神奈川県水産総合研究所 メルマガ070

掲載日:2014年2月25日

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.070 2004-11-26
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□□研究員コラム
・今年のイワシ(シラス)漁(資源環境部 舩木 修)
・イガイに大変な飼育管理(栽培技術部 長谷川 理)
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○今年のイワシ(シラス)漁
 今年の相模湾におけるイワシ漁とシラス漁は明暗くっきりといった漁模様に
なりました。

 過去2年、相模湾にはマイワシが殆どと言っていいくらい来遊せず、まき網
及び定置網での漁獲量は200トン台と非常に低調な漁が続きました。

 それが今年は6月頃から定置網でヒラゴ(マイワシ幼魚)の漁獲が始まり、
それらが中羽イワシへと成長した夏以降は、まき網でもまとまった漁獲が始ま
り現在まで継続しています。

 この分だと2,000トンは超える勢いです。
 これはなんといっても、1月に来遊したマシラスによるところが大きいでしょ
う(参照 バックナンバー、no029)。

 私が当初予想していたよりも、かなり多く湾内に残っているようです。また、
驚いたことに東京湾にも相当のマイワシがいることが、まき網の操業状況から
わかりました。

 東京湾でマイワシの漁場形成があるのは久しぶりです。まさに江戸前のイワ
シ復活です!

 一方、相模湾のシラス漁はかつてない不漁で終わろうとしています。

 せっかく出漁しても魚群探索で終わる日が多く、ちょっと獲れてもその日の
うちに捌けてしまうので、どのシラス漁家も在庫がない状況です。

 メルマガ読者の方の中には、今年は浜でシラス干風景が見られないな-と感
じておられる方も多いのではないでしょうか?

 このシラス不漁は相模湾だけでなく、周辺の茨城から愛知県でも春先から不漁
傾向が続いていて、軒並み太平洋側のシラス漁は絶不調です。

 来年こそは、各浜でシラスを干す風景が見れることを祈るばかりです。
                      (資源環境部 舩木 修)

シラス試験操業のバックナンバー:No29
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○イガイに大変な飼育管理
 以前にこのメールマガジンのなかで、ヒラメの酸欠について書かせていただ
いたことがあります。

 特に、海水魚は酸素要求量が高いために、僅かの時間でも注水が止まってし
まうと全滅してしまいます。

 このため、海水魚を飼育している水産研究機関や水族館などの施設では海か
ら常に海水をポンプで汲み上げたり、飼育水を循環するなど、水中の溶存酸素
の確保に万全の注意を払っています。

 本研究所では海から取水したものを、一度ろ過機に通してから飼育水として
使用しておりますが、これだけでは十分な量を確保できないため、一部の池で
はろ過していない海水(私たちはこれを生海水と呼んでいます)を直接飼育水
として使用しています。

 生海水には様々なものが混入しており、大型のゴミなどは注水口にカゴを設
置してこれらを除去していますが、時としてこの混入物が原因で注水が止まっ
てしまうことがあります。

 なかでも厄介なのはイガイです(写真)。

 イガイはしばしば注水管に詰まり、海水の流れを遮断したり池を汚すために
その対策に苦慮しています。

 また、時にはイガイといっしょにオコゼ、ハギ類、ハコフグなどの魚類も蛇
口から飛び出してきます(写真)。

 最近は以前よりも、イガイの量が増えているようです。海の環境が少しずつ
変化しているのかもしれませんね?

 イガイは、別名ムール貝として料理のフランス材料等に珍重されていますが、
当研究所にとっては外敵であり、一年中イガイ対策に頭を悩まされています。

 魚そのものを飼育することも大変ですが、「蛇口を捻れば海水が出る」とい
う研究環境を維持していくためには、日頃の施設管理がとても重要となります。
                    (栽培技術部 長谷川 理)
イガイの写真
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p758926.html
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[最近のホームページ更新情報(11月22日)]
・漁況情報・浜の話題No04-20(平成16年11月22日号)を掲載しました。
・市場を歩く!その六を掲載しました。小田原市漁協の様子です。
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[編集後記]
 ホームページの更新情報にも記載してありますが、「市場を歩く!」のコ-
ナ-はご覧いただけましたでしょうか。
 水揚げされたばかりのおいしそうな魚介類の写真をご紹介しております。調
査から日をあけず更新しておりますので、旬の情報をお伝えできていると思い
ます。
 担当者(栽培技術部)もはりきって取材しております。

「市場を歩く!」
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/ichiba/
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
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