神奈川県水産総合研究所 メルマガ060

掲載日:2014年3月18日

神奈川県水総研メルマガ VOL.060 2004-09-17

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.060 2004-09-17
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□□研究員コラム
・磯でよく見かけるカワイイやつ -キヌバリ-(栽培技術部 滝口 直之)
・マアナゴの旅-2(資源環境部 清水 詢道)
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○磯でよく見かけるカワイイやつ -キヌバリ-
 アワビやサザエなどの磯根資源調査のために海に潜っていると、よく見かけ
る魚にキヌバリがあります。

 成魚でも15cm位の小魚で、単独で磯の周辺にいるハゼの仲間です。
 黄色く縁どりされた黒い横縞模様が特徴です。

 手づかみでも捕まえることができるのでは?と思うくらいの距離でも人を怖
れることなく、ダイバーの周りをゆっくりと泳ぎ回る様子を見ていると、カワ
イイやつ!と思ってしまいます。
 それと同時に、自分が幼いころを思い出されます。

 小学校に入学する前、いわゆる新興住宅地に引越してきたのですが、当時家
の近くでは家の新築工事や下水道の敷設工事をいたるところでやっていて、大
工さんの作業やシャベルカーなどの重機を巧みに操る様子を眺めているのが好
きでした。

 私としては邪魔にならないようにと幼いながら気を使っていたつもりでも、
たまに「邪魔だからあっちへいけ!」と怒鳴られることもありました。

 逆に優しいおじさんもいて、休憩時間中のおじさん達の輪の中に招かれて、
コーラをご馳走になったこともありました。

 水中で出会うキヌバリを見ると、なぜか大工さんなどの作業を眺めていた幼
かったころの自分を思い出し、それがカワイイやつと感じさせられるのでしょ
う。

 ちなみに、キヌバリの英語名はSerpentine gobyというそうです。ヘビのよ
うなハゼとか陰険なハゼといった意味になります。

 どうも、欧米人のキヌバリに対するイメージは私とだいぶ違うようです。キ
ヌバリは単独で行動するとはじめに述べたように、キヌバリは縄張りを持って
ます。

 もしかしたら「邪魔だからあっちへいけ! 縄張りから出て行け!」と怒鳴っ
ているのかもしれませんね。
                    (栽培技術部 滝口直之)
キヌバリの画像はこちらからご覧ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583009.html
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○マアナゴの旅-2
 3-4月に葉形仔魚として東京湾にやってきたマアナゴは、湾内の豊富な餌を
食べて栄養を蓄積し、変態して親と同じ色、形になりますが、このときの大き
さは約8cm、鉛筆より細く、弱々しくみえます。

 その後の成長は早く、9月には約20cm、12月には約30cmと大きくなって
いきます。

 このマアナゴが、いつ、どのくらいの大きさで産卵場に向けて旅立つのか、
ほとんどわかっていません。

 これまでに私たちの調査で東京湾で採集されたマアナゴの最大全長は63cm
ですが、横須賀で98cmのマアナゴを釣った、という確かな情報もあり、何年
東京湾で生活しているのか、も謎です。

 ただ、日本全国どこでも、60cmを越えるような大型のマアナゴはほとんど
が雌で、しかも生殖腺は発達していない、ということがわかっています。

 このことは、種類は違いますが、ヨ-ロッパのアナゴでも同じであるといわ
れています。

 大型の雄がいないのはなぜなのか、雄のほうが漁獲されやすく結果としてす
くなくなってしまう、雄の成長が遅いために大型の雄が少ない、などの可能性
もありますが、これまでの調査の結果からは、そういうことはなさそうです。

 とすると、雄のほうが早く(小型のうちに)産卵場へ旅立つ、という仮説が
可能になります。

 そして、産卵場では自分より高齢の雌との間で、再生産が行われる、という
わけです。

 この仮説を確かめるには、産卵場へ向かうマアナゴの群れを採集して、性別
と生殖腺の発達具合を調べるしかありません。

 でも、いつ、どこで調査すればいいのか?ウナギでは、東シナ海の表層を明
らかに産卵場に向かう群れがみつかったことがあります。

 ウナギとマアナゴでは、考えられている産卵場の位置は大分違っていますが、
産卵場への旅は、葉形仔魚が日本にやってくる時とは逆に、黒潮の流れに逆らっ
て進まなければならず、そういくつも道があるとも思えません。

 東シナ海でのマアナゴ調査、是非取り組んでみたいテ-マです。
                    (資源環境部 清水 詢道)
マアナゴのオスとメス
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583010.html
マアナゴの旅 1はこちら
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583036.html
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[ウ-ミイPRのお願い]
 豊かな海づくり大会かながわ実行委員会では、大会のPRのため、ウ-ミイ
及び大会テ-マの普及をお願いしています。
 また、ウ-ミイグッズを販売していただける企業を募集しております。

詳細は、第25回全国豊かな海づくり大会ホ-ムペ-ジへ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[最近のホームページ更新情報(9月10日)]
漁況予報「いわし」2004年9-10月漁期を掲載しました。
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[編集後記]
 9月11日に三浦海岸で実施されました「海岸クリーンアップ・リレー放流」
には、500名もの方にご参加いただきました。ありがとうございました。
 参加者の方々には、マダイ稚魚1千尾の放流や、砂浜清掃にご協力いただき
ましたが、清掃では1時間あまりで2tものゴミが集まりました。
 なお、このイベントは「第25回全国豊かな海づくり大会」の関連イベントと
して開催されました。

 当日の写真はこちらからどうぞ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583011.html
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