神奈川県水産総合研究所 メルマガ043

掲載日:2014年3月19日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.043 2004-05-14
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□□研究員コラム
・水中カメラロボットと苦難を共にして(相模湾試験場 石黒 雄一)
・アユたちの会話(アユ冷水病ワクチンについて)(内水面試験場 原日出夫)
□神奈川県の漁協紹介
・第27回 横浜東漁業協同組合
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○水中カメラロボットと苦難を共にして
 相模湾試験場では水中カメラロボット (ROV:Remotely Operated Vehicle)
を使って様々な調査をしています。

 このROVは、前進後進、上下に移動できるスクリューを備えケーブルで繋が
れた水中ビデオカメラのことで、ラジコンカーを動かすのと同じような操作機
で動かします。

 このオペレーターをするようになって数年、相模湾試験場は日本で最も多く
このROVを使った調査を行っているとも言われており、おかげでその操作には
慣れたもののこれまで数々の苦難を味わってきました。

 例えば“酔い”との戦いです。船の上で操作するので当然揺れます、と同時
に水中カメラの映像もこれと違った揺れをしますので、簡単に気分が悪くなり
慣れるまでは大変です。

 でも酔ったからといって映像から目を離すわけにもいきません、というのも
私達の調査は主に定置網の網自体や、網を固定するために海底まで張り巡らさ
れているロープの状態を調査対象としたものが多く、また水深も50-100mの
場所なのでライトで照らし出された狭い範囲しか視界がないのです。

 そのため目を離した瞬間にロープを見失い調査にならなかったり、またROV
とロープの位置関係がわからなくなって最悪はロープに引っ掛かってしまうこ
ともあります。
 引っ掛かったらもう大変、ROV自身の操作やちょっと引っ張って脱出できれ
ばいいですがそう簡単にはいかない事もあります。

 水深が浅ければ自分たちで潜って救出できますが、多くは水深50m以深、そ
んな時はプロのダイバーに頼んで救出してもらうしかありません。しかしダイ
バーに来てもらうまでには一晩以上海中の流れの中にROVを放置しなければな
らず、ROVもオペレーターも不安な日々を過ごすのです。

 このようにオペレーターとROVは酷使されて10年以上が経ち相当老朽化して
います。そろそろ新しいものと交代できればと願っています(おっと、オペレー
ターは研究員が交代で行っているのでまだまだ大丈夫)。
                    (相模湾試験場 石黒 雄一)
水中カメラロボット(ROV)による調査
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p785316.html

○アユたちの会話(アユ冷水病ワクチンについて)
 最近、アユ冷水病っていう病気が流行っているんだって!貧血になったり、
体に穴があいちゃうらしいよ。

 ひゃー、怖いねー

 それでね、人間がワクチンを研究しているらしいよ

 へえー。

 でも、注射は痛いし、ストレスかかるよね。接種をする人間も大変だよ。
 そうそう、そこで内水面試験場では、食べるワクチンの研究をしているんだっ
て。

 へえー。

 でも、食べるワクチンは胃の消化作用でワクチンが変性して効果が低いんじゃ
なかったっけ?

 なんでも、胃で溶けずに腸で溶けるマイクロカプセルにワクチンを内包する
ことに成功して、効果が維持されてるらしいよ。

 へえー。

 マイクロカプセルってどのくらいの大きさなの?

 直径数十から数百マイクロメートル。つまり、1ミリメートルより小さいん
だって。

 それじゃ、注射が無理だった赤ちゃんアユにもOKだね。

 餌と一緒に食べられるから、いいよね。おいしいのかなあ。

 もう、食べたヒト(アユ)いるの?

 うん、実験的にね。それで、アユ冷水病の食べるワクチンでは、初めて血液
中にアユ冷水病に対する抗体が確認されたんだって。

 へえー。

 アユたちは「4へえ」を出しましたが皆様は「何へえ」でしたか?
 アユ冷水病ワクチンは、注射ワクチンも食べるワクチンもまだ研究段階で市
販されていませんが、早期実用化を目指し研究に取り組みます。
                     (内水面試験場 原日出夫)
マイクロカプセルワクチン
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p785347.html
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■神奈川県の漁協紹介 第27回 横浜東漁業協同組合
 京浜急行子安駅から徒歩5分ほど、首都高横羽線を目の前にした運河には、
大小様々な漁船が係留されている。神奈川区ビューポイント36景のひとつにも
選ばれたこの風景は、なんだか懐かしささえ感じさせてくれる。

 その雰囲気が示すとおり、横浜東漁業協同組合は歴史の古い漁協でもありま
す。

 加山雅章組合長と秋元靖教理事にお話を伺いました。

「現在、中心になっている漁業はアナゴ筒です。漁法は他の地区とそれほど変
わりませんが、1本づつ手選別を行いサイズをそろえていることや、個人出荷
で出荷先を複数の市場に分散し、荷を集中させないことで比較的高めの単価で
取引ができています。

 築地市場や横浜中央市場も近いため、相場をみながら出荷先を調整すること
ができます。

 ある程度荒天であったり漁獲量が減少する冬場の時期であっても、継続して
荷を出荷しているため、仲買人との信頼を築くことができていると考えていま
す。

 アナゴを専業で営んでいるのは約30経営体。最近、漁をやりたいという10代
の希望者が3人おり、親方の船に乗って修行中です。もう2年以上の経験を積
んおり、将来が楽しみです。

 スズキも夏にかけての有力な水揚げ対象種です。刺し網で漁獲する漁師もお
りますが、投網で1日200-300kg水揚げする者もいます。

 昭和40年代の埋め立てにより、この地区では小型底びき船はなくなってしま
いました。
 横浜市漁協柴支所で行われているシャコの加工はこの子安が発祥です。
 昔から、どうすれば水揚げ物が高く評価してもらえるかを工夫してきました。

 例えば、魚がまだ木箱で運ばれていたころから、このシャコのトレイに発泡
スチロールを採用しました。冷蔵庫に入れたときに冷気が通るように穴を開け
たりと試行錯誤をしていました。

 また、以前小型底びき網での漁獲対象であったトリガイを加工する際も、茶
葉を加えて風味を増したりといったことも行っていました。」

 お話を伺いながら感じたのは、漁業者一人一人の前向きな姿勢でした。これ
からも本場江戸前のアナゴの供給に期待したいと思います。
                   (取材 企画経営部 小川 砂郎)
横浜東漁業協同組合
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p785348.html
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[最近のホームページ更新情報(5月12日-13日)]
漁況情報・浜の話題No04-07(平成16年5月12日号)
漁況予報「いわし」2004年5-6月漁期
さばたもすくい漁況予報H16.5月漁期
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[お知らせ]
 5月20日、21日に第19回業績発表会が開催されます。
 どなたでもご参加いただけます。お申し込みは不要です。場所、時間等
詳細は下記をご参照ください。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/Gyoseki-pr/H15/
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[編集後記]
 新聞等でご覧になった方も多いと思いますが、第25回全国豊かな海づくり大
会のテーマとキャラクターが決定しました。
 テ-マは「光る海 未来を映す 大きな鏡」、キャラクターは「ウーミイ」
といいます。
  大きなイベントが続きますが、このメルマガでも様々なお知らせをしていく
予定です。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[県農総研メールマガジンのご紹介]
神奈川の魚や漁業だけでなく野菜や果物にもご興味がある、という
方はぜひご覧ください。バックナンバーも参照できます。
http://www.agri-kanagawa.jp/nosoken/mail-mag/bknum.htm
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■水総研メールマガジン(毎週金曜日発行)
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
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