神奈川県水産技術センター メルマガ420

掲載日:2014年1月15日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.420 2013-4-26

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.420 2013-4-26
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□研究員コラム

○ 落第点は誰のせい?(栽培推進部 秋元 清治)

○ アワビ貝殻に穴は? (相模湾試験場 相澤 康)

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○ 落第点は誰のせい?(栽培推進部 秋元 清治)
 もはや学生時代の夢も見なくなった今日この頃ですが、時折、テスト時間の終了が迫っているのに白紙・・・なんていういやな夢を見ることがあります。
 いくつになっても評価されるというのはいやなものですが、反対に現状をある程度正しく評価するというのもなかなか難しいものです。
 東京湾は下水道の整備や排水の規制により昔に比べて水はきれいになってきていますが、海底にはヘドロが蓄積している所も多く、夏から秋にかけて発生する貧酸素水塊(酸素がなく生物が生息できない水)発生の温床となっています。 
 底質の評価法はいろいろですが、その一つに底生生物を利用するものがあります。例えば、環境が良いほど底生生物の出現種数は増える(出現種数)、汚染度が高いと多毛類、低いと甲殻類が多くなる(甲殻類が占める比率)、ひどく汚れた海底に出現する種がいる(汚濁指標種の出現)などから底質環境をかつての小学校の通信簿(現在は???)のように5段階に評価する試みが行われています。
 現実には東京内湾の夏場の成績表は悲惨であり、母親(もしいればですが、・・・)にはとても見せられないような点数がつくことも多くあります。 
 学校のテストができないのは勿論本人が悪いのですが、自分のせいでもないのに落第点をつけられた東京湾はさぞかし不本意だろうなと考える今日この頃です。
 東京湾の底質の成績表に興味がある方はこちらからどうぞ。
 http://www.tokenshi-kankyo.jp/water/pdf/survey1-22.pdf
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○ アワビ貝殻に穴は? (相模湾試験場 相澤 康)
 アワビ。海底の岩にガッチリとくっついて、漁師さんが専門の道具を使わなければ剥がせない・・・・・・、それこそテコでも動かない。
 襲われても強力な吸着力と頑丈な貝殻で徹底防御して難攻不落、敵は人間だけ、のイメージがあるかもしれません。
 ところが、この強力な防御力に対してもマダコは強敵のようです。マダコはアワビを襲う時に、まずその強力な吸盤と腕力で剥がそうとします。それが無理だ、なんと貝殻をかじって小さな穴を開けるそうです。グニャグニャしたマダコにそんな技があるのかと驚きますが、硬い強力なくちばしを持っているのです。そればかりか、その穴から麻痺作用のある液を注入して、アワビを麻痺させて剥がして食べるそうです。ある興味深い研究では、海岸に打ち上げられるアワビの貝殻の穴を調べて、アワビの主な死因はマダコ、と推定しています。
 どんな防御も打ち破るマダコは大したものです。それにしても、高級食材でなかなか口にすることができないアワビですが、マダコにとっても格別なご馳走なのでしょうか?

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