神奈川県水産総合研究所 メルマガ062

掲載日:2014年3月18日

神奈川県水総研メルマガ VOL.062 2004-10-1

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.062 2004-10-1
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□□研究員コラム
・寒暖の差がはなはだしいはなし(内水面試験場 井塚 隆)
・大型定置網(モデル網)の側張り強度の検討会
               (相模湾試験場 石戸谷 博範)
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○寒暖の差がはなはだしいはなし
 学生時代に友達4人で、とある湖へワカサギを釣りに行きました。
 下調べなどはしていません。

 ボート屋の親父は「今シーズンは釣れないから止めて、ドライブでもした方
が良い」と言います。

 冬の寒い朝に早起きすること、寒い懐からボート料金を払うことは、学生に
とってはただならぬ一大事です。

 寒々しい助言に憤慨しながらも、後には引けず挑みましたが結果は散々。4
人で7尾でした。

 坊主に終わった友達にすべてを託し、翌日にはワカサギ唐揚げ弁当なるもの
を作って来てくれて皆で食べましたが、一人当たり1.75尾の分け前では美味し
かったか否かの記憶さえありません。

 翌年、学園祭で出店をやることになりました。運営委員会には非公認のワカ
サギ天ぷら屋です。

 寒い釣果に懲りてワカサギが嫌いになっていましたが、先輩の命令は絶対で
す。

 でも、夜通し車を飛ばして辿り着いた湖には、ワカサギが暖かく待ってくれ
ておりました。

 鈴なりに揚がった魚が銀輪を撒き散らす様子は、「釣」ではなく「漁」といっ
た感がありました。

 数千尾の釣獲魚は好評につき完売で、お客さんの泥酔指数に比例して価格を
吊り上げるという販売戦略と相まって、我々の懐を暖めてくれたのでした。私
はワカサギが好きになりました。

 ワカサギは一定数の放流を行っていても、年によって資源が大きく変動する
ことが一般的に知られています。

 卵から孵化した仔魚をそのまま湖へ放流するので、放流時期の餌環境がその
後の生残・成長に大きく影響すると考えられます。

 県内では芦ノ湖、丹沢湖、相模湖、津久井湖において、年間合計10億粒もの
種卵が増殖事業に用いられており、近年は良い釣果が得られています。

 内水面試験場でも県内湖の資源量を高位安定化させるべく、種卵の大量生産
技術や放流方法の改良等について研究しています。

http://www.agri-kanagawa.jp/naisui/n_wakasagi.html

 考えてみれば、あのボート屋親父の助言は優しく暖かな言葉でした。

 今はインターネット等により、釣果情報を容易に知ることができます。皆さ
ん!ちゃんと下調べをしてから心暖まるワカサギ釣りを楽しんでみてはいかが
でしょうか?
                    (内水面試験場 井塚 隆)

内水面試験場のホームページ
http://www.agri-kanagawa.jp/naisui/n_index.html
芦之湖漁業協同組合のホームページ
http://www.ashinoko.or.jp/
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○大型定置網(モデル網)の側張り強度の検討会 小田原市漁業協同組合が開催

 小田原市漁業協同組合では、相模湾の急潮に耐久し金庫網付き大型箱網によ
る漁獲安定を目指したモデル定置網(米神漁場)を操業している。

 この度、急潮に対する漁具防災の一環として、最も消耗した側張りワイヤー
ロープ(φ40mm、φ38mm)を6年で交換、その資材の強度試験を実施、去る8
月31日に報告会を相模湾試験場大会議室で開催した。

 急潮被害は一度被災すると数千万円から数億円の経済的損失が発生し漁業経営
を大きく圧迫する。

 試験結果では「6年間の流れの記録と回流水槽による実験結果から側張りに
作用した力積値を求めて疲労が最も大きい運動場沖側から交換作業に着手した
こと。

 強度試験は台浮子下の屈曲部、通常直線部等、詳細に行われ、最も疲労
した台浮子下屈曲部でも、JIS強度を上回る値を示すことが分った。

 今後も、被覆の痛みや急潮、波浪による損傷に十分注意しながら、安全を考
慮して、他の個所も7年を目途に交換を進められたい。」とした(石戸谷)。

 最後に高橋征人組合長が「漁場若手の皆さんにワイヤーロープの強度試験を
検分してもらい、定置網を支える側張りの重要性を理解してもらえたと思う。

 定置網は組合の生命線であり、不測の事態は避けなければならない。

 漁具資材で、少しでも不安に思うことがあったら、ためらわず言って来ても
らいたい。組合で早急に対応したい。

 今後も試験場の漁場診断を受けながら良い漁が出来るように協力しよう。」
と結んだ。

 台風、黒潮、内部波と相模湾の急潮は繰り返し発生する。

 これは、大魚群の来遊を期待する外洋性海域の宿命的な自然現象である。

 定置網漁業者と試験場が両者の知見と技術を結集してこの課題に取り組めば、
急潮事故ゼロを実現する日もそう遠いことではないように感じる。
                   (相模湾試験場 石戸谷博範)
モデル網のワイヤーロープ検査
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583006.html
相模湾試験場
http://www.agri-kanagawa.jp/sagami/menu/menu.asp
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[ウ-ミイPRのお願い]
 豊かな海づくり大会かながわ実行委員会では、大会のPRのため、ウ-ミイ
及び大会テ-マの普及をお願いしています。
 また、ウ-ミイグッズを販売していただける企業を募集しております。

詳細は、第25回全国豊かな海づくり大会ホ-ムペ-ジへ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[編集後記]
 早くも10月です。そろそろ涼しくなってきました。
 さて、10月はイベントが目白押しです。
本日10月1日(金曜)には、小田原でシンポジウムが行われております。
「相模湾の環境保全と水産振興」シンポジウム
http://www.jamstec.go.jp/REMOTE/conf/data/20041001001165.html10月24日(日曜)には三崎港町まつり
http://www.miura-cci.com/event/sakana/index02.htm10月31日(日曜)は小田原さかなまつり
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/suisan/event/event2.htmlがそれぞれ開催されます。
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