定例記者会見(2017年10月11日)結果概要

掲載日:2017年10月13日

発表事項

看護師等修学資金作業の遅延について

 発表項目に入る前に、1つご報告いたします。看護師等修学資金貸付金の作業の遅延についてです。県では、看護師等を目指す方々に修学資金の貸し付けを行っております。卒業後、県内の病院等に一定期間勤めた場合は「返還免除」の手続き、そうでない場合には「返還」の手続きをしていただく必要がありますが、昨年度の監査で、「返還免除」「返還」いずれの決定もしていない案件があるとの指摘を受けました。調査したところ、1,665件、10億5,039万円が未処理のままとなっていることが判明しましたので、今年度から職員を増員し、処理を進めてまいりました。こうした中、先の常任委員会で、貸付金の処理が遅延している旨指摘を受けたところです。
 今回、私が指示をして、同様の事案がないか調査したところ、2つの貸付金について、返還免除か返還の決定を保留していることが判明いたしました。処理が滞っていたことを大変申し訳なく思っています。新たに判明したのは、理学療法士等修学資金貸付金と介護福祉士等修学資金貸付金で、理学療法士等修学資金貸付金については4件、介護福祉士等修学資金貸付金については15件が処理中となっています。
 看護師等修学資金も含め処理を進めるため、速やかに体制を強化し、過去の案件については、平成31年度末までに目途をつけるよう指示をいたしました。また、新規の案件については、発生の都度しっかりと処理を行い、新たな未処理案件を生じさせないよう、対応してまいります。

第34回神奈川工業技術開発大賞が決定!

 それでは、本日の発表項目です。まず、このたび今年度の「神奈川工業技術開発大賞」が決定しましたので、お知らせします。この賞は、県内の中堅・中小企業が開発した優れた技術・製品に贈る賞です。今年度は、25件の応募の中から「大賞」1件、「ビジネス賞」2件、「奨励賞」3件を選考しました。本日、私からは「大賞」についてご紹介します。
 本年度の大賞は、株式会社鶴見精機の深海用プロファイリングフロート「DeepNINJA」です。こちらが、そのDeepNINJAです。この製品は、深海域の水温や塩分濃度などの観測を行う装置です。このまま海を漂流したり、装置内の浮力を制御することによって、深く潜ったり、浮上したりすることができます。近年、地球温暖化やエルニーニョといった地球規模での気候変動が大きな問題になっています。地球環境の現状把握や、将来を正確に予測することが重要になってきておりまして、海洋観測の必要性が世界的に認識されるようになってきました。そこで世界各国で、このようなフロートを用いて、海中の水温などを観測する取組みが行われています。しかし従来の製品では、最大水深2,000mまでしか観測できず、地球環境の把握に必要となる、より詳細なデータを得られていませんでした。そこで株式会社鶴見精機は、浮力を制御する新たな機構を開発しまして、最大水深4,000mまで観測できる深海用プロファイリングフロートを世界で初めて実用化しました。これにより、今までよりも、より深い海域の水温などの正確なデータを、取得することができるようになりました。また、通信衛星を介して陸上とデータの送受信が可能で、位置情報を把握して、観測の際の作動パターンを変更することができる機能などを搭載しています。加えて、アルミ製耐圧容器を使用することなどにより、これまでよりも低価格化を実現いたしました。この製品により、地球気候変動のより詳細な把握ができ、今後の気候変動予測などへの貢献が期待できます。他の受賞した製品も、優れた技術が活かされた、社会への貢献度が高いものばかりです。
 表彰式は、10月23日、15時30分より、県庁の大会議場で開催いたします。当日は私も出席し、皆さんに表彰状をお渡ししますのでぜひ、取材の方をよろしくお願いしたいと思います。

第22回「黒岩知事との“対話の広場”Live神奈川」の開催決定!

