなか大変なことだと思っています。
 ですから、われわれが今やるべきことは、せっかくの受動喫煙防止条例を、しっかりと徹底させていくということ、これをまだまだやらなければいけないことだと思っています。
 ですから、今度われわれの神奈川県でもオリンピックの競技が開かれますけれども、そういった中で受動喫煙防止条例といったものを、さらに徹底するように努力していきたいと思います。国としてもそういう法改正をやっていくのならば、そういったものが浸透するようしっかりと対応していただきたいと思います。

記者: 改正内容自体は知事としてはどういう考えなんでしょうか。十分というふうな見方なんでしょうか。

知事: 必ずしも十分とは思わないですけれども、まずは一つは皆さんで決めたルールといったもの、これを徹底させないとその先にはなかなか行けないものだと、自分たちの今までの経験を踏まえてそう思いますから、まずはそこまでしっかりやると、そこから先は先のこととして対応していくべきではないかと思います。

記者: 未病の改善という意味では、受動喫煙は厳しく対応していった方が良いのではないかと思うのですけど、神奈川県独自に、さらに強化した条例を制定するですとか、条例改正するですとか、そういうような考えというものはございますでしょうか。

知事: 今申し上げましたように、今ある条例を徹底させるということが完璧にできるようになってから次のステージに行くということが必要なのではないでしょうか。未病の改善をするためには、たばこの問題と密接にリンクすると私も思っていますけれども、その目標、ゴールだけをどんどん高めていっても、今ある目標すらちゃんと実行されていないときに、あまり高い目標だけつくっても、それは実効性がないのではないかと思いますから、まずは今のルールを徹底していくということだと思います。

悪質な訪問販売への対応について

記者: 先程の主要行事のメモで、悪質な訪問販売の撲滅宣言の件があったと思うんですが、この間、消費生活条例の改正もありましたけれども、いろんな所で訪問販売の悪質な例を聞いているとですね、まずもってその突然来るので、誰が来たか分からない、証拠を取っていないケースが結構多くてですね、例えば、消費生活センターから発表されるですとか、警察が摘発とか、そういった事案というのは本当に氷山の一角なので、全体としてどのように防ぐかというのは、まさに取り締りじゃないので、行政としてどうやっていくかというルール作りって大事だと思うんですけれども、その辺りの問題意識について改めてお聞かせください。

知事: 今度、われわれは悪質な訪問販売撲滅かながわ宣言というのを行って、いろんな形で展開をしてまいります。ポスターを作ったり、チラシを作ったりもしますし、それとともに、ご自宅のドアの内側に貼るシールといったもの、これもご用意して配布いたします。
 ピンポンと来たとき、ドアを開けようとしたそのときに、その文字がぱっと目に入ってくるようにする。悪質な訪問販売ではないかどうかということをちゃんとチェックしましょうよということが書いてあったりだとか、それから、いざおかしいなと思ったときには、ここに電話してくださいというような110番的な電話番号もそこに書いてあると。
 やはり、ご自分でその瞬間、まずはチェックするといったところによって、そういった被害をまずは防いでいくといったことにつながってくるのではないかと思って、今、そういうことを進めようとしています。

日産自動車株式会社との災害時等における消防ヘリコプター活動拠点としての使用に関する協定締結について

記者: 日産自動車とヘリコプターの活動拠点の協定に関してなんですが、最近、今まで提携していたヘリコプターの活動拠点で活動した実績はどんなものがあったのかというのと、そのときに東側に無かったということで、実際に困ってしまった例だったり、不自由を感じたというようなケースがあったという事例があれば、ぜひ教えてください。

知事: これは要するに、大規模災害時にヘリコプターを受け入れるところの拠点でありますから、最近、大規模災害が神奈川県内で起きたということではないので、いざというときの備えだと思います。ただ、この拠点を使ったことがあるかどうかについてはどうですか。

消防課長: 今までこの場所を使った実績等は、訓練等だけであります。

記者: 広域で、いざという時の備えをより充実させたという認識でよろしいですか。

知事: そういうことです。

記者: 今のご質問の関連なんですけれども、この日産自動車が提供してくださる拠点はですね、大規模災害になりますと、緊急消防援助隊だけではなくて、他県警のヘリですとか、自衛隊のヘリも入ってくると思うんですが、そういった他のヘリの拠点にもなり得るという考えですか。

消防課長: ただいまの件につきましては、真っ先に迅速に緊急消防援助隊の航空部隊が飛んできます。計画では、当初8機のヘリが迅速に飛んできて、今のところ消防ヘリということで考えています。

