神奈川県水産技術センター メルマガ417

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.417 2013-3-15

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.417 2013-3-15
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□研究員コラム

○ 近所の自然・遠方の自然 (内水面試験場 山本 裕康)

○ 城ヶ島地層巡り(その4) (資源環境部 山田 佳昭)

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○ 近所の自然・遠方の自然 (内水面試験場 山本 裕康)

 内水面試験場の所在地は上大島キャンプ場や相模原市自然の村公園に隣接しており、そのすぐそばを相模川が流れています。私は、生まれも育ちもこの近所で、子供の頃は現在の試験場のある場所は田んぼや畑であり、相模川や田んぼの用水路、山際の清水が湧き出る沢などで色々な生き物を捕って遊んだ思い出があります。

 今も、内水面試験場の近辺は自然が豊かな環境だとは思いますが、見かける生き物の種類や数などからすると当時とくらべてかなり失われたものが多いように感じます。

 試験場の仕事で魚や虫などの生息状況を調べる機会が増え、子供の頃に近所の野山や川などで見かけていた生き物が見られなくなっていて、改めて子供時代を豊かな環境の中で育ったのだと実感したものです。今にして思えば、子供時代に現在の知識や飼育技術を持ち合わせ、今も飼育中などという事になれば、かなり貴重な存在となりえたものも少なくないと思います。まあ、今では珍しい生き物も当時は、普通に見られた生き物であったという事ですね。

 ちょっと、話しは変わりますが・・・。大人になった今では、西南諸島の離島(鹿児島や沖縄)へ夏休みなどを利用して年に1回ほど遊びに行くようになりました。離島にはまだ、豊かな自然環境が残されており日頃のストレス解消にはすごく良いです。でも、無人島や国立公園の指定などを受けた場所以外だと、人の利便性のために開発などが進められて、訪れる度に変わった環境を目の当たりにすることも度々あります。仕事がら、環境保全についてはそれなりの思いはありますが、まずは、個人でも簡単に出来ることからということで、自然豊かな場所へ遊びに行ったらゴミの処理はしっかりする。これは普通のマナーだと思いますので皆さんも投げ捨てなどはせずに、ちゃんと持ち帰りやゴミ箱などに入れるようにしましょうね。

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○ 城ヶ島地層巡り(その4) (資源環境部 山田 佳昭)

 当所のある城ヶ島で見られる地層をご紹介する連載の4回目です。

 海を背にしてレストラン脇の階段を登って行きます。丘の上には城ヶ島灯台があります(写真1)。この灯台は、1870(明治3)年に日本で4番目の洋式灯台として白色レンガづくりで建てられました。往時、灯台博物館というのがそのふもと辺りに在ったらしいのですが、対岸で育ったヤマノカミ殿が覚えていないことから昭和40年代の初めには無くなっていたようです。現在は周囲が公園のようにきれいに整備されています。

 ところで、島の北側の通り沿いに神奈川県警三崎警察署の城ヶ島駐在所があるのですが、その建物がたいへんユニークな形をしています(写真2)。灯台を見物に来た観光客の方が間違えるという伝説の施設です。天辺の風見鶏もかわいいです。「駐在所」ですから、お巡りさんが駐在していらっしゃいます。文字通り「島の駐在さん」ですね。いつもどうもありがとうございます。

 さて、灯台のある丘の上に戻ります。ここから南を見ると、岩場の向こうは太平洋です。岩場の手前の長細い水路は「長津呂(ながとろ)湾」と呼ばれ、西側(写真の右手)に口が開いています。長津呂湾の向こう側の岩場に白っぽい部分があるのがお分かりになりますか? 凝灰岩でできた層ですが、途切れながら島のさらに西まで見られます。この地層はここ城ケ島から北へ2Kmほど離れた諸磯という地域まで広がっていて、離れた場所にある地層を比較する上での鍵層として利用できるのだそうです。

 視線を左側へ転じ、丘の東側を見てみましょう。緑の木々に覆われた丘の上部はきれいに平らになっています。この地形は、波の浸食で平らになっていた海底が地殻変動で隆起して陸になったためだそうです。またその下の平らな岩場も、その後海底で波の浸食で平らになっていたものが、地殻変動で、この場合はおそらく1923(大正12)年9月1日の大正関東地震により、隆起して2番目に陸になったというわけです。

 次回は灯台南側の階段を下りて、長津呂湾の方へ行ってみることといたしましょう。

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