 次に、「“対話の広場”Live神奈川」のご案内です。このたび、今年度第3弾となる第22回「“対話の広場”Live神奈川」の開催が決まりましたので、お知らせいたします。今年度は、笑顔があふれる明るい超高齢社会を目指して、「スマイルかながわ」を年間テーマに開催しています。そうした中で、今回は、「ともに生きる社会かながわの実現に向けて」を個別テーマに、11月28日、県立青少年センター多目的プラザで行います。障がいがあってもその人らしく暮らすことができる、ともに生きる社会かながわの実現に向けて、地域や行政がどのように取り組んでいくことが必要か、意見交換していきたいと思います。
 ゲストには、和泉短期大学教授で神奈川県障害者自立支援協議会会長の鈴木敏彦さんと、公益財団法人神奈川県身体障害者連合会会長の戸井田愛子さんをお迎えします。この「“対話の広場”Live神奈川」は、県のホームページから、皆様との意見交換の様子を生中継でご覧いただけるほか、ツイッターによるご意見も受け付けています。本日より、申込みを開始していますので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。                        

江の島を舞台にテロ災害を想定した国民保護訓練を実施します!

 次に、9月29日に既に発表しておりますが、国民保護訓練について、お知らせいたします。ラグビーワールドカップ2019や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会など、国際的なイベントの開催を控えて、テロなどから国民の生命や財産を守る、「国民保護」が大きな課題となっております。本県では、これまで、平成27年度、28年度と国民保護の実動訓練を実施してまいりました。今年度は、東京オリンピックのセーリング競技会場である「江の島」で、テロを想定した訓練を、11月9日に、国、県、藤沢市の三者が共同して実施します。今回の訓練のシナリオは、片瀬江ノ島駅に停車した電車内で爆破テロが発生し、その後、時間を置かずに、江の島ヨットハーバーでも化学剤によるテロが発生、さらに犯行グループが不審船で海上に逃走するというものです。そうしたシナリオのもと、被害者の救出・救助、救急搬送や犯行グループの捕捉までを行う「実動訓練」となります。当日は、消防、警察、自衛隊、医療機関など、多くの機関が連携し、同時多発テロに対処するとともに、訓練会場では、化学剤、生物剤、放射性物質、核、爆発物に対応した、最新の資機材を展示いたします。私も、訓練を視察する予定にしております。県では、こうした訓練を通じて、テロ災害への対応力強化と、関係機関の連携強化を図るとともに、国民保護の重要性を広く県民に周知してまいります。

県内全世帯・全事業所へ「防災タウンページ」を発行します

 次に、こちらも既に10月2日に発表しているところですけれども、「防災タウンページ」についてお知らせいたします。大規模な災害が発生した際には、いのちを守るために、自助・共助の取組みが大変重要になります。そこで、県では、災害への備えや避難所マップなどを掲載した「防災タウンページ」を作成しまして、現在、県内の全世帯・全事業所へ配布を開始したところです。この防災タウンページは、これまでも、横浜市と川崎市で配布されておりました。今回、県がその他の地域分を作成したことで、県下全域で配布することができることになりました。また、作成・配布にあたっては、NTTタウンページ社との協力により、大幅なコスト削減を図っております。こうした冊子では、以前、東京都の「東京防災」が話題になりました。「東京防災」は発行に約20億円かかったと聞いていますが、本県では、既存の「防災タウンページ」をアレンジして作成し、同社の配送ネットワークを活用したため、8,500万円で作成することができました。必要な情報がコンパクトにまとめられているので、県民の皆様には、ぜひ、身近なところに置いて、災害への備えにご活用いただければと思います。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事につきましては、事前送付した資料のとおりです。特に付け加えることはありません。

質疑

看護師等修学資金作業の遅延について

記者: 今の冒頭のご説明のところでちょっと確認なのですけれども、まずそもそも、看護師等修学資金の貸付金なのですけど、これは常任委員会でご説明されたということなのですが、ちょっと出ていない社ももちろんあったりして、概要自体をもう一度教えていただきたいのと、今の理学療法士と介護福祉士の部分の概要、今、4件、15件とご説明ありましたが、金額いくらですとか分かっている範囲で教えていただきたいのですが。

知事: これは後ほど所属で詳しく会見させていただきたいと思います。

衆議院選挙について

記者: 昨日、公示日で衆院選がスタートしましたが、知事のご所感を伺いたい。

知事: 私自身は、各党とはある種距離感を持って付き合っていますので、今回の解散総選挙において私自身が選挙に係わるということはありません。今回の突然の解散総選挙、これは自民党側からのある種の仕掛けだったと思いますけれども、野党の足並みの乱れ、準備の遅れというものを突いて、まさに解散は総理大臣の専権事項でありますから、これはもう許された特権でありますけれども。これを行使して一気に大きな流れを作ろうとされたのでしょうけれども。その後、さまざまな展開があって、どうなるか分からないというふうな情勢にあるとは思います。
 日々刻々とその情勢が動いているというような感じもしますので、私としては、どういうふうに皆さんが審判を下されるのかということをしっかりと見守っていきたいなと思っているところです。

