神奈川県水産総合研究所 メルマガ033

掲載日:2014年3月20日

神奈川県水総研メルマガ VOL.033 2004-02-27

-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.033 2004-02-27
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□□研究員コラム
・地道なアユの調査(内水面試験場 中川 研)
・小田原さかなセンター誕生と波及効果(相模湾試験場 夘月 雅裕)
□神奈川県の漁協紹介
・第20回 藤沢市漁業協同組合
-----------------------------------------------------------------
●地道なアユの調査
 知られざるアユ関連の調査について、紹介したいと思います。
 今回は、アユ漁獲量推定の調査についてお話します。

 この調査は、出漁者数調査(ある時間に調査区域内に出漁している釣り人の
数を記録する調査)、ビク覗き調査(読んで字のごとく、釣り人に釣ったアユ
の数、大きさと、釣り始めた時間を聞く調査)、補正係数算出調査の3つの調
査で成り立つものです。

 出漁者数調査は、漁場監視員の方にお願いして、毎日記録しました。

 ビク覗き調査は、週に2回程度、私が直接、釣り人に聞き取りを行いました。
見知らぬ人に声をかける調査で気を遣うため、精神的疲労度の高い調査です。

 3つ目の補正係数算出調査ですが、(字面だけではわからないと思いますが)
先に紹介した2つの調査結果をその日終日までの数、つまり1日の総出漁者数
と総漁獲尾数に補正するための係数を算出するための調査で、日の出から日の
入りまで、調査区域内に出入りする釣り人の数と釣れた魚の尾数を記録してい
くのです。

 しかも、釣り人は一人一人を識別し、どの人が何時何分にアユを何尾釣った
と記録します。とても忍耐力を必要とする調査で真夏の炎天下、また梅雨寒の
雨の中、休みもなく朝5時から夜7時頃まで河原で双眼鏡を覗きながら、記録
をとり続けます。(交通量調査をやったことのある方なら、少しはこの辛さが
わかってもらえるかも・・・。)

 漁法は友釣りのため、釣れたのか、おとり鮎を交換するのかは双眼鏡で確認
しなければならず、気が抜けません。調査終了時には疲労困憊、食べる気力さ
え失せ、家に帰って寝るだけとなります。

 アユの調査は、体力と根気が勝負の体育会系調査なのです。
                      (内水面試験場 中川 研)
相模川でのアユ釣り
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583076.html

●小田原さかなセンター誕生と波及効果
 湘南・相模が約7割、その他3割は横浜、川崎、品川、多摩、足立、練馬、
八王子、埼玉、大宮、所沢、熊谷、沼津、浜松、袖ヶ浦、群馬、栃木、福島。

 正月11日、日曜日の昼時、小田原漁港に駐車中の車ナンバーの地名。
それも釣り目的以外の車が約90台、県内ほか広く各地から集まっています。

 開業して半年、小田原さかなセンターの誕生と波及効果を紹介します。
 近年、小田原市東部郊外に加速度的に種々の大型店が進出して、買い物客が
郊外に集中。その煽りで、小田原市の中心、JR小田原駅周辺の商店街への客
足が大幅に減少。地元商業者は、5つの鉄道が合流する小田原駅の利便を活か
し、なんとか中心市街地に人の流れを取り戻そうと活性化方策を模索。

 小田原の特色は海や漁港が大きな財産であること及び中心部西側の立地に着
目して、漁港と中心市街地が一体となった町おこしを提案しました。

 相談を持ちかけられた小田原市漁協は、以前から土曜朝市の実施、みなと祭
りで主要な役割を担うなどして漁業地域の活性化を進めていたので、この話し
に同調。

 昨年8月、小田原の魚に対するイメージアップと鮮魚販売、その他小田原の
名産品販売を狙い、また消費者の目を中心部に向けさせる起爆的役割を担って
株式会社「小田原さかなセンター」が開業しました。

 昨年、多い時は観光バス7台が入っていましたが、小田原さかなセンターは、
他地域のさかなセンターと較べると規模が小さいので、お客様が昼時、食事に
大勢押し掛けた時は、混み合って待つ状態になってしまいます。
 ところが最近、漁港周辺の食堂の席数が増加しており、溢れたお客様はそち
らに吸収されています。センター誕生後の波及効果です。

