神奈川県水産総合研究所 メルマガ029

掲載日:2014年2月27日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.029 2004-01-30
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□□研究員コラム
・シラス試験操業(資源環境部 舩木 修)
・船酔いとの戦い!と学生時代の貴重な体験(企画経営部 鎌滝 裕文)
□神奈川県の漁協紹介
・第17回 二宮町漁業協同組合
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●シラス試験操業

 今回はシラスの試験操業について触れてみたいと思います。

 本県のシラス漁は、アユ資源保護のため毎年1月1日から3月10日まで禁
漁になりますが、当所では解禁後の漁況予測の参考にするため、この時期に試
験操業を行っています。

 今年の1回目は1月10日に三浦半島から江ノ島までの相模湾東側で行いま
した。長井港を8:00に出港したものの暫くは魚群探知機に反応はありませ
んでした。1時間ほど経過したところで、ようやく反応があったので網を入れ
てみました。

 網を上げてみるとウルメイワシシラスの群れで5kg程度の漁獲でした。その
後、葉山、逗子、鎌倉と北上していきましたが、全然反応がないまま時間だけ
が経過していきました。

 稲村ケ崎沖で断続的な反応がありましたが、残念ながらシラスが根の上にい
たため網を入れることができませんでした。最後に沖合海域からの来遊状況を
把握する目的で、水深30m線に沿って船を走らせました。

 やはり、暫くは反応がなく今日の漁獲はこのまま終わりかなと思っていた矢
先、ちょっとしたドラマが待っていました。秋谷沖水深27mの所で、水面下
2-3mに断続的にシラスの反応があったのです。

 ところが、ここで問題発生。表層の魚を獲るには網を水面近くに固定させる
ために浮子(アバ)が必要なのですが、積んでいなかったのです。慌てて長井
港に行き、アバを載せて反応があった場所に戻り、直ちに網を入れました。網
を上げると15kg程度の漁獲で、なんとマイワシシラスの群れでした。

 マイワシは以前にも書きましたように現在非常に資源量が減っている魚で、
復活が待たれています。21日に江ノ島から平塚沖の湾西部で行った2回目の
調査でも、漁獲物の殆どがマイワシシラスでした。

 1月の結果を見る限り、昨年の同時期よりはマイワシシラスは多いようです。
今後の調査結果が楽しみです。
                   (資源環境部 舩木 修)

  「シラス試験操業の写真」はこちらから

●船酔いとの戦い!と学生時代の貴重な体験
 水産の研究は、現場の多くが海です。

 現場へ行くには、船がどうしても必要です。船は車のように早く走ることが
できないので、現場へ着くまでに時間もかかるし、天気が良くても風が強い日
や波が高い日は、出られません。

 したがって非常に限られた時間の中で、研究を行わなければいけなくなりま
す。この限られた時間のなかで、さらに戦わなければいけないことがあります。
ずばり、「船酔い」です。

 私は、水産系の学校出身なので、船には当然強いものと友人などに思われて
いますが、実はあまり船には強くありません。学校では1ヶ月間の乗船実習が
必修科目として存在し、ちょっと恐怖を覚えたものでした。

 乗船実習では、最初の1週間、船酔いで何もできずトイレに入ったまま出て
こないような状況でした。これは味わったものしかわからない苦しみです。そ
れでも、このときの船酔いで身をもって知ったことがありました。

 それは、きつい船酔いは1週間程度でおさまること、船酔いより睡魔の方が
強いこと、寝ているときは酔わないこと、きつい船酔いの後に陸に上がると体
が一日中揺れていることです。

 しかし、乗船実習では、それ以上にいろいろ経験しました。静岡の御前崎の
灯台がかなたに見える海で、真っ暗な海に星の光が反射して見えるのです。流
れ星などもはっきりと見えました。都会に暮らしていると真っ暗な夜なんてあ
まり体験しないので、感動ものです。

 水産業の勉強をするために船に乗ったのですが、規則正しい共同生活など普
段と違う部分でよい体験をしました。学生時代の貴重な財産だと思っています。

 それでも、実習が終わって船を下りるときに別に痩せたわけでもないのに
「おまえ、ずいぶん顔つき変わったよな」って船長に言われたことが一番嬉し
かったりしました。たぶんきちんと実習を全うしたというお褒めの言葉だった
のでしょう。

