神奈川県水産総合研究所 メルマガ074

掲載日:2014年3月14日

神奈川県水総研メルマガ VOL.074 2004-12-24

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.074 2004-12-24
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□□研究員コラム
・アマモの種まき(栽培技術部 工藤 孝浩)
・「かながわの魚」のイメージは?(企画経営部 小川 砂郎)
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○アマモの種まき
 ちょっと前の話になりますが、10月28-30日に、金沢湾(野島と海の公園の
地先)においてアマモの種まきを行いました。

 アマモの種子は、長さ4mm弱の米粒を一回り小さくしたような形で、海底に
埋めても底質より比重が軽いためすぐに洗い出されてしまいます。

 そこで、発芽して根を張るまでの数ヶ月間をせまい生育適地内に留めるため
には工夫を要します。

 種を留める実用的な方法は、いくつかの民間企業によって開発されており、
そのうちの2つの方法を用いて種まきをしました。

 一つは、東洋建設が開発したアマモシート法です。これは、生分解性のシー
トに種子を糊で貼り付け、ヤシ殻繊維のマットに重ねて海底に固定します。

 もう一つは、東京久栄のコロイダルシリカ法です。ゲル状の二酸化珪素(水
ガラス)の中に種子を混ぜ込んで袋詰めし、底質中にニュルっと押し出します。

 いずれも最後はNPOのダイバーが潜水して作業を行うのですが、その前段
のシートやコロイダルシリカを造る作業は、陸上で行う簡単なものです。そこ
で、地元の小学生や漁師の方々にも作業に参加してもらいました。

 作業場所は、横浜市漁協金沢支所の荷捌き場をお借りしました。ここなら雨
が降っても安心です。

 5m×1mのシートを25枚、1kgほどのコロイダルシリカの袋詰めを92個作
り、あわせて675m^2の海底に10万粒の種子をまきました。

 11月6日には、金沢区のベイサイドマリーナに隣接した造成浅場においても、
300m^2のアマモの種まきが行われました。この造成は、国土交通省関東地方整
備局がNPOに委託して行ったものですが、当所が種子を提供し、作業にも協
力しました。

 水温がなかなか下がらないため、発芽数はまだ多くありませんが、12月中旬
の金沢湾の潜水調査では、既に10cm近くに育った苗が確認されました。この先
の生長ぶりが楽しみです。
                       (栽培技術部 工藤孝浩)

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582981.html
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○「かながわの魚」のイメージは?
 11月の豊かな海づくり大会プレ大会におきまして、参加者の方々にアンケー
トを行いました。
 「「かながわの魚」と聞いて思い浮かぶイメージを回答してください。」と
いうものです。

 アンケートを行う側からすれば、「おいしい」とか「新鮮」あるいは、「松
輪サバ」や「湘南しらす」といった単語が出てくることを期待しているわけで
す。

 このような調査は、一般の商品でも行われています。
 例えば、「○○茶」(←商品名です)と聞いて、何を思い浮かべるかといっ
たものです。

 ある調査では、「飲みやすい」「おいしい」「ペットボトル」という一般的
な言葉の他、「16種類」、「CMに出ている俳優さんの名前」、「メーカー名」
等商品固有の言葉が得られたそうです。

 しかし、今回の結果は担当者にとって、とてもショックなものでした。

 回答数の第1位は「三崎のマグロ・マグロ」、2位は「小田原のアジ・アジ」
でした。ここまでは想像通りです。

 3位以降は、「シラス」「新鮮」「サバ」ときて、「回答なし」が現れます。

 これは対面式でアンケートを行ったため、よくわかったのですが、「うーん
…」とうなって、考え込んでしまう人が多いのです。
 「全く思い浮かばない」、だそうです。

 もし、インタ-ネットや郵送による調査であれば単に回答してもらえなかっ
ただけかと、それほど重要視しなかったかもしれません。

 イメージが全く浮かばないというのは、神奈川の魚を買って頂きたいと考え
ている側からすれば、致命的なのではないでしょうか。

 さて、話は変わってその2週間後。消費者の方40名とともに、県水産課主催
の「魚食普及交流会」に随行し、真鶴港の殺菌冷却海水装置や、相模湾試験場
等の視察を行いました。

 その際、参加にあたり期待したことや、よかったことについてアンケートを
とり、その結果について分析を行いました(*)。

 この結果を見る限りでは、現場での取り組みについて、目で見て、説明を聞
くことで、非常によくご理解いただけたようでした。

 現場の取り組みを知らせることのない地産地消の運動は、単なるかけ声に過
ぎません。

 そして、現在取り組んでいることを見て頂くだけでも、相当よい評価をいた
だけることも確信しました。

 来年の海づくり大会には、ぜひ同じアンケートをとり、「かながわの魚のイ
メージ?、この用紙では書ききれないよ」とぐらい言われるようになるように
しなければ、と思います。
                      (企画経営部 小川 砂郎)
(*)アンケート結果については、こちら
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582982.html
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[編集後記]
 いつもお読みいただきまして、ありがとうございます。
さて、この号が年内最後の発行分となります。新年は1月7日より再開いたし
ます。
 水産総合研究所の業務は年内は12月28日(火曜)まで。新年は1月4日(火曜)
からとなります。
 この間メールのお問い合わせへのご回答等滞ることもあります。ご容赦い
ただけますようお願いします。
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

※12月23日以降、年末年始の間のお問い合わせ等は、代表アドレス宛
suisoken.411@pref.kanagawa.jpへお願いいたします。

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