神奈川県水産総合研究所 メルマガ053

掲載日:2014年3月18日

神奈川県水総研メルマガ VOL.053 2004-07-30

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.053 2004-07-30
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□□研究員コラム
・東京湾の貧酸素水塊と青潮現象(第2回)(海洋情報部 山田 佳昭)
・防水デジカメっていいですね!(企画経営部 田島 良博)
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○東京湾の貧酸素水塊と青潮現象(第2回)

 東京湾の青潮の出現要因の調査は、京都大学の藤原建紀教授と共同で行った
ものです。

 ほぼ二週間に一度観測船を出し、海水の酸素濃度や塩分、水温などを測りま
した。

 すると、七月初め、東京都の羽田から本県の横浜にかけての沖合で深さ約三
十メートルの海底付近にあった貧酸素水塊が南から入ってきた外洋の海水に押
し上げられ、同月半ばには深さ約十メートルまで浮上しました。

 貧酸素水塊の上には、川から流入した低塩分の水が乗っていました。
 北寄りの風がこの軽い水を南に吹き払うと、すぐ下にある貧酸素水塊の一部
が浮上、「青潮」が発生することになります。

 こうした状態は九月初めまで続き、その間、千葉県の船橋沖などで計四回、
青潮の発生が確認されました。

 やがて底層の海水が外洋に向けて流れはじめ、貧酸素水塊は深い場所に引き
戻されました。

 模式図で説明すると――。湾内に入ってくる外洋水は深部から、貧酸素水塊
を押し上げるようにして湾内に入ってきます(図上)。

 逆に外洋水が引いていく場合は、貧酸素水塊は湾の外に引きずられるような
形になります(同下)。

 つまり、湾内の水に比べ、塩分が濃くて水温の低い外洋水は重いので、海深
部にある貧酸素水塊を動かしていくことが明らかになってきたのです。

 湾内と外洋との間を行き来するこうした海水の動きは、基をたどれば黒潮の
ゆっくりした動きと連動していると考えられます。

 このように、東京湾内の貧酸素水塊の動きが解明されたことで、東京湾は基
より他の湾においても、青潮や貧酸素水塊による漁業被害の予測や事前防止が
期待できそうです。

また、さらには浅い藻場や人工干潟に貧酸素水塊がやってくる現象の解明にも
展開できることでしょう。
                      (海洋情報部 山田 佳昭)
貧酸素水塊模式図(第1回記事の再掲)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583025.html
第1回の記事はこちら
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583056.html
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○防水デジカメっていいですね!

 最近は、カメラといえばデジカメ(デジタルカメラ)、といっても過言では
ないくらいデジカメが普及したようですね。

 でも、デジカメは電子部品の塊ですから、海で使用することの多い私たちに
とっては、現場での使用は気を使うものです。

 最近では、ハウジングといって、デジカメを入れるプラスチックケースが各
種売られており、本格的な水中撮影も楽しめるようになりました。

 でも、コンパクトになったとはいえ、なかなか仰々しいものですし、ハウジ
ング自体も結構高価なものです。

 そこで、ライフワーク向けにと、小遣いをはたいて単体で防水機能を備えた
デジカメを購入してみました。

 ズーム機能も無くシンプルなカメラですが、スイッチの切替だけで水中撮影
(ただし水深1.5mまで)もできます。

 以前から、身近な磯の生き物を写真に撮りたいと思っていましたので、早速
このカメラを持って、水産総合研究所のある城ヶ島の磯や自宅に程近い走水の
海岸に出かけ、せっせとイソギンチャクや貝の写真を撮っております。

 ところが、水の中にカメラを突っ込んでの撮影となると、液晶モニターが見
えないことがしばしばあります。
 そんな時は、デジカメならではの「数打ちゃ当たる」式に、とにかく撮りた
いものに向けてひたすらシャッターを切りまくります。

 撮ってはモニターで確認し、失敗ならまた撮るということを繰り返しますが、
10枚撮ってようやく1枚をモノにするということもよくあります。

 今後もライフワークとして生き物たちの日常を撮り続けたいと思います。面
白い写真やきれいな写真が取れたら、メルマガでもご紹介しますね。
                      (企画経営部 田島 良博)

防水デジカメと磯の生物
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583026.html
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[編集後記]

 8月1日(日曜)は、小田原漁港において、小田原みなとまつりが開催されます。
このイベントは、豊かな海づくり大会地域プレイベントとしても位置づけられて
おります。

小田原みなとまつり
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/suisan/event/minatomaturi/minatomaturitop.html

第25回全国豊かな海づくり大会
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm

 8月2日、5日には夏休みこどもワクワク・海・体験イベントが開催されま
す。台風とも重ならずに済みそうなので、予定どおり開催できると思われます。
参加される方はお楽しみに。

夏休みこどもワクワク・海・体験(申し込みはすでに締め切られています)
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/event/20040630/guide/
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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