定例記者会見(2017年12月19日)結果概要

掲載日:2017年12月21日

発表事項

県立がんセンター放射線治療について

 発表項目に入る前に、1件ご報告いたします。
 県立がんセンターの重粒子線治療を含む放射線治療部門は、現在、医師6名で診療にあたっていますが、このうち4名の医師から、今年度途中で退職する意向が示されています。そのため、がんセンターと病院機構本部では、後任医師を確保するため大学病院などの関係機関に派遣を要請するとともに、医師の緊急公募を行うなど、さまざまな方法を尽くしているところです。
 県としては、何よりも、現在、治療中の患者さんに不安や不信感を与えないこと、また、重粒子線治療、放射線治療を引き続き安定して提供していくことが重要であると考えていますので、がんセンターや機構本部とともに医師の確保について全力で取り組んでいきます。
 また、今回、このように年度途中に医師が相次いで退職するといった事態が生じたことは、病院機構の運営体制にかかわる重要な問題であると認識しておりまして、昨日の厚生常任委員会においても、県として事実関係をしっかり把握するようご指摘を受けました。
そこで、この事態に早急に対応すべく調査委員会を立ち上げて、根本的な原因の究明を行うよう所管局に指示し、本日、第1回目の会議を開催します。本日の会議は16時から、新庁舎5階の新庁応接室で行います。会議開始前の冒頭の撮影は可能となっています。
引き続き、がんセンターや機構本部とともに、事態の打開に向けて全力で取り組み、がんセンターの機能に大きな影響が生じないよう対応してまいります。

訪日外国人向けプリペイドSIMサービスを活用した全国初の観光プロモーションを展開します

 それでは、本日の発表項目です。
 まず、訪日外国人向けプリペイドSIMサービスを活用した全国初の観光プロモーションの展開についてです。県と株式会社NTTドコモは、「県内の観光地」と「訪日外国人向けプリペイドSIMサービス」を、共にプロモーションする連携事業をスタートします。
 このプリペイドSIMサービスは、「Japan Welcome SIM」と言いまして、訪日外国人が、日本国内でウェブの閲覧などのデータ通信を行うことができるサービスです。連携事業の内容につきましては、画面を使って説明いたします。
 まず、訪日外国人は、海外の観光展の神奈川県ブースなどでNTTドコモが提供するクーポンコードを受け取ります。次に、NTTドコモの専用サイトにアクセスしていただきまして、このクーポンコードを利用して、SIMの購入を申し込みます。SIM本体の価格は1,000円です。SIMそのものは日本に到着したときに受け取ることになりますが、申し込みをすることで、NTTドコモから無料で、まず、300メガバイトの高速データ通信量がもらえます。
 さらに、NTTドコモが用意した広告ページで、県の外国語観光情報ウェブサイト「Tokyo Day Trip -Kanagawa Travel Info-」や県内観光地の動画を閲覧しますと、追加で高速データ通信量を受け取ることができます。その後、訪日した際に空港でNTTドコモからSIMの現物を受け取ることで、高速データ通信を利用し快適な旅ができます。
 この連携事業の効果としましては、県は「Tokyo Day Trip -Kanagawa Travel Info-」や観光地動画のアクセス数を増加させることができます。一方、NTTドコモは「Japan Welcome SIM」のユーザー数を増やすことができます。また、訪日外国人は無料で高速データ通信量を獲得することができます。
 このように、自治体とNTTドコモが「Japan Welcome SIM」サービスを活用して、相互にプロモーション連携することは、全国でも初めての取組みです。この取組みによりまして県内観光資源の認知度向上を図り、外国人観光客の誘致強化につなげてまいります。

「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」と連携し、生活支援ロボットの開発・実証に取り組みます!

