神奈川県水産技術センター メルマガ444

掲載日:2014年4月11日

 神奈川県水産技術センターメールマガジン  444号    2014年4月11日号

□ 研究員コラム

1 「よもやま話 17」 (栽培推進部 村上 哲士)

2 カラス (企画資源部 清水 顕太郎)

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1 「よもやま話 17」 (栽培推進部 村上 哲士)

 新年度を迎え、皆様は新たな気持ちでスタートされたことと思います。

 今回は今までとは赴きを変えて、飼育関連ではなく裏方の話というか裏側の話をしてみようかと思います。実際には飼育にも関係はするのですが。

 当センターで使用する海水は、海から揚水ポンプで汲み上げたものを、ポンプの力で圧送して使用していますが、汲み上げた海水をそのまま使用する場合と、ろ過機を通して一定の不純物を取り除いてから使用する場合があります。基本的には、ろ過海水の使用がほとんどです。

 ポンプから飼育場までの間に直径約3メートル、高さ約4メートル弱の円筒が2本ありますが(写真1)、これがろ過機です。ここに送られてきた海水が入るパイプやろ過された海水が出て行くパイプなどが接続されています。

 このパイプには電動で動く弁(バルブ)が取り付けられています(写真2)。径200ミリの物が5個、径80ミリの物が2個付いていてプログラムによる制御で海水のろ過や、ろ過機が目詰まりした際に逆洗というゴミの除去作業を自動で行うようになっています。

 25年度はまァ、よく壊れてくれました・・・。

 最初に6月半ばに径80ミリのバルブが一つ動かなくなり、約一ヶ月後の7月半ばに修理出来たと思ったら8月頭に径200ミリのバルブが故障、これは逆洗に関係するバルブでしたので深刻でした。おまけにバルブが半開(または半閉)の状態で壊れたものですから海水の通過が悪くなります。こういった際に止まった弁を動かすための手動ハンドルが付いているのですが、これが役立たずで動かせませんでした。

 幸いだったのはこのバルブの前には電動ではない手動操作型のバルブが取り付けてあったので、逆洗時には人が手動の操作をしてしのぎました。

 自動での逆洗は通常は1日4回にセットしてありますが、流石に故障中は手動操作をしなければならないので4回は無理で、就業時間中に最低でも2回を目途に、詰りのひどい時は適宜行いましたが、自動制御の楽さを痛感しました。何せ人がついている必要がありませんから。

 これの修理が出来たのは11月後半、長い4ヶ月でした。

 その後、暫くはバルブは動いていたのでホッとしていたら、またまた壊れました。逆洗をした後にしばらくの間は円筒内の汚れた海水を捨てて、海水が綺麗になってから飼育場へ流すようになっているのですが、今度はその排水用の径200ミリがいきました・・・。

 もう年度末でお金も無いので、もう一つの径80ミリの小さいバルブでの排水時間を長くしてしのいでいます。今回の故障は全部ろ過機2号の方で、さすがにこれだけ続けて故障したのは初めてです。

 もっとも当センターは稼動してから25年が過ぎ、其処かしこに不具合が出てきています。バルブは、平成17年と18年の2回に分けて全部交換したことがありますが、それから7-8年が経過しました。可動部品ですから消耗もするのでしょう。そろそろ交換時期なのかなと思いつつ、本体はあとどれくらい保つのか、他の機器などはどうなのか、日々のメンテナンスだけでは対処しきれない状況を思うと、最近の自分の身体とも重なり、年は取りたくないなと感じてしまいます。

 おっと、新年度早々に暗い話になり申し訳ありません。

 早くバルブを交換して、心機一転して取り組み開始といきたいです。

ろ過機(右が2号) 電動バルブと配管
          (写真1)                         (写真2)

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2 カラス (企画資源部 清水 顕太郎)

 私は担当している仕事柄、たいてい当センター4階東側の「海洋観測室」で海況図作成などの作業に勤しんでいるのですが、昨年10月の終わり頃からこの部屋にほとんど毎日カラスがやってきます。このカラス「ハシボソ」なのか「ハシブト」なのか私には判別つきませんが、いつも2羽連れ添ってやってきます。はじめは兄弟かと思っていたのですが、どうやらつがいのようです。このカラス君たち飛んできて何をするのかというと、窓ガラスを蹴ったり、窓際にとまって窓ガラスをつっついたりしています。また、外の壁(建物の周りは幅80cmほどの通路になっていて、その外側に壁があります)にとまってお互いに羽繕いをしたり「カアカア」鳴いたりしています。

 実は海洋観測室の窓ガラスには赤外線反射フィルムが貼ってあります。これは平成22年の猛暑の時にこの部屋があまりに暑くなるので・・・というのも、この部屋は東側に大きな窓ガラスがあり、そこから朝日が室内に容赦なく降り注ぐので、朝出勤した時点で室温が30℃を越えているという状況でした・・・冷房費節約のために貼ったものです。この赤外線反射フィルムを貼った窓ガラスが外から見ると半透明の鏡の様になっているのです。恐らくカラス君たち、初めは鏡に映った自分の姿に興味があって寄って来たのでしょう。その後、何かのきっかけで窓ガラスをつっつくようになったのでしょう。

 さて、このカラス君たち、はじめは物珍しさもあり好きにやらせておいて、ときどき観察したりしていたのですが、ほとんど毎日、しかも一日に何回もやってきてはガラスをつっつくので、だんだん鬱陶しくなってきました。最近ではやってくると追い払うようにしているのですが、懲りずにやってきます。よほどこの「窓ガラスの鏡」に魅力があるのでしょうね。そこで、少しでも来にくくしてやろうと、窓の外の壁の上にひもを張ってみました。はじめはやはり居心地が悪いらしくすぐいなくなったのですが、数日経つと慣れてきて、ひもなんぞ意にも介さない様になってきました。驚いたのは、慣れるまでの間ひもを突いたり・・・これはひもに苛ついて八つ当たりしているように見えました・・・結び目から出ているひもの端を咥えて引っ張ったりしているのです。

 窓ガラスをつっついたり、ひもを引っ張ったりする本当の理由はカラス君に訊いてみなければ分かりませんが、私は「窓ガラスをつつくのはカラスにとって楽しいから」、「ひもをつついたり引っ張ったりするのは、楽しみの障害になるものを排除しようとしているから」ではないかと考えています。もし、この推論が当たっているとすると、カラス君たちが来ないようにするのはかなり大変そうです。

 こうして原稿を書いている最中にも・・・やってきました。とほほ・・・

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