神奈川県水産総合研究所 メルマガ063

掲載日:2014年3月18日

神奈川県水総研メルマガ VOL.063 2004-10-8

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.063 2004-10-8
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□□研究員コラム
・池のマダイの警戒心?(その1)(栽培技術部 一色 竜也)
・芦ノ湖の名物?(資源環境部 岡部 久)
■イベント等のお知らせ
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○池のマダイの警戒心?(その1)
 水産総合研究所には本館の横に大池と呼ばれる海水の大きな池があります。
ここにはマダイが飼われており、施設見学の一つの目玉になっております。

 水産総合研究所が水産試験場であった頃、当時の施設にも大池がありマダイ
が多数飼われておりました。

 そのマダイが自然産卵を行い、その卵を使って本県のマダイ種苗生産が始ま
りました。

 さて、大池を覗いてみましょう。マダイが群を成して集まってきます。それ
こそ池の鯉といった感じです。餌をやるとすごい勢いで喰いついて来ます。

 見学者の方々にも餌を与えてもらっており、マダイの迫力ある反応に大喜び
していただいております。水産総合研究所にとって大池のマダイとはシンボル
(アイドル?)的な存在と言えます。

 餌には配合餌料という人工の粒状の餌を与えておりますが、サバやイワシ、
ヒラメといった魚の身や内臓からブドウ、スイカの皮まで、食物であればほぼ
何でも食べます。

 天然魚は、エビ類、カニ類、シャコ類などの甲殻類を中心に、ヒトデ類など
の大型の底性生物や魚類など多く種類の餌を食べていますが、スイカの皮まで
食べる池のタイの悪食ぶりには驚いてしまいます。

 このように大変貪欲で悪食な大池のマダイですが、私が与えた餌の中で喰い
つかなかった物があります。

 喰いつくどころか、集まっていた群がバラバラになって逃げてしまったので
す。その物とはいったい何だと思いますか?

 その物とはマダイの切り身です。

 ある日、魚市場で収集したマダイのサンプルを測定した後、大池のマダイが
食べられる大きさに切って大池に投げ込みました。

 一つ目はいつも通り喰いちぎっておりましたが、2つ目を与えると群が四散
してしまいました。

 もう一つ別の場所に投げ入れると、水面に落ちた音に反応してマダイが集まっ
て来ましたが、餌がマダイの切り身だと気がつくとその群もバラバラになって
逃げて行きました。

 さすがの悪食マダイでも同種を食べるようなことはしないのかと感心しまし
た(マダイにマダイの切り身を餌とした己の悪行は忘れて・・・・)。

 今度はマダイの切り身だと気がつきににくいように、肉だけをそぎ取って与
えてみました。しかし、これにも喰いつきませんでした。

 その後、いつも与えている配合餌料を与えましたが、あまり喰いつきが良く
ありませんでした。

 マダイの切り身はマダイを逃避させる何らかの要因があるのでしょうか?
(次回へ続きます)
                   (栽培技術部 一色 竜也)
大池とマダイの写真
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583004.html
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○芦ノ湖の名物?
 8月後半の夏休みに、家族で箱根へ出かけました。
 旧街道沿いのバンガローに2泊して、昼は車で芦ノ湖へ。

 海辺に住んで海の仕事をしていると、時々山に出かけたくなります。

 芦ノ湖といえば何を思い浮かべますか?。海賊船のような遊覧船?、大涌谷
から下りてくるロープウエイ?、あるいは杉並木や関所などの史跡でしょうか。

 私は水産屋ですので、天皇家へも献上されるワカサギや、多くのルアーマン
を魅了するニジマスなどの鮭鱒類になってしまいますが、忘れてならないのが
日本で初めて芦ノ湖に放流されたブラックバスことオオクチバスです。

 魚食性の強い外来種であるオオクチバスは在来の淡水魚を食べてしまうこと
から、全国各地で蜜放流によると見られる分布拡大が問題となっており、ルアー
釣りでは常識となっているキャッチアンドリリースを禁止する湖も増えていま
す。

 漁業者を守る立場から言えば、自分たちの近所でバス釣りができればという
安易な考えからの密放流は、厳に慎んでいただきたいものです。

 さて、芦ノ湖でのお昼ご飯。湖ではワカサギを釣るボートがいくつも浮かん
でいます。

 というわけでワカサギのフライ定食をと思い、食堂ののぼりや看板を物色し
ていると、網元経営を謳う店の看板に「ブラックバス定食」とあるではないで
すか!

 これは立場上?食わねばならんということで店に入り注文してみると、「今
獲れてなくて、すみません」とのこと。

「でも、ミックスフライなら、ニジマスとヒメマス、ワカサギといっしょにお
出しできます。」というわけでそれを注文しました。

 生まれて初めて食べるブラックバスのフライ。

 感想はと聞かれれば、「普通の白身魚のフライ、意外にうまい」となります。

 味にうるさい奥さんに一口あげると、「塩味と香辛料が多少きつめ」だそう
です。やはり皮がくさいのでしょうか?

 それでもお目当てのワカサギにヒメマス、ニジマスもおいしくいただきまし
た。全く個人的ではありますが、新しい芦ノ湖の名物に「ブラックバス定食」
を認定したいと思います。

 最後に、全国に先駆けてプラスチック製ソフトルアーの使用を禁止し、水域
環境はもとより、漁業資源の保全を図っておられる地元漁協の皆さんにエール
を送りたいと思います。
                     (資源環境部 岡部 久)

芦之湖漁業協同組合のホームページ
http://www.ashinoko.or.jp/
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[イベント情報]
●みうら漁協金田湾支所朝市部会の出張販売
10月11日(月曜)14時からダイエー金沢八景店の店頭において、出張販売を行
います。金田湾の定置網で獲れた新鮮でおいしい地魚、季節の野菜等盛り
沢山なので、是非ご来場ください

●三崎港町まつり:10月24日(日曜)
http://www.miura-cci.com/event/sakana/index02.htm
●小田原さかなまつり:10月31日(日曜)
http://www.city.odawara.kanagawa.jp/suisan/event/event2.html
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[ウ-ミイPRのお願い]
 豊かな海づくり大会かながわ実行委員会では、大会のPRのため、ウ-ミイ
及び大会テ-マの普及をお願いしています。
 また、ウ-ミイグッズを販売していただける企業を募集しております。

詳細は、第25回全国豊かな海づくり大会ホ-ムペ-ジへ
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[最近のホームページ更新情報(10月1-6日)]
漁況情報・浜の話題No04-16(平成16年9月30日号)及びNo04-17(平成16年
10月6日号)を掲載しました。
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[編集後記]
 芦ノ湖のブラックバス移植の経緯については、赤星鉄馬著の「ブラックバッ
ス」という本に詳しいですが、元々"食用"のために放流されております。
 私も以前、いただいたことがありますが、かなりおいしいものでした。
 消費者の方に、魚を買う際に重要視することを尋ねますと、「以前食べたこ
とがある」という項目の重要度はかなり高い結果となります。普段ブラックバ
スを食べないのは、味の問題ではなく単に習慣の問題かもしれません。
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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