 次に、「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」と連携しました生活支援ロボットの開発・実証の取組みについてです。
 県が推進する「さがみロボット産業特区」では、活用現場のニーズに合った実用性の高いロボットの開発や普及の促進に取り組んでいます。このたび、特区内にある体験型複合リゾート施設「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」を運営する相模湖リゾート株式会社とロボットの開発と実証に向けた覚書を締結しましたのでお知らせします。
 自治体がリゾート施設とロボットに関する覚書を締結する取組みは、全国初と聞いています。「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」は、相模湖リゾート株式会社の親会社であります富士急行グループが経営する体験型複合リゾート施設です。140ヘクタールという広大な敷地内には、遊園地、キャンプ場、温泉施設などさまざまなレジャー施設がありまして、施設の特性・環境を活かしたさまざまな実証実験が可能となっています。
 まず、施設の活用ニーズに対応するロボットの開発と導入連携です。施設では、来場者へのサービスや集客力の向上に向けて、ご覧のようにロボットによる総合案内や調理実演、施設内移動などさまざまなロボット導入ニーズがあります。
次に、従業員等の負担軽減についてです。同施設は広大な敷地を有し、さまざまな設備があるため、清掃、警備、設備点検、草刈り、さらには鳥獣対策といったロボット導入ニーズがあります。これらニーズに合ったロボット技術をもつ企業を県から紹介し、
ロボットの開発や導入に結び付けてまいります。
 二つ目は、敷地や設備を活用したロボット実証実験の推進です。今、ご説明したような、施設でのニーズに対応したロボット以外にも、広大な総合グラウンドを活用した警備ロボットや、未利用地を活用した災害対応ロボットなど、施設の特性や環境を活かした実証実験の場として有効に活用させていただきます。
 これらの取組みについては、多くの人が「ロボットと共生する社会」を実感できるよう、ご紹介したようなロボットが活躍する姿や実証実験を積極的に来場者の方々に公開していきます。そして、連携内容にありました、セコム株式会社の「飛行型警備ロボット」を実証実験の第一弾として実施いたします。こちらが実験で使われるドローンになります。
 本日は実施主体のセコム株式会社さんに、飛行シーンの動画もご用意いただきましたので、ご覧いただきたいと思います。このドローンを活用した警備システムは、敷地内のセキュリティシステムが侵入者・侵入車両を感知すると、自動で発進しまして、対象に接近、車のナンバーや人の顔などを撮影しまして、映像をコントロールセンターに送信するものであります。これは、広大な敷地の工場や公共施設等での導入を想定しています。
 このように、さがみロボット産業特区では、今回の覚書締結によりまして、ロボット活用現場のニーズに合った実用性の高いロボットの開発と導入を一層、力強く支援してまいります。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前送付した資料のとおりです。

今年の漢字一字

 最後、私からの発表は以上ですが、日本漢字能力検定協会が、毎年その年の世相を象徴する漢字を発表しております。皆さんご承知のとおり、今年の漢字は12月12日に「北」と発表されたところです。
 恒例となっておりますが、私も、「今年の漢字」を披露したいと思います。今年の漢字はこれです。「 達 」ということですけれども、今年1年間振り返ってみて、何かこう、到達したかな、達成したかな、そういう実感を持つことがいくつかありました。まずは、2月に「未病」という言葉が、政府の健康・医療戦略の中にしっかり位置づけられた。そして、それが閣議決定されたということがありました。
 それから、東京2020大会の役割分担・費用負担という問題で、さまざまなやりとりがありましたけれども、最終的には、われわれが要求したとおりの原理原則どおり、これが100パーセントの形で、合意することができた。達成することができたという感じがありました。
 そして、秋には、津久井やまゆり園の再生基本構想、途中は非常に難しい作業でありました。大規模施設を現地で建て替えるのか、それとも小規模施設にして地域移行を進めるのかといったことでありましたけれども、最終的には、津久井やまゆり園の再生基本構想といったものを取りまとめ、それを家族会の皆さまにもご了解いただいたということで、なんとか、達したかなという感じがあります。
 それとともに、今年は「ともに生きる社会 かながわ憲章」といったものの精神を広く深く浸透させるために、ずっと頑張ってきたところでありました。ともに生きるというと、この「達」というのが、友達とか、みんな、仲間という感じがありますから、そういった意味でも、この「達」というのが今年1年を締めくくるには、私にとっては非常に、ふさわしい言葉だったかなと思っています。

