神奈川県水産技術センター メルマガ461

掲載日:2014年12月5日

神奈川県水産技術センターメールマガジン  461号    2014年12月5日号

□□ 研究発表会を開催します □□
当センターが取り組む調査研究の一端をご紹介します。
日時 12月12日(金曜)13:30から17:00まで
場所 かながわ県民センター
詳しくはご案内をご覧ください  http://www.pref.kanagawa.jp/evt/p854320.html

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□ 研究員コラム

1 ロープの結び方教室 (企画資源部 石井 洋)

2 トラフグ延縄漁業の広まりと漁獲物の取扱い (栽培推進部 櫻井 繁) 

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1 ロープの結び方教室 (企画資源部 石井 洋)

  平成26年11月8日(土曜日)、横浜市漁業協同組合は、柴漁港にて「しばぎょこう 秋のさかなフェア」を開催しました。直売所の活魚・鮮魚等販売、小柴のどんぶりやの営業の他、シャコ汁千杯無料提供、タッチングプールや東京湾のおさかな展示、遊漁船の無料乗船体験のほか、盛りだくさんのイベントに約4千人の来場者があったそうです。 

 私も地区担当普及員として、ロープの結び方教室と漁具展示の担当の一人として参加しました。

 ロープの結び方教室は、漁業者が操業や漁船をもやう時に使っている結び方を2種類教えることとなりました。教える結び方は、漁船をもやうときに使う、もやい結び(ボーラインノット)とまき結び(クラブヒッチ)です。さらに知りたい方はその場で対応となりました。

 そこで何やら聞いたことのない名前を漁業者の方々が話しています。もやい結びをしながら「いかりしばり」、まき結びをしながら「かんこくし」???、はじめて聞く呼び名でした。60代の漁業者いわく、おじいさんも使っていて昔から小柴に伝わる名前だそうで、由来までは分かりませんでした。当日の呼び名は「もやい結び」と「まき結び」を使うように決めました。

 どれだけ関心を持ってもらえるか分らなかった結び方教室も、イベントが始まって人が会場に集まってくると、家族連れのみなさんが関心を持って見に来てくれました。お父さんと子供に1.5mのロープを渡し、「これで結び方を習っていってください」と教室用に作った結び棒にささっとまき結びをして見せます。お父さんは手品を見ているような顔をしています。私と同じ向きにならんでいただきゆっくりとまき結びをすると、初めてのまき結びを結ぶことができました。お子さんにも同じように教えると横棒や縦棒を使って何度も繰り返しおさらいをしていました。

 幅広い年齢層の200名以上の方が学んでいかれましたが、殆どの方がもやい結びとまき結びを結ぶことができました。できなくなったともう一度くる子もおり、意外とうけるなと、手ごたえを感じました。一度身に付けた結び方は、しばらくして忘れてしまっても結び方を見ればすぐに思い出すものです。一緒にさかなフェアで楽しかったことも思い出してくれることでしょう。 

結び方教室(写真提供:横浜市漁業協同組合)

写真 結び方教室(写真提供:横浜市漁業協同組合)

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2 トラフグ延縄漁業の広まりと漁獲物の取扱い (栽培推進部 櫻井 繁) 

 本県では、平成15年に長井漁港において天然トラフグが1tと纏まって水揚げされ、それが契機となって翌年から漁業協同組合による自主的な種苗放流が実施されました。水産技術センターにおいても、漁業者からの種苗放流の要望が高まり、平成18年度から種苗生産及び放流技術開発に取り組んでいます。

 長井漁港で始まったトラフグ延縄漁業は、種苗放流尾数が増えるにつれて漁獲量も増え、近隣の漁港だけでなく、西湘地区の大磯港から東京湾口にある金田漁港まで広がり、トラフグ延縄を行う漁業者が着実に増えてきています。

 トラフグ漁獲量が増えるについて、魚の取扱いが問題となってきました。鋭い歯によって、トラフグ同士が噛み合い、傷が付くと魚価が下がるため、長井漁港ではトラフグ専用水槽を整備し、一尾づつ小分けに生かしています。しかし、整備するためには費用が掛かりますし、トラフグを扱う仲買が噛まれる被害が生じています。そこで、仲買からの要望もあり、取扱い易くするため、釣り上げたトラフグの歯を船上で切り落とす地区も出始めています(写真1・2)。ただ、やみくもに歯を切り落としてしまうと死んでしまうため、難しいところもあるようです。

 今後も種苗放流を継続実施していけば、漁獲量が着実に増えますので、流通における取扱いがより良くなっていただければと思います。

歯切りをしたトラフグ

写真1 歯切りをしたトラフグ

歯切りをしたトラフグ

写真2 歯切りをしたトラフグ

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住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2312

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