神奈川県水産総合研究所 メルマガ011

掲載日:2014年1月18日

神奈川県水総研メルマガ VOL.011 2003-9-19

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.011 2003-9-19
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当研究所の研究員が、現場で体験したり考えたりしていること、また調査内容
についてのご紹介をいたします。

●生類憐みの令で「釣り」も禁止されていた

 徳川五代将軍綱吉が、貞享二年(1685年)に生類憐みの令を発布したのは有名
な話です。

 この生類憐みの令、「将軍家御成先で犬猫をつなぐに及ばず」と言うのは知っ
ていましたが、釣りも禁止されていて、元禄二年(1689年)江戸城の堀、溜池で
密漁した者九人が処刑され、その内三人がさらし首の獄門となった、との話し
を聞いて改めてこの令のすごさを感じました。さらに、元禄六年(1693年)には
「釣りと釣り船の禁止」が発令されています。

 これにも懲りずに、元禄七年(1694年)、能楽の観世新九郎が釣りをしたため
に伊豆大島に流刑、また、釣りをした罪で絵師の英一蝶が元禄十一年(1698年)
に三宅島に流刑、同年に釣り道具の販売も禁止されたとの記録があります。丁
度、あの赤穂浪士の討ち入りの時代、こんな世の中だったのですね。もとより、
貞享二年には将軍家台所で魚、鳥、貝、エビ類の使用が禁止されていたそうで
す。

 ところが、綱吉の側小姓であった(元禄三年から元禄六年まで)津軽采女と
いう侍が宝永五年(1705年)の綱吉の死去後、生類憐れみの令が解かれた享保八
年(1723年)に『何羨録(かせんろく)』を記し、その中で「嗚呼、釣徒の楽しみ
は一に釣糸の外なり。利名は軽く一に釣艇の内なり。生涯淡括、澹(しずかに)
に無心、しばしば塵世を避くる。すなわち仁者は静を、智者は水を楽しむ。豈
(あに)その他に有らんか」。と、釣りの真髄を語っているのも皮肉と言えば、
皮肉です。

 現代の世の中、資源管理型漁業の規則、制限、厳しくすればするほど、津軽
采女の密かな囁きが聞こえてくるようです。

                      (栽培技術部 今井 利為)

●マダイを見に来ませんか

 神奈川県水産総合研究所には毎年8千人近くの人々が見学にきます。小学生
から外国の研修生までたくさんの人たちが来ますが、この中でも、これから水
産業を学ぶ小学5年生が一番多く来ています。

 小学生に「何が一番おもしろかった」と聞くと、タッチングプールにいたサ
メに触ったことといいます。サメに触ってみて、肌がざらざらしていたこと、
サメ肌を体験したこと、サメを恐ろしい魚と思っていたのが簡単に触れたこと、
おとなしいサメもいることを知ったこと、などサメに非常に興味をもったこと
を話してくれます。

 次におもしろかったことはマダイに餌をやったことといいます。当所の大池
にはたくさんのマダイが飼育されています。昔は、栽培用の卵を取るために利
用されていましたが、現在では観賞用として活躍しています。

 人工餌料の餌をパッと投げ入れてやると、マダイは餌に向かって突進してき
ます。比較的大きいマダイが輪の中心にいるようにみえます。マダイは、多く
の場合反時計回りに回って次の餌を待ちます。少し意地悪をして遠くに餌を投
げ入れると、輪を崩して餌に突進していきます。中には、水面に飛び出すもの
もいます。

 こんなにもたくさんのマダイがいるので、釣ってみたいなあ、食べたらうま
いだろうなあ、という人も出てきます。これだけいるのですから誰でも簡単に
釣れると思うのは当然です。

 ある時、マダイの精子を研究するために、このマダイを釣ることになりまし
た。餌のイワシを釣針につけて釣り糸をたらすと、簡単に大きなマダイが釣れ
ました。数回繰り返すとそのうちにマダイの姿が見えなくなりました。マダイ
は危険を察知して身を隠したようです。簡単に釣れると思ったマダイはなかな
か利口な魚のようです。

 一度この利口なマダイを見に来ませんか。

                         (管理課 三谷 勇)

見学受付のページにマダイの餌付け動画があります。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/kengaku/kengaku.html

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[最近のホームページ更新情報(9月16-18日)]
ダウンロードコ-ナ-に、水総研情報2003年vol1とvol2を掲載しました。
東京湾溶存酸素情報(2003年8号)を掲載しました。
漁海況月報8月号(海況・三崎水揚)を掲載しました。

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[編集後記]
 メルマガ発行も10回を超え、研究員への原稿の割り当ても一回りいたしまし
た。次回から、従来のコーナーに加え、県内漁協の紹介コーナーを新たに設け
る予定です。第1回目は大磯町漁協を予定しております。 
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