質疑

県立がんセンター放射線治療について

記者: 冒頭の、がんセンターの重粒子線が稼働停止の恐れがあるということで、まず知事の受け止めをお願いします。

知事: 病院機構というのは、基本的に県から独立した法人でありますから、本来、そこで起きた問題につきましては、病院機構が主体的に対応していくものです。また、医師の確保につきましては、がんセンターの責任において行われるべきものです。
 しかしながら今回起きていることは、県立病院における治療の継続に関わるという重大な案件でありますから、病院機構の設立団体である県としても、しっかりと対応していきたいと考えているところです。

記者: あと1か月ちょっとの間で医師を確保せねばならないということで、知事ご自身が先頭に立って動くお考えはありますか。

知事: 医師の確保について何ができるのかなというところです。基本的に現在、がんセンターと機構本部が、病院間のネットワークや医師同士のパイプを通じて、大学病院などの関係医療機関に派遣を要請するとともに、緊急公募を行うなどさまざまな方法を尽くしているところです。
 病院機構からは、県として支援できる面があれば力を貸してほしいと要請されておりますので、がんセンターや機構本部と情報を共有しながら対応していきたいと考えております。

記者: がんの患者さんというのは、まさに藁をもすがる思いで重粒子線治療を望んでおられると思います。そういった方の不安解消に向けて、やはりもう一度知事の、ご自身のコメントとして、何かいただければと思います。

知事: こういう事態に至っているということは、本当に由々しき事態だなと、こういうことが表に出ること自体、県民の皆さんに不安な気持ちを抱かせているということ、本当に申し訳なく思っているところです。
 しかし、まだ時間がありますので、全力を振り絞って、何とか対応できるように頑張っていきたいと考えています。

記者: きょう、立ち上げられるという調査委員会ですが、例えば当面のスケジュール感ですとか、あるいは調査委員会と銘打っている以上、どういったことを調べて何を解明するのか、その辺りを伺えればと思います。

知事: この調査委員会は、地方独立行政法人法第121条第1項に基づきまして、設立団体である県が調査を行うために設置するものであります。メンバーは、所管局である保健福祉局の局長をトップに、保健福祉局の関係職員と、弁護士などの外部委員で構成をいたします。調査内容につきましては、このような事態に至った経緯や原因を究明して、根本的な解決に向けてしっかりと検証を行って、できるだけ早期に調査結果をまとめたいと考えています。
 いつまでか、どのようなタイムスケジュールかということでありますけれども、今の段階では、できるだけ早期にということ。本当に時間が、余裕がないということでありますので、できるだけ早期にこの作業を進めてもらいたいと考えております。

記者: 今の関連ですが、会を開催する頻度というのは、どの位の頻度で開催するのですか。

知事: これは今日開いてみた上ででしょうね。その中で、きょうの第1回目の会議の中でどのように進めていくかということも話し合われると思います。

記者: 原因究明の調査ということなのですが、いわゆる安定稼動、稼動継続に向けた対策もこの調査会で検討するのですか。

知事: もちろんそうです。情報収集しながら、医師の確保といったことも同時にやっていかなければならないわけですから。そのへんの経過の報告なども含めながらの作業になってくると思います。

記者: 細かい話で恐縮なのですけれども、今知事がおっしゃった、地方独立行政法人法に基づいての調査委員会の設置ということだと思うのですけれども、これは過去に前例はあるのでしょうか。

県立病院課長: 過去に前例はございません。

記者 : 退職される医師の方の退職理由については、どのように伺っているのでしょうか。

知事: 退職理由ですか。それは私の段階で、今ここで言うことではないと思います。いろいろな調査の中で聞き取りが行われて、そこで正しい情報がしっかりと掴めるのではないでしょうか。いろいろな情報がありますけれども、まだ、正確に確認したわけではありませんので、ここで私の立場から言えることではないと思います。

