神奈川県水産技術センター メルマガ477

掲載日:2015年7月24日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  477号    2015年7月24日号

□ 研究員コラム

1 有毒プランクトンの観察 (企画資源部  石井洋)

2 窓際ガーデニング (相模湾試験場 加藤充宏)

□ お知らせ
 船舶職員を募集

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1 有毒プランクトンの観察 (企画資源部  石井洋)  

 神奈川県の海面養殖業は、近年まではノリ、ワカメやコンブなど海藻養殖だけでした。平成21年度に、横須賀市東部漁業協同組合がカキ養殖に取り組み、今ではホタテガイやアサリなどの二枚貝の養殖も行われ、養殖カキは横須賀市のPRもあって生産が追いつかないほどの人気となっています。

 アサリなどの二枚貝は、貧酸素水塊(注)の原因となっている植物プランクトンや浮遊懸濁物質を餌として食べることで水質を浄化する働きもあり、貧酸素水塊の発生により漁場が狭められている漁業者にとっても、期待感が大きい水産資源となってきています。

 ところが、二枚貝は有毒プランクトンを食べることで一時的に毒を蓄積することがあるのです。貝毒と呼ばれているものです。貝毒は、都道府県等で、原因となる有毒プランクトンの出現状況や二枚貝の毒量を調査しているため、市場では安全な二枚貝が流通しています

 本県では、貝類の養殖試験が行われている東京湾で有毒プランクトンのモニタリングを行っています。月1回、横浜市、横須賀市地先の4定点で私が直接海水を採水し、水産技術センターに持ち帰って、有毒プランクトンの有無を調べています。私が担当するようになって2年目ですが、今のところ有毒プランクトンは見つかっていません。

 通常は、普通の明視野顕微鏡で観察しているのですが(写真1)、必要に応じて蛍光顕微鏡も使います。この蛍光顕微鏡の映像は、非常に鮮やかでついつい見入ってしまうことがあります(写真2)。これからも、しっかりとプランクトンの観察を続けて行きたいと思います。

 (注)貧酸素水塊:溶存酸素濃度が極度に低下した水塊。海域の底層において、富栄養化により増殖したプランクトンの死骸や海域に流入する有機物を分解する際に微生物が酸素を大量に消費することで、溶存酸素濃度が極端に低下する。水生生物が長時間接することで死滅する等の被害が出ることがある。 「総合海洋制作本部用語集」より

渦鞭毛藻のプロロセントラム属やケラチウム属が多く見えます

写真1 渦鞭毛藻のプロロセントラム属やケラチウム属が多く見えます

渦鞭毛藻のセルロールスでできた堅い殻は青く発色し、葉緑体は赤く発色します

写真2 渦鞭毛藻のセルロールスでできた堅い殻は青く発色し、葉緑体は赤く発色します

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2 窓際ガーデニング (相模湾試験場 加藤充宏)

 今回は水産や魚の話ではなく、職場の環境美化(?)に関するお話です。私は2年前に今の職場に異動してきたのですが、その前に7年間いた城ヶ島の水産技術センターでは、職場の窓際でいろいろと植物を育てていました。職場の周りに自生していたオニヤブソテツやタイトゴメ、職場の人からもらったヒョウタンウツボカズラ、家で株分けしたシシバタニワタリやビカクシダなどなど・・・(どんな植物かは、すみませんが各自検索してみてください)。どの植物もみな、南向きの窓際ですくすくと育ち、仕事に疲れた時の癒しとなってくれました。異動が決まったとき、これらの植物をどうしようか悩んだのですが、幸い世話をしてくれる人が見つかったので、そのまま置いてきてしまいました。

 現在の職場に移り、仕事も慣れてきた頃にふと思ったのが「なにか緑がほしい・・・」ということ。しかし今の職場には、窓際に植木鉢をおけるようなスペースがありません。そこで作ってみたのが、小さなスペースにも置けるミニテラリウムです(写真)。小さなガラスケースの底にコケ(職場の前の道路から剥がしてきました)を貼り、家で育てているマメヅタの一部を植えただけのものです。一時期は白いカビに覆われ、周りから「腐海」などと呼ばれたりもしましたが、最近はマメヅタの葉数も増え、コケも復活してそこそこ?見られる形になってきました。

 先日、前の職場に用事があり、久々に置いてきた植物たちと再会しました。植物により育ち方は様々でしたが、なかでも目を引いたのがヒョウタンウツボカヅラ。大きな袋をたくさんつけ、なかなか見ごたえのある株になっていました。「やはりここはいい環境だ・・・」と感心しつつ、今の職場にももうちょっと植物を置きたいなーと思ったりしました。

現在の職場に置いてある、ささやかなテラリウム

写真1 現在の職場に置いてある、ささやかなテラリウム

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●お知らせ

○【船舶職員を募集】 神奈川県では、漁業調査指導船などに勤務する船舶職員(航海1名、機関1名)の選考試験を実施します。受験資格は、昭和31年(1956年)4月2日以降の生まれで、五級以上の「航海」または「機関」の海技士免許を所有または平成28年3月末までに取得見込みの人、または、国の登録を受けた船舶職員養成施設(水産高校の船舶コースや国立海上技術学校および国立海上技術短期大学校など)を平成28年3月までに卒業見込みまたは卒業した人。

 なお、航海と機関の両方を受験することはできません。

 受付期間は平成27年8月7日から8月31日まで。詳しくは、神奈川県環境農政局総務室(電話045-210-4021)までお問いあわせいただくか、県のホームページ(http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f531015/)をご覧ください。

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