運動部活動における教員の働き方改革について

記者: 県教委の方で、県立高校の部活動を原則週休2日制という方針が出ましたが、スポーツ庁の方からも最近新聞出てますが、知事としてこうした動きへの受け止めというのをお聞かせください。

知事: 働き方改革というのは、やはり今待ったなしという状況で、ありとあらゆる業種に対しても、やはりそれを徹底してしなければいけないという流れの中ですから、それはやむを得ない方向と思っています。
 そのような中で、部活動というのをどう捉えるかというのは、これは非常に大きな問題だと思っています。中には、その部活動に非常な生きがいというか、やりがいを感じていらっしゃる先生もいらっしゃる。現実問題として、これからまた高校野球が始まりますけれども、高校野球がまさにその部活動ですから、それによる名門校というのがあるわけであって、どうしてその学校が名門校になっているかと言ったら、必ずと言っていいほど、立派な指導者がいるということですから。そういった皆さんが今までを振り返ったときに、働き方改革ということの中で、仕事をされていくのがどうなのか。まさに寝食を忘れてというか、打ち込んでいらした方も大勢いらっしゃったと思うのです。
 ただ、やはりそうは言っても、まさに働き方改革を進めなければいけないという中では、どうやったらその新しい働き方ができるのかといったことをみんなで考えながらやっていくということが必要な状況に来ていると思います。だから、いつも思うけれども働き方改革という中でのその「改革」という言葉というのは非常に重い言葉ではないかと。本当の意味での改革をしなければいけないと。待ったなしだと。その中でいろんな形で、みんなで知恵を絞る必要があるのではないかと思っています。

未病バレー「BIOTOPIA」のオープンについて

記者: 未病の関連で、先程その発表のあったBIOTOPIAなんですけれども、改めてその県西地域が未病の戦略的エリアってことで、なぜ県西地域なのかということをお伺いしたいのですが、あとBIOTOPIA、今回第1期ということですけど、全体として予算的には総額でどのくらいのものになるのか、規模的なものを教えてください。

知事: まずどうして県西部が未病の戦略エリアなのかといったことですけれども、これは県西部を活性化していくために、どういう形が良いのかさまざまな議論があったと思います。その中でこの未病という概念を出した時に、未病を改善するために食・運動・社会参加と、こういったものが大事だといった中で、この県西部を見てみると、未病を改善するさまざまな要素が集約している場所ではないかとそのような気がしたわけです。
 山もあれば海もあれば、山の幸、海の幸、農作物も非常に豊富ですし、しかも温泉もある、緑も豊かだといった中で、そういったものを上手くつなげていったときに、未病を改善するといったことに上手くつながるのではないかと、それでいろいろ実験的にやってきたわけです。未病のいろんな駅というものを作って、癒しの駅を作って、食の駅だとか、運動の駅だとかいろいろ作ってやってきた中で、県西部の皆さんがまさにそうだということで、ぞれぞれの創意工夫の中で、未病コンセプトに基づいて、地域資源をどんどん見せるような形になってきたということがあります。
 ですから、県西部を未病の戦略エリアだと言ったのは間違いではなかったと思っています。そのような中で、ある種、拠点というようなものが欲しいと、ずっと前から思っていました。それで、これはコンペになったわけですけれども、コンペの中でこのブルックスと大井町との共同提案であります、このBIOTOPIAといったものがここで選ばれたという形、そしてこの第1期が今回スタートするということになったわけであります。
 予算規模というのは、現時点で明確に数字を私自身把握はしていませんけれども、どうですか。

地域政策課長: 全体、ブルックスが運営する部分については、ブルックスの方で予算の手当てをしますけれども、県の展示施設、こちらの方は整備費用として、今年度の予算で約2億円、来年度としては運営委託費として約1,800万円、他の経費を予定しております。

記者: このエクスプラザについてということでよろしいですか。

地域政策課長: エクスプラザの運営費です。

記者: その整備費が約2億円で、年間の運営費が約1,800万円というふうに理解してよろしいんでしょうか。

地域政策課長: 運営委託費だけで、約1,800万円。その他、さまざま警備費用とか必要となる経費がございます。

記者: このBIOTOPIAなんですけども、年間の予想されている来場者数というか、数値目標みたいなものはございますでしょうか。

地域政策課長: 県の展示施設「me-byo エクスプラザ」に来る方、あるいはBIOTOPIA全体ということになりますけども、ブルックスの方では、第1期オープン後、1年間で約24万人(正しくは20万人)来場を見込んでおります。

知事: 今回第1期ですから。これからどんどん新しいことが出来てくると、本当に見たことないような、すごい所になってくると思っています。

(以上)

神奈川県

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