神奈川県水産総合研究所 メルマガ067

掲載日:2014年3月18日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.067 2004-11-5
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□□研究員コラム
・地産地消の敵は?(企画経営部 高間 浩)
・種苗生産を支える名脇役(6)(栽培技術部 山田 敦)
■海づくり大会プレ大会(平成16年11月13-14日)のお知らせ
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○地産地消の敵は?
 いま、本県で水揚げされる新鮮でおいしい魚をたくさん消費してもらおうと
地産地消の活動が行われています。

 ところで、日本ではどの位魚介類を消費しているのでしょう。

 8月発表の平成15年度の食料需給表(速報値)によると、魚介類の消費量は
全国で839万トン、国民一人当り年間消費量にすると約66kgとなっています。

 国内の魚介類生産量と一人当り年間消費量の推移を見ますと(図1)、大雑
把に言って、昭和時代は国内生産量の上昇につれて一人当り消費量は増加しま
したが、平成になると、一人当り消費量は横ばいにもかかわらず国内生産量が
減少し、不足分を輸入に頼っていることがわかります。

 また、総務省の実施している家計調査によると、平成15年度の生鮮魚介類の
1世帯(家族数3.21人)当り年間購入量は約42kg(一人当り年間購入量に直す
と約13kg)で、全体の一人当り魚介類消費量の内、2割の量しか生鮮魚介類を
購入していないことになります。

 しかも、購入した生鮮魚介類の中身を見ますと(図2)、イカ、マグロ(大
半が刺身)、エビ、サケ(大半が切り身)など骨のないものの購入量が上位を
占め、調理に時間を掛けない、中食(なかしょく)といわれる加工品で間に合
わすなどの食卓風景が目に浮かびます。

 かつて丸ごと買った魚が刺身、煮魚、焼き魚、干物といろいろな食べ方をさ
れたものが、包丁もない家庭が多い中で刺身中心、せいぜい焼くだけの消費に
変わっているのでしょう。

 このような家庭では、本県でとれるアジやサバなどを骨付きの丸ごと消費し
てもらうのは至難の業かも知れません。

 これからは、次の世代の子供達にしっかりした食文化を植え付ける地道な努
力も必要かも知れません。

 当研究所や行政では水揚げ市場に殺菌冷海水装置を設置し鮮度保持に努めた
り、学校給食で地場産の魚を利用してもらうなどの運動を実施しています。
 皆様には、少しでも本県産魚介類を消費してもらいたいものです。
                       (企画経営部  高間浩)
一人当り年間消費量の推移と購入した生鮮魚介類グラフ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p784516.html
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○種苗生産を支える名脇役(6)
 今までの5回ほど種苗生産に関わる設備を紹介してきましたが、すべてにお
いて電気が必要なものばかりです。

 現在の種苗生産は、陸上水槽での生産が主体であるため、海水供給ポンプな
どの各種設備(とは限らずほとんどのものですが)は、電気なくしては成り立
たないのが現状です。

 今シーズンは例年になく台風の上陸回数が多く、直接的な被害以外にも停電
といったことを心配する必要があります。

 以前にも書いたのですが、高密度の種苗飼育は溶存酸素が重要なファクター
の中の一つです。

 もし停電した場合、飼育水・エアーなどは停止し、例えばヒラメ6cmサイズ・
1,000尾/平方mの環境下では急速に溶存酸素量が低下し、1時間経つと全滅の
危険性が高まります。

 しかし、エアーだけでも機能していれば、飼育生物の生存の可能性がかなり
高まります。

 当研究所では、エアーブロアーを動かす設備を保有していましたが、旧式で
多大な労力を必要とすることから、昨年より自家発電機を設置しました。

 ただし水中ポンプまで稼動させるのに必要な自家発電機の規模となるとかな
り大型となり、場所やコスト面の問題があるため、エアーブロアーのみに電力
を供給するものとしました。

 自家発電設備の能力は、エンジン部は直列4気筒の2000ccディーゼルターボ
エンジンで発電モーターを駆動させAC200V、34.4KWの出力が可能です。

 これは、当種苗生産施設において必要酸素量であるエアーブロアー3台を順
次稼動させることができます。また、停電時の電気系統の切り替えは自動で行
われるため、施設内のエアーの確認だけで済むのも大きな利点です。

 今回の大型台風(22号)の直撃により、夕方から夜にかけて約4時間も停電
しましたが、早速威力を発揮し、自家発電機の起動でエアーブロアーが稼動し、
酸欠による飼育生物の被害はありませんでした。

 この自家発電設備の設置に関して、各方面の方々にはいろいろとお世話にな
りました。この場を借りてお礼を申し上げます。
                   (栽培技術部 山田 敦)
自家発電機
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p784520.html
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[豊かな海づくり大会プレ大会のお知らせ]
 平成16年11月13日(土曜)から14日(日曜)、横浜市みなとみらい地区(パシフィコ
横浜・臨港パーク)において、プレ大会が開催されます。
 浜のおかみさん料理のレシピ配布やミニ水族館、魚にさわれるタッチプール
もあります。また、さかなクンのオンステージや、新鮮な神奈川の水産物の販
売も行われます。
 ぜひ、皆さんでお出かけください!

詳細は、第25回全国豊かな海づくり大会ホ-ムペ-ジへ
(リニューアルしました!!)
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/top.htm
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[イベント情報]
●ベイサイドマリーナアマモ場再生イベント:11月6日(土曜)受付9:30から
http://www.amamo.org/
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[最近のホームページ更新情報(11月1日)]
・市場を歩く!その二を掲載しました。
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[編集後記]
 いよいよ海づくり大会プレ大会の開催が間近に迫ってまいりました。
 水総研からも、人気のタッチプールの他、お魚博士のさかな見分け方、お魚
の放流、江ノ島丸の見学等、たくさんのコ-ナ-をお手伝いすることとなりま
す。
 なお、私(担当者)のブースでは、アンケ-トにご回答いただいた方に、下
記のシールを配布する予定です。ご協力お願い致します。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/pic_067_3.html
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■水総研メールマガジン(毎週金曜日発行)
■配信の変更、解除は、こちらから↓
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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