神奈川県水産総合研究所 メルマガ075

掲載日:2014年3月14日

神奈川県水総研メルマガ VOL.075 2005-1-7

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.075 2005-1-7
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□□□新春のごあいさつ
・水産総合研究所長 岡 彬

□□研究員コラム
・調査中に海で出会う動物たち(相模湾試験場 石黒 雄一)
・へんてこりんな魚・アカザ(内水面試験場 勝呂 尚之)
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○新春のごあいさつ
 水総研メルマガ愛読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

 旧年中は、何かとご声援を賜り、ありがとうございました。本年もどうぞよ
ろしくお願い申し上げます。

 一昨年7月に創刊されました水総研メルマガでございますが、毎週順調に発
刊が続けられておりまして、読者も着実に増加し、今では500人の大台に近づ
いているところです。

 今年も研究員コラムを中心に、楽しい読み物が提供できるよう、担当者の
努力を期待し、併せて、皆様方からのご要望・ご意見もお寄せいただきたいと
思っています。

さて、新年でもありますので、一つ明るいニュースをお届けしたいと思いま
す。

 当研究所は、現在、漁業指導船「江の島丸(99トン)」を有し、各種の海洋観
測や資源調査等に携わっていますが、船齢が20年と古く、また船足も9ノット
と遅いため、機動性に欠けていました。

 そこで、何とか新船をと要求していたところ、本年度の予算で建造が認めら
れ、昨年末に工事の請負契約を済ませたところです。

 新船の大きさは現船とさほど変わりませんが、航海速力は13ノットにアップ
され、しかもマルチビームソナー(水平垂直魚群探知機)等の最新機器類を備
えるほか、安全性や環境にも配慮した構造となっており、その活躍が期待され
ています。

これからの建造予定ですが、2月に起工式を行い、10月には竣工、そして、
11月20日、横浜市みなとみらい地区で開催される第25回全国豊かな海づくり大
会でお披露目されることになっています。

 天皇皇后両陛下の目前を航行する漁船パレード時の勇姿を是非皆様も見に来
てください。

年頭にあたり、皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、新春のごあいさつと
いたします。
             神奈川県水産総合研究所長  岡 彬

新しい漁業指導船「江の島丸(105トン)」
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f430687/p550011.html
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○調査中に海で出会う動物たち
 私たちは調査のために、海上に船で出かけていきます。

 相模湾試験場で主に調査している海域は相模湾の沿岸ですが、その調査に出
かけたとき様々な魚などの動物に出くわします。

 潜水調査ではふと気がつくと自分たちの周りにアジの群れが遊泳していたり、
イナダの群れがぐるぐる自分たちの周りを旋回していたりと驚かされます。

 そんな中でも大物はイルカやクジラでしょうか。イルカは相模湾でもよく出
没するのですが何十頭もの大群が泳いでいるところは圧巻です(イルカは釣り
の魚を横取りして食べてしまうなど漁業者にはあまり好まれていませんが…)。

 また、先日はクジラを見かけました。遠くに潮を噴き上げる様子が見え、だ
んだん近づくとそれがクジラだとわかりました。

 頭の形からおそらくマッコウクジラと思われる2頭が悠然と船の近くを遊泳
していました。

 しばらく船の近くを泳いだ後、大きな尾びれを見せて海中に潜っていきまし
た。日ごろの疲れを吹き飛ばす感動のひと時でした。

 ちょうど調査のためにカメラを持っていたのでその様子をご覧ください。
                    (相模湾試験場 石黒 雄一)
クジラの写真と動画
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582978.html
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○へんてこりんな魚・アカザ
 いったい、この魚はなんだろう?はじめて水槽で彼に出会った時、私は首を
かしげた。

 顔はナマズで体はドジョウ…。悪くなった柿のような色をしている。名前を
アカザと言う。今まで見たことのないタイプの淡水魚だった。

 本種は夜行性で昼は川の上中流にある岩の下に隠れている。

 最近は各地で減少、見ることが難しくなった。

 環境省の絶滅危惧種 II 類にも指定されている。神奈川県では、相模川水系
の3支流に生息するだけである。

 師走に入って間もない頃、そんなアカザの生息地で河川工事が実施された。
緊急避難の依頼を受け、現場へ急行、工事予定水域からスナヤツメ、ウグイ、
アブラハヤ、カジカなどを救出し、工事区域外に放流した。

 その中で、ひときわ関係者の注目を集めたのが、このアカザだ(写真1)。

 「いつっ…!」現場で悲鳴が聞こえた。どうやら工事関係者が捕獲時にアカ
ザを強くつかんでしまったらしい。

 本種は背びれと胸鰭に棘があるのだ。手から鮮紅色の血が出ている。これは
いい写真が撮れると、一瞬、喜んだが、痛そうで気の毒なのでやめた。

 本種の増殖はなかなか難しく、まだ大量生産に成功した機関はない。

 当試験場でも過去にホルモン注射を用いて、1尾だけ産卵に成功しただけだ。
直径3mmほどのきれいな黄色の卵で卵塊として産み付けとてもおいしそうであっ
た。
 ふ化した赤ちゃんは2週間もするとほとんど親と同じ顔のナマズになった
(写真2)。

 この愛嬌もののアカザ…。
 生息地を保全・復元して、絶滅の危機からなんとかして救いたいと思う。

 そのためには、大きな岩がごろごろして、きれいな水がこうこうと流れる渓
流をできるだけ残すことが必要である。
                   (内水面試験場 勝呂尚之)
アカザの写真
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582979.html
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[編集後記]
 いつもメルマガをお読みいただきまして、ありがとうございます。
 所長からの挨拶にもありますが、ちょうど、この号の発行時点で、読者数が
500名を超えました。
 いろいろなご指摘もいただいております。少しずつでもよくしていくことが
できればと考えておりますので、今年もぜひよろしくお願いいたします。
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