記者: 衆院選がどうなるか分からない状況ということでございますが、投票率とかについては、どのように予想されているかということと、期待とかあればお願いします。

知事: 今回あれだけテレビを見ても、朝から晩までずっと選挙のことを取り上げているわけですから、おそらく皆さん関心が高くなっているのではないでしょうか。政権選択の選挙という形になっているので、どういうことになるか予測できない。そうした場合には、自分の1票というものも非常に大きな意味を占めるだろうと皆さんが思われるのではないでしょうか。そうしたことによって、投票率が上がるということは、とても喜ばしいことだと思っています。ですから、皆さんの政治への関心をある種高めたという意味では、非常に良い機会になったのではないでしょうか。

記者: 今回、小池知事が希望の党の代表に就任したのですけれども、衆院選への出馬はしなかったという状況なのですけれども、まず知事が政党の代表を務めることについてどう思うのかと、今回いろいろと出馬するのではないかとみられていた小池さんが出なかったことについて、どのように考えていらっしゃるのかお聞かせください。

知事: 小池さんだけではなくて、松井知事も党の代表をされていて、知事もされているわけですから、それは、制度的におかしいというわけではない。ですから、小池知事のご判断で両方できるということでやっていらっしゃるのだと思いますけれども、私は選挙に出られた方が、基本的には政権選択選挙といったことが分かりやすかったかなとは思いますけれども、しかし、神奈川県知事としては、出てもらったら困るなと思っていました。それは何と言っても、われわれにとって一番大きな課題というのは、東京都と一緒になってやっていかなきゃいけない東京2020オリンピック・パラリンピック、これがあります。この準備を本当しっかり進めていかなければいけない重大な時期に、東京都知事が、もしまた変わるとなった場合にはそのダメージはものすごく大きいのではないかなというふうに思った次第です。私が知事になって7年目に入っていますけども、この間に今、小池知事で東京都知事は4人目なのです。それはまさにこの重大な時期に、また、さらに変わるとなった場合には、これはマイナスのほうが大きいだろうなと思っていました。ですから、知事にそのまま残るという判断をされて、ほっとしたというのが、私の正直な実感です。 

記者: 関連で、小池知事と大阪の松井知事と愛知の大村知事と3人で会見をされたり、大村知事の場合は、その後応援方針を少し変えているような感じもあるようですけど、この連携についてはどのように見ていらっしゃいますか。 

知事: 松井知事と小池知事が手を組まれてという話は、これはある種、政党同士の話でありますから、それは十分ありうる話だと思いますけど、私は大村知事がそこに入られているというのは意味がよく分からなかったです。最終的には、大村知事は出てこられずに、街頭では名古屋の河村市長が出てこられたという、私にはよく分からない構図でモノが動いているのだと思いました。そのような中で、一時、三都物語ですか、三つの大きな都市が連携し合っていくみたいな話がありましたけれども、それもあんまりよく私意味が分からなかったです。地方の政治というのを進めていく上で私自身が実感しているのは、やはり国と一線を引いているというところです。それはやはりとても大事なことだなと思っています。現に、私自身が出たときも、自民も民主も公明も2回続けて推してくださいました。国の方では自民と民主が激突する中でも、地方ではそうじゃない構図、これは全国どこでもあることです。だからこそ、地方は地方なりの独自性を発揮して、やることを淡々とやっていくということ、これはやはり私は大事だと思っています。ですから、さっき申し上げたように、私自身は、この総選挙で大変な大騒ぎになっている中であっても、全くそれに関係せず、着々淡々と県政に没頭することができているということです。きょうもBio Japanの一角を借りたME-BYO Japan、これがオープンいたしました。これもだんだん注目を集めてきている大きなイベントになってきておりまして、未病産業といったものをみなさん実感できるような素晴らしいイベントがきょうスタートいたしましたし、来週にはME-BYOサミット、これが再び開かれます。こういったことを着々と進めていける、これがやはりとても大事なことだなと思っているわけです。ですから、そういったものを政局に、地方自治というものを、政局に絡めて、展開しようという発想は、私はあまり賛成できないと思っていました。

