神奈川県水産技術センター メルマガ424

掲載日:2014年1月15日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.424 2013-6-21

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.424 2013-6-21
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□研究員コラム

○ 伝書鳩利用試験 (水産技術センター所長 米山 健)

○ 魚類調査の昼飯 ( 内水面試験場 安藤 隆)

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○ 伝書鳩利用試験 (水産技術センター所長 米山 健)
 昨年、水産技術センターの100周年記念資料を編集している際に(今年中にはホームページに載せられそうです。)、昔の試験研究で珍しいものを見つけました。
 それは、大正13年から始まった伝書鳩による漁船と陸上との通信試験です。伝書鳩は、鳩を飼い慣らし、その帰巣本能を利用して遠隔地から鳩に手紙等を持たせて届けさせる通信手段で、古くは、紀元前約3,000年のエジプトで漁船が漁況を知らせるために利用し、第二次世界大戦事(1939年に勃発)には、イギリス軍が約50万羽の軍事鳩を飼っていたそうです。
 大正時代は、漁船には漁業無線という通信手段がなく、漁場を拡大していた鮪延縄漁船などは、荒天によって遭難しても陸上からでは安否確認ができませんでした。そこで、大正13年(1924年)に、当時、小田原市網一色にあった神奈川県水産試験場(本場)は、職員を中野陸軍鳩調査委員会事務所に研修に行かせるとともに鳩30羽を移管してもらって、鳩の増殖と帰巣試験に着手し、翌年には鳩舎を新築して本格的に取り組みました。
 鳩は陸上から船には飛んでいかないので、当時の調査船 江之島丸、相模丸及び潮丸や民間漁船に鳩を積み、相模湾沿岸から大島沖、銚子沖へと次第に距離を遠くして、陸上の鳩舎への帰巣率がどのくらいになるか解析しています。また、須賀漁業組合(現 平塚市漁業協同組合)や、当時小田原市本町にあった株式会社小田原魚市場などにも鳩を預け、その日の定置網の漁獲状況を漁船から知らせる試みも行っています。
 伝書鳩利用試験は、昭和3年設置の三崎分場も含めて昭和7年(1932年)3月末まで続けられ、「30海里以内は帰巣率も高く通信は良好。50-100海里は思わしからず。さらに200海里以上は実用に適さない。」と総括しています。
 ところで、この試験が終わった引き金になったのは、平成6年12月の三崎町向ヶ崎漁業組合による陸上無線電信電話局(現在の神奈川県漁業無線局の前身)の運用開始で、昭和7年4月には、残った鳩が陸軍へ移管されました。
 その漁業無線局も、最近は衛星通信や携帯電話の発達によって押され気味ですが、それでも漁業者の方々は、「漁業無線は、海難事故が起きたときに多くの漁船に情報が一度に伝わることにより速やかな救助が可能なこと。東日本大震災で陸上の通信網が不通になった際に漁業無線が活躍したこと。」を高く評価しています。さらに、当センターと横須賀海上保安部は、平成25年2月に「海難事故及び事件等における情報提供に関する協定」を結んでおり、今後、海洋レジャーなどの海難救助にも漁業無線が貢献するものと考えています。
大正14年建設の鳩舎の画像
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○ 魚類調査の昼飯 ( 内水面試験場 安藤 隆)
 内水面試験場では頻繁に川や湖の魚類調査にでかけます。その時の楽しみは魚たちに会えるというのもありますが、昼飯も結構楽しみです。暑かったり寒かったり重い荷物を背負って山道を登ったり、あるいはひたすら1日中投網を打ったり(5kgあります) していると、疲れるしお腹もすきます。
 そこで昼飯の時間は大変貴重で楽しみな時間となります。その過ごし方は調査の場所によって違ってきます。
1 比較的市街地に近い川の調査
 その付近の人気のラーメン店等によくいきますが、結構ラーメン好きの職員がいて、次に来たときにはあそこにしよう等と、調査日程も決まらないうちに次回に入る店の検討が始まっていたりします。ただ、作業衣がかなり汚れていたり汗臭かったりするので、あまりきれいな店には入りにくいのですが。
2 1と同じシチュエーションで調査ヵ所が多い場合
 川の調査では胴長という胸まである長靴を履きます。調査地点が多い場合、移動するたびに履いたり脱いだりするのはとても面倒なので、はいたまま車て移動します。その途中でコンビニで昼飯を買うことがありますが、1度だけ胴長をはいたままコンビニに入ったことがあります。なにを食べようかなと店の中をうろうろしていると店員さんがモップで床を拭きながらついてきます。なんだろうと思いながらふと床を見ると足跡が点々と・・・。調査用の長靴の底は滑り止めのフェルトなので、たっぷりと泥水を含んでいるのです。それをすっかり忘れてコンビニのピカピカの床を歩いてしまったのです。店員さんごめんなさい。
3 山の中の渓流での調査
 弁当を食べる時に適当な枝をナイフで削って箸にすることもあります。ワイルドな感じでいいのですが、気をつけないと毒のある木もあるそうなので注意が必要です。大きな石に腰掛け、夏ならば冷たい水に足を浸しての昼食は最高です。
4 湖での調査
 この場合は大抵は船の上で食事となるので、ほとんどおにぎりかパンとなります。釣り調査の時など、特に昼食の時間というのはなく釣りながらなのでドバミミズを掴んだ手を湖水でさっと洗っただけでおにぎりを掴んで食べていますが、冷静に考えるとちょっと気持ち悪いかも。
 大体こんな感じですが、残念ながら獲った魚を河原で焼いておかずに・・・ というわけにはいきません。アユ、ヤマメ、ウナギ等々おいしそうな魚も多いのですが。

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