 今でも、仕事や仕事以外のいろいろな場面で、このときの経験が生きていま
す。
                     (企画経営部 鎌滝 裕文)
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■神奈川県の漁協紹介 第17回 二宮町漁業協同組合

 二宮の漁業は何百年も続いている、と言う。

 参勤交代の時代、七目(ななめ:七つ目があるところからこの名前が付いた)
という刺し網でヒラメを捕っていました。そこにかかるアンコウがおいしいの
で、山西の茶屋町というところで参勤交代の一行が一晩泊まって食べた、とい
う記録が残っているそうです。

 美濃島登組合長(市五郎丸)と事務の野崎せつ子さんにお話を伺いました。

 二宮町漁協で現在行われている漁業は、定置網、小型底曳き網、手繰り網、
刺し網、一本釣り、地曳き網、わかめ養殖等です。

 しかし、この二宮、漁船を置いてあるところは、なんと砂浜です。現在、工
事が進められている二宮漁港の建設は財政難のため目処が立っていません。
 以前は若い漁師が多く、船を砂浜から出すこともなんとも思っていなかった、
と、組合長は言います。

 港の関係からか、二宮では釣船はあまり発展しませんでした。その代わり、
観光地曳き網が発展していました。

 以前はこの地曳き網を「大名あそび」と呼んでいたそうです。旦那衆が芸者
をあげて遊んで泊まった次の日、この「大名あそび」で漁獲されたものを料亭
に持ち込み、朝食にするということがあったそうです。組合長が5歳ぐらい、
昭和15,6年頃の記憶。旦那衆がお菓子をくれるのでついていったりしてい
たそうです。

 昭和の初期には、「めぇがわのぶりしき(前川のブリ敷網)」と呼ばれる定
置網があり、二宮、梅沢、前川の3ヶ統、100人近くが働いていました。

 しばらく休業していた定置網は、(有)二宮定置として2-3月に操業再開
の予定です。乗り組み員は9名。水揚げは五ツ浦丸(15t)を使い小田原港で
行います。

 定置網の操業再開にあわせ、以前、月2回土曜日に行っていた「朝市」も復
活させたいと考えています。
                 (取材 企画経営部 小川 砂郎)

「二宮町漁業協同組合の写真」はこちらから

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[最近のホームページ更新情報(1月21日-1月28日)]
漁況情報・浜の話題No04-01(平成16年1月27日号)を掲載
相模湾定置網漁海況経過と見通し、漁海況月報12月号(定置水揚)を掲載
NOAA画像のデータベースを公開
海況図の画像データベースをバージョンアップ←より見やすくなりました!
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[編集後記 その1]
vol-28のカタクチイワシ料理について、O.Y様からコメントをいただきました。
ありがとうございます。参考になりそうなので、ご承諾を得て転載させていた
だきます。

>唐揚げして(頭からはらわたは親指で、えっい!)
>そのまま食べるか、あんかけにします。
>唐揚げのさいに小麦粉か片栗粉をまぶします。
>・唐辛子の輪切りを入れた酢醤油であっさりビールのつまみ
>・タマネギや人参の千切りを入れたマリネは野菜キライにもOK
>・あんかけは和風とごま油をきかせた中華風などはご飯のおかず

>イワシハンバーグは手間がかかりますが、鮮度が気になるときにお勧め。
>包丁で細かくしたあと、すり鉢で粘りを出すかフードプロセッサーに
>まかせてもOK。そのすり身にゴボウのささがき・ショウガ・ネギを入れて、
>味噌で味を調えて揚げるか、油を引いたフライパンで小判型に焼きます。
>そのままつみれ団子で鍋物もいいですね。

[編集後記 その2]
 2月6、7日に横浜産貿ホールで開催される「かながわ新鮮市」では、
毎年水槽で生きた魚等を展示しております。今年はアユです。今までは、ペヘ
レイ、ヒラメ、マダイ、シャコ、アナゴと続いてきています。
 また、当日は県農総研と共同で「地産地消」に関するアンケ-トを行います。
ご回答いただいた方には、粗品を差し上げますので(両日共、先着100名)、
お越しの際は、ぜひご協力ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/nogyosinko/shinsen.htm
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
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電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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