神奈川県水産総合研究所 メルマガ012

掲載日:2014年1月18日
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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.012 2003-9-26
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当研究所の研究員が、現場で体験したり考えたりしていること、また調査内容
についてのご紹介をいたします。今回から漁協紹介も始まりました。

●湘南ビーチで投網打ち(放流ヒラメの追跡調査)

 当所では、ヒラメの栽培漁業を推進するために、毎年30万尾前後の種苗を生
産して、県下各地の海に放流しています。研究所の水槽の中で配合飼料を与え
られて育ったヒラメたち、ある日突然大海原に放たれると、あとは自力で餌を
探し外敵から逃れつつ生きていかなければなりません。

 おそらく、放流直後には環境の激変に耐えられずに死んでゆくものも多いと
思われます。できるだけ餌が多く、外敵が少ない快適な場所に放流したいもの
です。そこで、放流後の種苗をつかまえて、健康状態や成長ぶりを調べ、放流
に適した場所を探しています。

 これまで何年もの間、調査船や漁船で網をひいて種苗を探していたのですが、
なかなか見つかりませんでした。ところが昨年、砂浜から投網を打ってみると、
ひと網で多い時には5,6尾もの種苗がとれました。そこで今年は、7月から
投網を使ったヒラメ探しに本格的に取り組みました。

 場所は葉山の長者ヶ崎と森戸海岸、そして逗子海岸や片瀬海岸にも出かけま
した。時はまさに海水浴シーズンの真っ只中、水着ギャルの横で雨合羽やウエ
ットスーツ姿で網を打つ我々は異様な集団です。始めの頃は監視所のマッチョ
なお兄さんが不審尋問に飛んで来ましたが、調査であることを知ると「自分も
水産系の大学に学んでいます!」と気合の入った自己紹介をされたりしました。

 月2回のペースで通ううちに海の家や地元の方々と顔なじみになりました。
そして毎回、物見高いおじさんたちがバケツを覗きに来ます。これぞ、我々の
仕事を一般の方々に知っていただくチャンスなので、獲物を見せながら調査の
目的などを毎回丁寧に説明しています。

 この調査では相模湾から初記録となる、北方系のバケヌメリや生きた姿の写
真がない珍魚シジミハゼが見つかるという思わぬ副産物もありました。砂浜の
ごく浅い場所の魚類相はまだほとんど調べられていないのです。

 ビーチの怪しい投網師は、ちょっとした夏の湘南名物になったでしょうか?
来年もやると思いますので、もし見かけたら話しかけてくださいね。かわいい
ヒラメや珍しい魚をお見せできるかも知れませんよ。

                      (栽培技術部 工藤孝浩)

湘南ビーチでの投網、バケヌメリ及びシジミハゼの写真はこちら


■神奈川県の漁協紹介 第1回 大磯町漁業協同組合

 JR東海道線、大磯駅下車徒歩10分ほどの距離、西湘バイパスの高架をく
ぐると、大磯港があります。そこには、組合員数50名程の大磯町漁協(組合長
 真間直次さん)の青い屋根の建物を見ることができます。

 大磯町漁協では、定置網を始め、刺し網、一本釣りなどの漁業が行われてお
り、マアジやカマス等年間200t近くの魚介類が水揚げされています。

 新聞でご覧になった方も多いと思いますが、大磯町漁協では今年8月から殺
菌冷却海水装置を導入し、定置網で水揚げする魚の鮮度保持に努めています。

 事務長の大野さんにお話を伺いました。
 「大磯町漁協で水揚げされた魚は、地元の魚屋に出荷することが多いですが、
毎月第三日曜日に行われている朝市では、直接買うことができます。殺菌冷却
海水を船に積み漁場から魚を運んできますので、鮮度は抜群です。朝市では、
毎回150-200名程のお客様が来られて、8時半の売り出し開始から30分ほどで
1t-1.5tの魚が売れてしまいます。常連の方も多いですが、新たに評判
を聞いてお越しいただける方もいらっしゃいます。駐車場もありますので、ぜ
ひ一度お越しください。」とのことでした。

 大野さんの最近のお奨めは、地元で「ケンケラケン」と呼ばれるフウライカ
マス(ガランチョとも言います)。歯がするどく色が黒いので敬遠されがちで
すが、とてもおいしいとのことです。食べ方も教えていただきました。

 ・酢漬け:30cmぐらいのフウライカマスを、まずハサミでひれを切り落と
し、頭と尾部も取ってしまいます。塩をふってから、酢醤油に最低でも1-2
時間、できれば半日漬けておくと骨まで食べられるようになるそうです。食べ
るときに適当な大きさに切ってください。

 ・つみれ:頭と尾部を切り落とし、骨ごとミンチにします。つなぎに片栗粉
を使ってもよいですが、団子にしてゆでるとおいしいツミレが簡単にできます。
汁物にいれても大変よいダシがでます。

●大磯朝市:次回以降の開催予定10月19日(日曜)、11月16日(日曜)開始8時
半。整理券の配布7時過ぎぐらい。漁の都合によって中止されることもあると
のことですが、お問い合わせしてみてください。
大磯町漁協:電話0463-61-0940

                       (企画経営部 小川砂郎)

大磯町漁業協同組合と殺菌冷却海水装置の写真はこちら
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[イベントのお知らせ]
「かながわ おさかな週間」が行われます。
開催日 10月17日(金曜)-10月19日(日曜) 10時-16時 
場所 三浦市三崎5-3-1「うらり(三崎フィッシャリーナ・ウォーフ)」
TEL:046(881)6721
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/Osakanaweek/Osakanaweek.htm
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/event/20031017/

水総研からも、タッチプール、パネル展示、魚の見分け方の講習等様々な
出展を行います。詳細はホームページをご覧ください。
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[最近のホームページ更新情報(9月19-24日)]
「かながわ おさかな週間」のご案内
漁況情報・浜の話題の9月4日号(No03-15)、9月24日号(No03-16)
さかなのあれこれ 「カマス」の図表を掲載しました。

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[編集後記]
 今回から、漁協紹介のコーナーを新たに設けました。調査等で組合を伺った
際にあわせて取材をしています。毎週は無理かもしれませんが、出来る限り毎
号掲載したいと思っています。なお、第2回は横須賀市東部漁協の予定です。
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