神奈川県水産技術センター メルマガ478

掲載日:2015年8月7日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  478号    2015年8月7日号

□ 研究員コラム

1 魚の成長を高める新しい方法 (企画資源部  一色 竜也)

2 15年ぶりの運転 (栽培推進部 相川 英明)

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1 魚の成長を高める新しい方法 (企画資源部  一色 竜也)

 神奈川県では水産資源を増やす取り組みとして、人工的に大量の稚魚を生産・飼育し放流する栽培漁業が盛んに行われています。水産生物は多くの卵を産むものの、ふ化直後に捕食されるなど大幅に減少してしまいます。栽培漁業は水産生物が多くの卵を産むことを利用して、多くの稚魚をある程度人工的に育ててから天然の海域に放流して資源を増やそうとする試みなのです。そのためには、海に放流してもそんなに極端に減少しないような大きさの稚魚を大量に生産する必要がでてきます。しかし、魚の中にはなかなか成長しない種類もあります。
 早く成長させることができれば、稚魚の生産コストを抑えることができます。そのため成長を早める方法が必要となるわけですが、これまでの研究では餌の質や大きさを改善することや、水温を上げることなどの検討が行われてきました。ただし、餌はあまり特別な物にするとコスト増になってしまいますし、水温を上げることはエネルギーを多く消費しますので、やはりコストの問題が絡んできます。コストがかからず、成長も良くなる方法があれば、この分野は飛躍的に進む可能性があるといえます。
 最近、成長を高める方法として光による刺激が研究されております。岩手県と北里大の共同研究の例では、マツカワ(カレイの一種)に緑色の光を照射することで成長が良くなったとの結果が得られております。従来の方法では稚魚にストレスを与えないため、遮光して真っ暗な中で飼育してきました。光を積極的にあてるとは、これとは全く逆の発想だから驚きです。たしか、人間でも青色の光は気分を安定化させるとして犯罪の多い場所の照明に使われ、実際に防犯効果を上げているとの記事を少し前に読んだことがあります。マツカワにも同じ様なことが起こっているのでしょうか。
 光を当てるだけで成長が良くなるとすれば、餌の改良や水温を上げるよりもコスト的にも有利です。さらに真っ暗闇の中での作業だった飼育現場も光があることで、飼育活動の効率性が高まるだけでなく、作業員の安全性も向上します。今後もこうした新技術の発展に期待し、水産技術センターでも積極的に導入していきたいと考えております。

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2 15年ぶりの運転 (栽培推進部 相川 英明)

 私はこの15年の間、MT車を運転したことはなく、最近はカーナビがあるので、自分があらかじめ地図を見て、目的地までの道順を覚えて運転することもありませんでした。
 そして、今年6月の人事異動で城ヶ島の水産技術センターへの勤務となり、さっそく所属のトラックを運転して、県の研究機関で不用となった冷蔵庫を引き取りに小田原まで行くことになりました。
 初めて運転することになったトラックが、何とMT車で、カーナビも付いていません。
 パソコンでルート検索すると、城ヶ島から小田原まで相模湾沿いの一般道を片道2時間強となっており、往復5時間弱運転しなければなりません。
 15年ぶりのMT車の運転で、しかもカーナビのないトラックで、ギアチェンジを頻繁に行いながら、慣れない一般道を5時間弱運転します。
 当日、車庫に行くと、駐車してあるトラックを見て驚きました。車庫の前後の長さには余裕がなく、トラックのサイドミラーを畳まないと車庫のシャッターが閉められないほど、車庫とトラックの大きさがぴったり合っている感じです。また、車庫は地面より数センチ高くなっていて、車庫入れの際は後退しながら坂道発進が必要です。
 トラックを車庫から出すのはいいのですが、車庫入れのことを考えると不安がよぎります。
 運搬に使うロープや毛布などを積み込み、出発です。運転している私の表情には余裕がなかったそうです。そのとおり、トラックの操作、目的地までの道順など、私は不安と緊張で全く余裕ない状態での出発となりました。
 同乗した職員に「朝イチの運転は怖かった」と言わせてしまうほど、トラックのギアチェンジはギクシャクしたところがありましたが、同乗者の道案内で目的地に到着しました。
 現地で積み込み作業を手伝っていただいた方々、当センターの職員のおかげで、冷蔵庫の運搬は無事に終わりました。最後に不安のあったトラックの車庫入れも無事に済み、トラックの運転に少しだけ自信がつきました。

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住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

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