記者: 大雑把に例えば、待遇がよくないだとか、何かトラブルがあっただとか、家庭の事情ですとか、そういった点では何か聞いてらっしゃるのでは。

知事: 詳細には私は把握していません。いろいろ話はあります。ですが、確認を取ったわけではないので、今この段階で、私の口からは申し上げる立場ではない、状況ではないと思います。当然、何かがあったことは間違いないでしょう。4人も一斉に辞めるなんてことは、異常事態ですから。何かあったことは間違いない。
 そういったことが、実際に本当は何があったのか。こういうものは情報が飛び交っていると、本当に本当のところは何なのだろうかということが分からなくなってくることがありますから、きちっと、それぞれの言い分を聞いて、擦り合わせをして、本当は何だったのかということを調べていく作業が必要です。

記者: 義務はないのかもしれないですが、厚労省への報告などはされていらっしゃるのでしょうか。現状について。

知事: 現時点で、まだ報告するようなものではないと思います。最終的な局面に至っていませんから。何とかして踏みとどまろうとしている。頑張っているところですから。

記者: きのう県議会の委員会の中でもあったのですが、病院機構のトップである土屋理事長が、国立がんセンターの理事長も務められたという経緯をお持ちで、その理事長の手腕に期待する声もあったのですが、まさに知事が、連れてこられたと言ってはあれなのですが、そういったところで知事からも何か期待というか、ありますか。

知事: 土屋理事長と私は、知事になる前から長いお付き合いでありまして、改革派でありまして、政府の規制改革推進委員会でも一緒のメンバーでもありました。非常に思いも共通するところも多かった、同志みたいな人でした。私が知事になった時に、私が頭を下げて、ぜひ神奈川県にきて一緒にやってほしいということで来ていただいたということでした。その中で、進めてくださっているさまざまな改革というもの、これはすごくパワーがあるなと思って、私も、楽しみに、期待をして見守っていたというところでありました。

記者: 県として、機構の中で、病院の中で揉めているらしいと、そもそも把握したのは、いつ頃になるのですか。

県立病院課長: 医師が途中で退職する意向があるということを聞きましたのが11月10日です。

記者: その上で、概ね医師を他から紹介してもらって、新しく呼んでくるというのは、大体相場で、知事もご存じかと思いますが、3か月から半年くらいはかかるといわれていて、その相場観に合わせて考えると、治療を中断せざるを得ないような期間が生じるのではないかと思うのですけれども、その辺りは本当にあるのでしょうか。

知事: 今、現状としては、そうならないように全力をあげているといったところです。ありとあらゆる手を尽くしているという、そういう動きをさせていただいているということは把握しています。どういう形になるかは、今のところは分かりませんけれども。

記者: 通常、1、2か月で医師の紹介をお願いするというのは、かなり難しいと思うのですけれども、その辺りは間に合わせるという決意でいらっしゃるのでしょうか。

知事: とにかく間に合わせられるように、全力を注ぐと。今はその段階です。

知事の今年の漢字について

記者: 今年の知事の漢字をおっしゃいましたけど、逆に未達だった、達成しなかった項目について、来年の課題について伺えればと思います。

知事: 未達ですか。未達は何だろう。達成感ばかり持っていましたから。そうですね。まだまだそれぞれのことは完結していませんから。オリンピック・パラリンピックに向けて第4の観光の核をつくるのだと言ってきたことも、だんだん形が見えてきたところはあります。大磯などは国が乗り出してきてくれたということもあって、かなり本格的な動きになってきそうではありますけれども、現状で到達したかと言うと、到達はしていないですから。動き始めたというところ。あと、城ケ島・三崎、それから大山。それぞれ動き始めてはきていますけれども、到達とまでは言えないところでしょう。
 あと、マグカルも、私の目標値が高いので、まだまだ達したという感覚はないです。このように少しずつ動き始めているかなという感覚はありますけれども。逆に皆さんの方から、ここは全然到達していないではないかと言っていただければ、それはしっかりと胸に刻みたいと思います。

