神奈川県水産技術センター メルマガ425

掲載日:2014年1月15日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.425 2013-7-5

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.425 2013-7-5
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□研究員コラム

○ ウマヅラハギの話 (企画資源部 前川 千尋)

○ 魚市場での魚体測定 (相模湾試験場 高村 正造)

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○ ウマヅラハギの話 (企画資源部 前川 千尋)
 20数年前、相模湾支所(現相模湾試験場)で定置網に漁獲される魚の調査をしていたころは、魚を測定するため週1、2回の頻度で小田原魚市場に通っていました。当時、冬になると小田原地先の定置網でウマヅラハギが大量に漁獲されていました。魚槽に入りきらないウマヅラハギが甲板に上に山積みされて、港に運ばれ、水揚げされていました。ウマヅラハギの皮は、紙やすりのようにザラザラしており、背びれの棘もザラザラし、水揚げのたも網に引っかかり、漁師の人が苦労していたのが印象に残っています。
 先輩の職員からウマヅラハギの形が昔の図鑑と違うよと言われ、支所にあった古い図鑑を見ると確かに、市場で見るウマヅラハギの形が違っていました。市場で見るウマヅラハギは、口を頂点に顔が三角形の形をしているのですが、図鑑のウマヅラハギは、口を頂点に楕円形をしているのです。昔の人は、何で似ても似つかない絵を描いたのか不思議に思いました。
 先輩職員は、バッタでは大量発生したときの群生相、通常見られる孤独相では形が異なるので、ウマヅラハギも資源量が多いときと少ないときでは形が異なるのではないと話しているのを聞き、そんなものなのか思ったものです。
 昭和の終わりから平成の初めになると、小型のウマヅラハギを見かけなくなり、そのうちあれだけ獲れていた、マイワシの資源が減少したのと歩調を合わせるように、ウマヅラハギの漁獲量が急速に減少していき、実際に見るウマズラハギの形と昔の図鑑の形が違うことはすっかり忘れていました。ところが、数年して真鶴の魚座の水槽に泳いでいたウマヅラハギは、昔の図鑑そのままの楕円形の形をしたもので、昔の図鑑も正しい形を描いていたのかと改めて思いました。
 もう一つ、ウマヅラハギの形についてですが、ウマヅラハギは外形から雄雌を見分けられます。昔、市場でウマヅラハギを測定していると体高が高い(腹と背の距離が長い)ものと、低いもの(ほっそりした魚)がいることに気がつきました。実験室でウマヅラハギを解剖すると体高が高い個体は、全て雌で、体高が低い個体は、全て雄でした。その後、試しに、外形から雄雌を判断して解剖すると、全て当てることが出来ました。ウマヅラハギの近縁のカワハギは、外形から雌雄の違いが見分けられますが、ウマヅラハギ同様に外形から見分けられるのだなと一人で悦に浸っていました。(ネットを検索するとウマヅラハギの雌雄の見分けたを開設したページが直ぐに見つかりましたので、自分がものを知らなかっただけかも知れませんが。)
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○ 魚市場での魚体測定 (相模湾試験場 高村 正造)
 4月に県庁から相模湾試験場に異動してきまして、3年ぶりに試験場に復帰しました。相模湾試験場ではアジやブリなどの定置網でよく獲れる水産資源の研究担当となりました。
 試験場での仕事の中で、アジやイサキなどの体長を測定するために、毎月2回小田原魚市場に行き、競りが始まる前にいそいそと魚の測定をしています。朝の市場は活気があり、皆忙しそうに動き回っており、測定も素早くやらないと邪魔になってしまうので、なかなか慌しいです。市場では水揚げされた魚が、ところせましと箱に積まれています(写真1)。測定板を抱えていき、アジやイサキを毎回150-200匹程度体長測定を行いまして、その後は水揚げされた色々な魚を見て回っています。魚市場では色々な魚が水揚げされているので見て回ることは楽しみの1つです。大きなヒラメ(写真2)などもいて、よくみると恐い顔しているな-などと見入ってしまいます。先月は大きなマンボウもいたりして興味が尽きません。知らない魚も多く、今後も市場での調査を通して海の魚の知識を深めていけたら良いなと思っています。
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