神奈川県水産総合研究所 メルマガ018

掲載日:2014年1月18日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.018 2003-11-7
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□□研究員コラム
・カタクチイワシを食べよう!(資源環境部 舩木 修)
・化学物質と魚介類の関係について思うこと(企画経営部 鎌滝 裕文)
□神奈川県の漁協紹介
・第6回 葉山町漁業協同組合
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●カタクチイワシを食べよう!
 私は小さい頃からイワシといえばマイワシを食べてきた人間です。ですから、
3年前に水総研に異動してイワシ類の資源調査の担当になっても、親近感があ
るせいか自然とマイワシに一番の関心がいったものです。

 でも、このマイワシ。前回(Vol.007)もこのコ-ナ-で書きましたように現
在非常に減ってしまい、キロ1,000円することも珍しくありません。

 一方、これにとって代わって、カタクチイワシが多くなってきました。全国
の漁獲量もマイワシを大きく逆転しています。本県漁業者にとっては、定置網
漁業での重要漁獲物の一つでもあり、カツオを釣る際の活き餌に使用するカタ
クチイワシを漁獲する、まき網漁業にとっても商売上欠かすことのできない魚
です。

 しかし、マイワシ同様、その多くが飼料に回され、食用には殆ど回されて来
なかったのも事実です。これ程多くいる魚を食べない手はありません。

 新たな料理法、メニュ-、売り方を開発し、マイワシに代わるイワシとして、
今こそカタクチイワシの魚食普及に努めていく時期ではないでしょうか。
                        (資源環境部 舩木 修)

イワシ類の漁獲量推移はこちら。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/Kakubu/Sigen/sigentop.html#iwashi
カツオ船への餌イワシ積み込みはこちら。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f430687/p691567.html

●化学物質と魚介類の関係について思うこと
 最近、魚介類に含まれる化学物質について、新聞などで取り上げられていま
す。皆さんも興味のあることだと思います。そこで、個人的な意見ですが、よ
く話しに出るダイオキシン類について私が考えていることを簡単にお話したい
と思います。

 ダイオキシン類は、大きく分けて3種類あります。また、この3種類の物質
にもそれぞれ異性体と呼ばれる種類があり、合計で239種類程度あるとされ
ています。この3種類の中でコプラナーポリ塩化ビフェーニールという物質が
魚介類に多く含まれている傾向があります。これは、全国どこの水域の魚介類
でも同じ傾向があることが水産庁や環境省の調査でわかっています。

 また、魚介類の種類、生息環境により蓄積されている濃度に違いがあること
がわかっていますが、個体による差もあることがわかっています。

 ダイオキシン類には、耐容1日摂取量という環境基準があり、4pg(ピコグ
ラム)-TEQ/体重kg/日という数値が設定されています。1pgは、東京ドー
ムに角砂糖1個分を溶かした濃度と考えていただいていいと思います。

 ダイオキシン類の濃度を示す場合は、TEQという表示を用いて、何種類もあ
るダイオキシン類濃度を一番毒性の強い物質に換算して表示しています。ダイ
オキシン類は、ごくわずかですが空気中や土壌にも存在し、人間は絶えずダイ
オキシン類をとっています。魚介類からの摂取が食物からの摂取の約8割と多
くなっているのも事実です。

 日本全国の排出総量は、平成13年には、平成9年と比べて約77%削減さ
れたと環境省も言っています。ダイオキシン類については、行政側でも県民、
産業、行政等で正しい情報を共有しあって、正しい理解をしてもらおうという
リスクコミュニケーションという考え方が浸透し、いろいろな情報の公開に努
力しています。

 魚は、海が育んだ贈り物です。いろいろ栄養もありますし、人間の体にとっ
てもよいものがたくさん含まれています。記者発表された内容に一喜一憂せず、
何か行動するにあたっては、いろいろな情報を得て、正しい認識を持つことが
今必要ではないかと思っています。
                      (企画経営部 鎌滝 裕文)

水産庁の情報http://www.jfa.maff.go.jp/daioki/inde.html
環境省の情報http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/index.asp

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■神奈川県の漁協紹介 第6回 葉山町漁業協同組合

 皇室ゆかりの御用邸でその名を知られた葉山町。最近は、神奈川県立近代美
術館葉山館もオープンしました。

 そんな静かな町並を海沿いに走ると、葉山港と真名瀬港(しんなせ)という
二つの港を見ることができます。葉山港は鐙摺(あぶずり)港とも呼ばれ、日
本の近代ヨット発祥の地としても知られており、港の中には、ヨットと漁船が
仲良く泊まっているのを見ることができます。
 これらの港は葉山町漁協の漁師さん達が利用しています。

 葉山町漁協の飯田實組合長にお話を伺いました。

「組合の歴史は古く、昭和初期にカツオ漁が盛んだったころは、海岸線沿いの
家はみんな漁師といっても過言ではなく、800人も組合員がいました。現在は
近くに水揚げする市場がなく、逗子の業者まで各経営体が直接持ち込んでいる
状況です。

 しかし、地元の魚を食べて欲しいとの思いから、平成8年から農協と組んで
「朝市」を始めました。その後、町の商工会とも一緒になり、日陰茶屋のケー
キ、旭屋のコロッケ、葉山牛等地元の名産品を中心に様々なメニューを提供す
る約20軒が出店するようになりました。最近では、葉山ワイン(夏みかんのワ
イン)も新たに販売されるようになりました。

 漁協からは、さざえ、あわび、しらす、アジ、カマス、イナダ、カツオ等地
元の物を提供しています。

 また、遊漁(釣り船)は、葉山港、真名瀬港ともに盛んです。葉山での遊漁
は、父(愛正丸)が釣り具屋の愛古堂とともに昭和34年より葉山港で開始した
のが最初でした。10人乗りのモーター付きの木船で値段は300円/人でした。

 当時、お客さんは電車で来ていたため、土日の横須賀線は釣り竿とクーラー
を持った方でいっぱいでした。

 最近では、夏期のみですが14:00-16:00 の2 時間のキス釣りを行っており、
手軽さが受けているようです。」

葉山の朝市
毎週日曜日朝9時-11時頃まで。
 駐車場も近くにありますが、数はそれほど多くありません。
 道路が狭いため路上駐車は不可です。
問い合わせ 葉山町漁業協同組合 電話0468-75-9509
                    (取材 企画経営部 小川 砂郎)

葉山町漁協周辺の写真はこちら
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[編集後記]
 漁協紹介の取材は、聞き取り調査の際にあわせて行っておりますが、とても
たくさんの興味深いお話を伺うことができます。そのまま原稿にすると長過ぎて
しまうので、どこを削るか、2回に分けるか?等いつも悩んでおります。

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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
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