県永年勤続職員表彰式について

記者: 先日、県の職員の永年表彰があったようなのですけど、そのとき、例年であれば知事から表彰されていたと伺っているのですが、今年は副知事だったと伺いました。職員からは残念がる声もあるのですけれども、どのようなご事情だったのでしょうか。

知事政策秘書官: 今回は人数が多かったということで、時間が分かれたということがあり、知事一人では対応できないということで、副知事に対応していただいたという事情があります。あと、知事の日程もあったということがございます。

記者: その日程というのは。差し支えがなければ教えていただけますか。

知事政策秘書官: 今は把握できないです。

知事: それはすぐ分かると思います。

小田原市と南足柄市の合併協議の終了について

記者: 小田原市と南足柄市の合併協議が、南足柄市が考えていないということで白紙に戻ったのですけれども、知事の受け止めを伺えればと思います。

知事: そもそもこの合併協議というものについて、ずっと前からお話していましたけれど、それぞれの当事者の皆さんがどのように判断されるかということを、県としては、しっかりと見守っていきたいというポジションでいました。それが、南足柄市の方から断念という宣言がされて、小田原市も断念だということになって、協議が今回は決裂したということだと、そういうことだったのかな、まだ機が熟していなかったのかなと思うところです。

記者 : 近い将来、財政的な危機が訪れるのではないかと危惧されるところなのですけど、そのへんはどのように考えてらっしゃるのでしょうか。

知事: そういったところも含めて、両市で検討された結果が今こうなっていると受け止めています。

消費生活条例の改正について

記者: 先日、県議会の本会議で消費生活条例の改正案について、いわゆる訪問販売お断りのステッカーを貼った家庭の訪問販売を禁止するという、規制強化については見送るというお考えを示されました。その理由、理由というか、知事が宣言するというお話だったのですが、その判断が、いわゆるパブリックコメントであるとか審議会の答申とは、ややずれているというような指摘があるのですが、それについてのお考えは。

知事: これは、われわれは慎重に考えてきたわけでありまして、パブリックコメントでありますとか消費生活審議会の答申では、訪問販売による高齢者の被害が増加しているため、条例上の保護が必要と多くの意見があったということは把握しております。しかし一方で、9月の県議会やパブリックコメントで、大半の真面目な事業者の健全な営業活動が阻害される恐れがあるといったご意見もありましたし、また、地域の見守り活動や地域コミュニティに影響するのではないかといった規制への懸念のご意見もいただきました。
 現に、われわれは地域の見守り活動をやっていただいているところに表彰をさせていただいているし、この間もさまざまな、特に新聞販売店の皆様とか、それぞれのご自宅にお伺いする方々が、実際に、生命の危機に瀕していらっしゃる方を見つけて、通報して、助かったという事例もいくつかあって、それを表彰させていただいたわけです。ですから、訪問販売そのもの全てがいけないというのは少し違うのではないかと実感をしているところでありまして、一番大事なことは、悪質な販売・訪問販売、これをやはり防ぐということが大事であって、悪質な訪問販売を防ぐことを目的とすることで、全部の訪問販売を一斉に規制で縛るというのは、私は少し違和感を持った次第です。
 ですから、何がいけないのかとはっきりさせたい。悪質なその訪問販売は許さないぞといったメッセージ、宣言を私の方からさせていただくということでいくのが、一番今適切なのではないかと思って、そういう方向を打ち出したということです。

多頭飼育の届出制について

記者: 先日の県議会本会議で、犬猫の多頭飼育について届出制にするお考えを示されましたけれども、それに踏み込む狙いと、どういった規定を考えられているのか教えてください。

