神奈川県水産技術センター メルマガ419

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.419 2013-4-12

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.419 2013-4-12
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□研究員コラム

○ セカンドシーズン?(内水面試験場  蓑宮 敦)

○ 名前が変わる!(栽培推進部 田島 良博)

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○ セカンドシーズン?(内水面試験場  蓑宮 敦)
 はじめまして。というよりは、ご無沙汰しておりますというべきでしょうか。今回の人事異動で5年ぶりに内水面試験場に戻ってきました。試験場は相模川に面しており、春は桜がとても綺麗です。
 なんとなく故郷に帰ってきた感じですが、5年前に在籍していたころは今よりも職員が多くてもっと賑やかだった気がします。でも、以前よりも展示スペースは充実しており、見学者等へアピールは職員数に反比例して賑やかになってます。
 淡水魚は、アユやヤマメのように遊漁や食用として親しまれている種もありますが、海水魚にくらべて色や形も地味な種も多く、その存在を知られることなく絶滅に瀕してしまうものも少なくありません。内水面試験場は、アユ等のメジャーな種はもちろんですが、絶滅の恐れがある淡水魚の保護にも力をいれてますので、機会がございましたらぜひ見学にきてください。
 私も初心に戻って、神奈川県の淡水魚の保護・増殖と内水面漁業の振興に少しでも貢献できるよう頑張りますのでよろしくお願いいたします。
 写真:内水面試験場の展示スペース

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○ 名前が変わる!(栽培推進部 田島 良博)
 前回(No.401)は図鑑のお話をしましたが、今回は新しい検索図鑑が出版されて困ったことになったお話です。今年2月に日本産魚類検索(東海大学出版)の第三版が出版されました。私たちにとっては、魚の名前を調べる最終兵器のようなものですが、最新の知見を盛り込んで、分類などに多くの変更が加えられました。
 今回の変更では、これまで1種として扱われていたものが複数の種類に分けられたものもあります。このようなことは過去にもあり、メバルは3種に、ウミタナゴは2種に分かれたりしてきました。私の担当する生物相モニタリング調査でも、主にこの日本産魚類検索で魚の名前を調べてきましたが、これまでの変更では過去の調査データに対して大きな影響はありませんでした。しかし、今回は少し困ったことになりました。
 生物相モニタリング調査で採集される魚類にスジハゼという種類がいます。このスジハゼも、最近分類の検討が進められた結果3種類に分けられ、その結果が第三版に反映されました。これまでは分類が確定していないため、スジハゼのA、B、C型として区別されており、モニタリング調査では主にC型が採集されていました。しかし、少数ながらB型も混じっていたようです。あいまいな表現ですが、B型とC型の違いに関する情報も不足していたため、私もはっきりとは区別できずにいたためです。
 問題はここからで、モニタリング調査で主に採集され、出現する魚類の上位を占めるスジハゼC型は、新しい分類ではモヨウハゼという名を与えられ、スジハゼという名はB型が引き継ぐことになりました。それまでは、型が混在するものの、3型の総称としてスジハゼという名を用いることができましたが、これからは分けられた種ごとに新しい名前を用いる必要があります。しかも、これまで優占種として研究報告などさまざまな記録に登場してきたスジハゼは、今後モヨウハゼと呼ばれることになり、B型が引き継いだスジハゼという名は、モニタリング調査では一気にマイナー種の名前となってしまいます。
 当分は混乱が続くことになると思いますが、学名や標準和名は共通の約束事なので、それに合わせていくしかありません。長期間の調査データを蓄積していますので、いつから新しい名前に移行したかという情報も、将来データを使用する上で重要な記録となります。しばらくは頭の痛い整理作業が続きます。

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