 従前から営業していたすし屋の店舗拡張、食堂の日曜営業や時間延長、おさ
かな料理メニューの増加、倉庫を改造したシーフードレストランの近々開店、
従業員の増員雇用、公衆トイレの増設(建設中)などです。
                     (相模湾試験場 夘月 雅裕)

小田原さかなセンター
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583077.html
-----------------------------------------------------------------
■神奈川県の漁協紹介 第20回 藤沢市漁業協同組合
 組合の事務所から、国道134号線を挟んだすぐそこには一面の砂浜が広がっ
ている。波があれば、平日でもサーファー達が集まるようだ。

 藤沢市漁協の主な漁業は、しらすを中心とする船曳網、そして地曳き網。港
の関係もあって、現在は釣船は行われていない。代わって観光地曳き網が人を
集めているという。

 葉山一郎組合長(堀川網:ほりかわあみ)と曽我喜一さん(五郎引網:ごろ
びきあみ)にお話を伺いました。

「藤沢市漁協で行われている観光地曳きは3経営体。五郎引網、堀川網、高網
(たかあみ)です。それぞれ歴史は古く、明治ぐらいまでは遡ることがわかっ
ています。観光地曳きとしては、40年以上の歴史があります。

 土日祭日は、お勤されている方や、大学の同窓会で集まることが多いようで
す。平日は小学校や幼稚園の子ども達が多いです。

 宣伝は、パンフレットや口コミ、市の観光協会のホームページぐらいですが、
年々お客さんは増えています。楽しんでもらえないと、お客さんは離れていっ
てしまうので、サービスの向上に重点を置いています。

 例えばしらすも生のままだと、持って帰るまでに傷んでしまうので、浜でゆ
でてからお渡ししたりします。
また、魚が捕れないと困るので、お客さんが網を引く前にあらかじめ1回網を
曳いておいて、魚を確保しておく等の工夫もしています。

 リピーターの方も多く、20年も通っている方もいらっしゃいます。また、終
わってからすぐに翌年の予約を入れていく方もいらっしゃいます。

 海をきれいに、魚が住める相模湾を作らなければということを、常に考えて
おりますが、これは日本全体、国造りの話だと思っています。大げさなと思わ
れるかもしれませんが、国際協力事業団等の受け入れで、アジアの各国から視
察に来る方達にも環境問題の現状や取り組みを伝えています。

 堀川網では、干物加工も行っていますが、ここでも地元の中学生の体験研修
を受け入れたりもします。体験とあわせて説明をすることで、より理解を深め
てもらい、将来の海や、環境などを考える人になって欲しいと思っています。」
                    (取材 企画経営部 小川 砂郎)

藤沢市漁業協同組合及び地引き網等
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583078.html

●各網の連絡先
堀川網 葉山一郎 0466-36-9636 小田急鵠沼海岸 徒歩10分
高網 小沢春子 0466-36-8733 辻堂海岸 (湘洋中学校前)JR辻堂駅より徒歩25分
五郎引網 曽我喜一 0466-34-0815 辻堂海岸  JR辻堂駅より徒歩25分
-----------------------------------------------------------------
[最近のホームページ更新情報(2月26日)]
漁況情報・浜の話題No04-03(平成16年2月24日号)
-----------------------------------------------------------------
[編集後記]
 まず、お詫びしなければなりません。前号の記事中のリンクのURLが間違っ
ていました。前回写真が見られなかった方は、バックナンバーのページ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583079.html
からご覧いただければと思います。申し訳ありませんでした。

 お知らせです。3月19日号から、メールをお送りしているアドレスが変更に
なります。
fish@agri.pref.kanagawa.jpから、fish.415@pref.kanagawa.jpとなります。
 特に皆様に新たにお手続きいただく必要はありませんが、ご承知いただけれ
ばと思います。 
-----------------------------------------------------------------
■水総研メールマガジン(毎週金曜日発行)
■配信の変更、解除は、こちらから↓
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/

発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

-----------------------------------------------------------------

メルマガTOPへ

神奈川県

このページの所管所属は 水産技術センター です。