神奈川県水産総合研究所 メルマガ061

掲載日:2014年3月18日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.061 2004-09-24
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□□研究員コラム
・早く芽を出せアマモたち(栽培技術部 工藤 孝浩)
・学会はどんなところ?(企画経営部 小川 砂郎)
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○早く芽を出せアマモたち
 No.49(6月29日)でアマモの種子が成熟していく様子を紹介しましたが、
その後の経過をお知らせします。

 2つの大水槽に収容された1万本の花枝(かし)は、7月上旬には全て枯れ
果てて底に沈みました。

 水槽の底にたまった厚さ数cmの腐食質の中には、数え切れないほどの褐色に
熟したアマモの種子が見え隠れしています。
 いよいよこれらを取り上げる時期になりました。

 夏休みの真ん中の7月31日(土曜)、小学生からお年寄りまで約70名のボラン
ティアの方々が朝から水総研に集まり、種子を取り上げる作業を行いました。

 水槽の底を網でさらい、フルイにかけて海水で何度も洗浄し、最後にピンセ
ットで一粒ずつ種子を拾い出すとても地道な手作業です。
 子供たちの集中力は半日ももちません。

 そこで、午後からは水総研の近くにある天然アマモ場へと子供たちを引き連
れ、スノーケリングで本物のアマモを観察してもらいました。
 子供たちは大喜びでアマモの中を泳ぎ回りました。

 この間も大人たちは黙々と作業を続け、何とか1日で約20万粒の種子を拾い
上げ切ったのです。

 種子は、水温が20℃を切る11月にならないと発芽しません。その間、種子が
腐ったりしないように、活性炭を使ったり冷蔵庫に入れたりして様々な方法で
保管します。

 一方、8月13日からは1,200粒の種子を用いて発芽促進の実験を始めました。

 淡水に浸けたり水温を下げたりして発芽を促し、通常ならばやっと芽が出始
める11月中旬の時点で20cmを超える苗に仕立てるのが目標です。

 これは、来年の11月に開催される豊かな海づくり大会に移植用の苗を提供
できるかを見極める重要な実験なのです。

 9月21日現在、約100株が発芽し、最大7cmに育っています。目標クリアに
向け、早く芽を出せ!育て!と気をもむ毎日です。
                      (栽培技術部 工藤孝浩)
種子選別会の様子と冷却中の水槽
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p784623.html
No49の記事、アマモの水槽
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583035.html
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○学会はどんなところ?
 神奈川県水産総合研究所は、その名のとおり県内の水産に関係する研究を行
うところです。

 その成果は、各事業の報告書にまとめられたり、年1回発行される研究報告
に掲載されることとなります。

 研究報告へ投稿された論文は、それぞれ所内の研究員2名ずつがレフリーと
なり、掲載に値するか審査を行うこととなっています。

 しかし、研究の内容をより厳しく評価してもらうためには、専門分野の研究
者が多く所属している「学会」に報告したり、論文を投稿して、外部の方から
の審査を受ける必要があります。

 では、水産に関係する学会はどのようなものがあるでしょうか。

 これは調べると、ものすごくたくさん出てくるのですが、一部ご紹介いたし
ます。

 水産系で一番大きいのは、「日本水産学会」でしょうか。約5000名の会員が
所属されているとのことです。
 海洋環境に関しては、「水産海洋学会」、水産工学では「日本水産工学会」
等があります。

 生物系では、「日本魚類学会」や「日本貝類学会」、「日本藻類学会」等が
あります。

 そして、私が所属している漁業経済関係の学会は、「漁業経済学会」、「地
域漁業学会」、「北日本漁業経済学会」の3つがあります。

 残念ながら経済系の学会の会員数は、それほど多いとは言えないのですが、
年一回行われる大会の際には、いつも顔をあわせる先生方や研究者も多く、貴
重な情報交換の場となります。

 「学会」というと、敷居が高く、専門的な話ばかりしているという印象が強
いでしょうし、縁がないと思っている方も多いでしょう。

 しかし、大会にあわせて開催されるシンポジウムでは、毎年様々なテ-マに
ついて、研究者がいろいろな意見を熱く交わします。

 後日、この内容は文書としてまとめられるのですが、その真剣さや熱気は会
場でしか味わえないかもしれません。

 漁業関係者や水産関係の仕事をされている方をはじめ、少しでも興味がある
という方は、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
                    (企画経営部 小川 砂郎)
学会の様子と学会誌の表紙
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p784624.html
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[ウ-ミイPRのお願い]
 豊かな海づくり大会かながわ実行委員会では、大会のPRのため、ウ-ミイ
及び大会テ-マの普及をお願いしています。
 また、ウ-ミイグッズを販売していただける企業を募集しております。

詳細は、第25回全国豊かな海づくり大会ホ-ムペ-ジへ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[編集後記]
 今回、記事を書くために各研究員から学会誌をいろいろお借りしました。こ
れだけたくさん集まると表紙を眺めるだけでも楽しいものです。
 最近は特にきれいなデザインのものが増えました。学会毎の個性もよく出て
いると思います。
(表紙の写真は、上の記事を参照ください)
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
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電話:046(882)2311
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