看護師等修学資金作業の遅延について

記者: 監査の件に戻ってよろしいでしょうか。去年の定期監査で最初看護師の件が出ているみたいなのですが、先ほどのお話だと、他にないかっていうのはいつごろ調べ始めたというか、去年の監査で指摘されてすぐ調べていないのですか。

知事: 私もこのことについて、しっかり認識したのは、監査の時もありましたけれども、改めてこのあいだの常任委員会でも取り上げられたということがありました。その時にそれを見て、じゃあ他はどうなのか、他は何かないのかということで、部局に命じて調べさせたというところでした。

記者: 監査の時は、この看護師の件だけなのではないかなというふうに思われたということですか。

知事: あの時、特にメディアのみなさんも反応もされていなかった。直後に議会の方で話題になったわけでもなかったので、私もそれほどそのことについて焦点を当てて見ていたというわけではなかったです。

川崎市長選挙について

記者: 投開票日が同じなのですけど、川崎市長選の方もスタートしまして、こちらの方の対応はどのようにされるのでしょうか。

知事: こちらの方は、まだ対応は私自身決めてないです。横浜の林市長の時には、私を支持してくださった構図が全く同じだったので、しかも林市長にはぜひ続けてやっていただきたいという気持ちが非常に強かったので、応援にも行きましたし、開票日には事務所にも行って一緒に万歳もしたところでありました。福田市長ともいい関係であるので、ぜひご検討いただきたいと思っているところですけれども、自ら選挙にどう対応するかというのはこれから検討していきたいなと思っています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

記者: IOCのレセプションがこの前あったと思いますけれども、何かコーツ副会長や幹部から、セーリングの、特に大会のとりわけ海面コースや進捗状況など、そういった話などは何か具体にされましたでしょうか。

知事: あの時は、コーツ副会長が壇上で挨拶する中で、神奈川県の江の島のセーリングのことをあえて触れてくださって、そして神奈川県江の島でセーリングを開いてくださることになったことによって、7億ドルの予算が削減することが出来たということで感謝の気持ちを伝えていただきました。その後、コース海面について云々という話は特にはありませんでした。ただ私は去年のリオ大会の時に、リオへ行って、国際セーリング連盟の会長にお目にかかって、江の島の海の写真を見せながら、ここに定置網があるのですと、これに引っかかった形でコース設定されると莫大なお金がかかります、出来れば引っかからないような形でレース海面を描いてもらいたいと、ただし、どうしてもという場合はしょうがないと思っていますけども、こういう問題があるということだけはご理解いただきたい、ということを申し上げたわけでした。その言葉は、どうもわりと生きているぞという話はなんとなく聞こえてきています。今やはり国際オリンピック委員会の一番大きな課題、このあいだのコーツ副会長の話もずっとそうでしたけれども、やはりあまりにも費用がかかり過ぎるオリンピックになってきているので、今後の開催都市がちゃんと手を挙げてくれるかどうか、なるべくコストをかけないでやるような大号令が出ているということがありました。ですから、挨拶の中でも、わざわざ江の島セーリングは7億ドルの削減効果があったということを強調されたわけですけれども、そういった大きな方針がいろんなところに行き渡っているという中で、なるべくレース海面をひく時にも定置網にひっかからない形でひこうという動きが、どうもあるということは、なんとなく聞こえてきてはいますけれども、具体はこれからだと思います。コーツ副会長からは、特にその話、そこまでの詳しい話はありませんでした。

記者: 五輪の関係、小池さんの関係なのですが、小池さんが希望の党を立ち上げられて、自ら代表になられて、今回、選挙で自民党と戦うことになった。ご本人は、公務を疎かにはしていないと言っていますが、応援演説など全国を飛び回っていて、五輪の準備を進める立場としては、小池さんのこういった行動をどういうふうにご覧になられているのか、改めてご説明をお願いします。

知事: とにかく、五輪は絶対に成功させなくてはいけない。ですから、当然、小池知事は、その思いはおありだと、私は信じています。具体に、どういう公務が滞っているのかということは分かりませんけれども、そういうことでダメージが無いように、私としては、期待をしたいなと思っています。

(以上)

神奈川県

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