知事: 多頭飼育の問題は県議会でも議論いただきまして、これはやはり非常に大きな問題だなと思っております。私も時々テレビで特集されているのを観て、一つの家の中に信じられないくらいたくさんの犬がいたり猫がいたりすると、こういった状況になっていることを見て驚くばかりでありますけれども、それがいきなり全部動物保護センターに持ち込まれた場合には対応に非常に困る。ボランティアの皆さんも日頃から一生懸命努力されているのだけれども、そういった多頭飼育の問題はなんとかしてほしいという、そういう皆さんの声がありました。
 そこで、早期に情報を把握して、適切な管理について指導できるように、「神奈川県動物の愛護及び管理に関する条例」、これに犬や猫の多頭飼育に関する届出義務を規定するという方向で今調整を進めているところであります。
 併せて、市町村、動物愛護ボランティア、県獣医師会などの皆さんと幅広く情報を共有しながら、意見交換しながら、どういう形で届出義務を規定していけばいいのかといったことを、今調整しているところでありますので、その方向性についてはもうしばらく時間がかかると思います。

記者: 届出制にすることで多頭の崩壊を防ぐことは一定程度できるのだと思うのですけれども、現実に多発している状況、既に起きてしまった崩壊についての対応で、例えば、行政と警察とボランティアとかの連携の仕組みとか、現に起きてしまったことへの対応というのはどう考えているのでしょうか。

知事: それも、皆さんのご意見をお伺いしながら、どういう形で対応すべきなのかといったことをしっかりと作っていきたいと思っています。条例に全て盛り込めば済む話ではないとは思っていますから、条例に盛り込む内容はどうなのか、体制的にどうすることが必要なのか、併せて検討していきたいと思っています。

セーリング競技コース設定の影響について

記者: 東京オリンピックのセーリング競技について、先日、県議会の代表質問では、レースエリアを、大型定置網を避けて設定するよう調整しているという答弁があったと思うのですが、そのコースの設定について、大型定置網であるとか、シラス漁であるとか、この辺の影響であるとか、地元との調整、説明の状況について改めて教えてください。

知事: 今、地元説明会をしっかりと行っているところです。定置網にかからないレース海面を描いていただいたということで、これは、われわれがアピールしていたことが功を奏したのかなと、実は思っています。リオのオリンピックのセーリング大会、私も実際行って、国際セーリング連盟の会長に海面図を示しながら、ここに定置網があるのです、レース海面は出できるだけこれを避けて描いてほしいということを、直接直訴したわけでありまして、ことあるごとにそういったメッセージを発信してきました。
 そのことによって、最終的にあがってきた5つのコースは、全部定置網にかからないコースが出てきたということがあって、これは一つそういうものが実を結んでいると思います。ただこれは実際にレースをしていただいて、競技団体の皆さんからのいろんなご意見も出てくるかもしれない、その上で最終的に決まってくことだと思いますので、今の現時点では定置網にかからない状態になっていますけど、本大会までそうなるかっていうのは、今の段階ではまだ確証はできないところはあります。
 シラス漁とかそれ以外の漁に対する影響ということも、ある程度はあるでしょうけども、しかし大会期間中全く漁ができなくなるという、そういうことはありません。それは、この時間帯はレースがある、その時間帯はできませんけれども、それ以外の時間帯はいろんな調整の中で、できる限り漁もしていただきながら、レースもやっていくということで調整していきたいと思っています。そういうことに対して、今漁業関係者の皆さんに、しっかりとご説明を申し上げていると、ご理解をいただけるように努力をしているというところです。

記者: 説明会は定期的に開催されているのでしょうか。

セーリング課長: 特に定期的ということではないのですけれども、漁業関係者と大会を運営している組織委員会とで話し合いを行っておりまして、双方に意見交換などをしております。今組織委員会の方で、また漁業関係者のご意見を受けて、いろいろ調整をしているところでございますので、何らかの方向性なりが見えてきたところで、また説明会を行わせていただくというような感じになるかと思います。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。