神奈川県水産技術センター メルマガ487

掲載日:2015年12月11日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  487号    2015年12月11日号

□ 研究員コラム

1 錆び付いてしまった研究センスを磨く (水産技術センター 鵜飼俊行)

2 体が資本! (企画資源部 木下淳司)

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1 錆び付いてしまった研究センスを磨く (水産技術センター 鵜飼俊行)

 初めて、登場させていただきます。

 この6月に水産技術センターに所長として赴任いたしました「鵜飼」と申します。

 少し自己紹介させていただきます。

 今から三十数年前、水産職の応募があった神奈川県に、縁があって入庁いたしました。函館市にあった大学から、当時、「神奈川県なら、東京湾か相模湾をフィールドにプランクトンの研究が出来る」と期待を胸に、上京したことを鮮明に憶えています。

 4月1日の入庁日に、配属先からお迎えがあり、着任した場所は、予想外の横浜にある庁舎内の水産課でした。さすがに、ここでは研究は出来ないと「がっくり」しているところに、当時の水産課長から、「君は学校で何をしていたのかね」と話しかけられました。すかさず「海洋プランクトンの分類です。それも、特に食物連鎖の基礎生産レベルで重要と考えられている植物プランクトンで、マイクロフェラレジャータといわれる渦鞭毛藻類の中でも、極めて小さな種類の分類です。大きさが10ミクロンから100ミクロンほどで、特に走査型の電子顕微鏡で表面を観ると、複雑に絡んだ突起物がとても綺麗で・・・・・・表面の亀の甲羅状の模様で分類すると・・・・・・」と堰を切ったように説明したところ、返事は「うーん、それ、なんか役に立つの!?」の一言で去っていかれました。またしても、「がっくり」したことを憶えています。

 その後、プランクトンどころか、研究現場さえにも縁遠く、なかなか研究のできる職場にたどり着けなかったのが実状です。

 今回、やっと、城ヶ島にある水産技術センターに赴任しました。研究の分野では、少し浦島太郎的な感じもしますが、これまで、十分錆び付いていると思う研究センスを磨きながら、若い研究者と大いに議論しながら、県民の皆さんの求めている水産技術センターの進むべき方向性や研究テーマについてじっくり考えていきたいと思っています。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 写真1 当時の走査型電子顕微鏡で写した渦鞭毛藻類

 当時の走査型電子顕微鏡で写した渦鞭毛藻類

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2 体が資本! (企画資源部 木下淳司)

 読者の皆様、こんにちは。日々漁業者と接していると、彼らの体の強靭さに驚かされます。雨の日、風の日、真夏に真冬、若い頃から漁で鍛え上げた心身の賜物と言えるでしょう。

 一方、自分はどうかと言いますと、40代も半ばに入り、少々心もとないものを感じ始めています。特に4年間勤めた県庁から、水産技術センターへ赴任した一昨年は、自身の弱体化にがく然とする思いでした。念願の現場に戻ったので、これからは嬉々として漁業者と海へ乗り出し、調査のためウエットスーツを着て潜水し、帰庁したらデスクワークをこなす。僕が思い描くタフな理想の職員像なのですが、現実はほど遠く、体に負荷がかかると、すぐに風邪をひき、倦怠感が続きました。漁業者や組合の職員さんは、青白い顔をしてウロウロしている僕を見て、今度異動して来た人、病弱なのね、と思ったかも知れません。妻にも心配されました。

 体が資本!を痛感しました。では、理想の職員像を実現するため、どうやって体をつくり直したらよいのでしょうか。食生活と適度な運動には、もともと気をつけていました。問題点は、適度を越える負荷を受けると音をあげてしまう心身にありそうで、これは簡単に解決できない問題でした。ただ一点、改善できそうなことに、体のひどいコリがありました。もともと体が固いせいか、首から足にかけてのコリに、ずっと悩まされてきました。きっと血の巡りも悪かったと思います。そこで整体に毎月通ったところ、ぎくしゃくしていた体が、次第に滑らかに動くようになり、コリや関節痛が軽減しました。また整体の他にも、毎日1、2回、ラジオ体操第1をするよう心がけました(ラジオ体操は、体に必要な動きがすべて入っている究極の体操なんだそうです)。整体とラジオ体操を続け、大げさでなく、最近は体が入れ替わったように調子がよくなりました。

 水産技術センター勤務3年目の今年は、現場に、デスクワークに、忙しい毎日が続いていますが、まだ1回も風邪をひいていません。食生活、適度な運動、そして整体が効いていると思います。しかし快調の最大の理由は、ある程度の負荷に耐えられる体が、日々の現場業務を通じてつくられたからだと感じています。漁業者に心配されて海に乗り出し、ウエットスーツを着て冷たい冷たいとブルブルしながら潜水し、帰庁したら少々朦朧としながらデスクワークをしているうちに、自然と。

 よしこれで、あと10年は闘える。いや、10年じゃ足りません。これからも日々の心がけで、持続可能な心身をつくっていきたいと思います。

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住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

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