神奈川県水産総合研究所 メルマガ077

掲載日:2014年3月14日

神奈川県水総研メルマガ VOL.077 2005-1-21

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.077 2005-1-21
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□□研究員コラム
・釣りの効用を持続するためには(資源環境部 秋元 清治)
・有効利用?ゲテモノ食い?(企画経営部 菊池 康司)
□「かながわ 海・さかな塾」のお知らせ
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○釣りの効用を持続するためには
 たまの休日に海に出かけ、ゆったりと釣りを楽しむ。

 船上でのんびりと釣り糸を垂れていると、日ごろのストレスもいつしか解消
してしまう。釣りにはそんな効用がある。

 ストレスの多い日常を反映してか、海に釣りに出かける人が多いようである。

 農林水産省の調査によれば、平成14年の船釣り遊漁者は、全国で450万人に
及ぶという。

 同調査によれば、釣り人は1回に約6.5kgの魚を釣り上げ、釣獲量の総計は
年間29,300トンに及ぶとのこと。
 これは、沿岸漁業生産量1,492,000トンの約2%にあたる。

 この量は一見わずかに思えるが、地域によっては、遊漁での釣獲量がかなり
多い所もある。

 神奈川県は、全国でも最も多くの船釣り遊漁者が訪れる県であるが、その遊
漁釣獲量は、沿岸漁業生産量の約25%に及ぶ。

 特に、イカ類、キス、シイラ、マダイ、チダイ・キダイ、ブリ類、タチウオ
などの高級魚では、遊漁釣獲量が沿岸域の漁業生産量を上回っている。

 また、船釣り遊漁は、天然礁や人工魚礁で釣獲することも多い。このため、
カサゴ、メバル、アイナメなどの岩礁性の魚類を多く釣り上げてしまう。

 これらの魚類については、遊漁の釣獲量は決して無視できるものではない。

 現に、米国では、資源の枯渇が危惧される岩礁性魚、ヒシダイ科、バラフエ
ダイ、ニベ科、赤魚などは、遊漁において釣獲尾数や体長の制限が設けられて
いる。

 もちろん、日本のように魚が自由に釣れる国はすばらしい。
 しかし、無秩序に釣りすぎて魚がいなくなってしまっては、元も子もないだ
ろう。

 ある程度、魚が釣れればこそ、釣りは楽しいもので、坊主ではかえってスト
レスになりかねない。

 将来にわたって釣りの効用を持続していくためには、米国で行われているよ
うな遊漁の規制について、広く議論していく必要があるのではないだろうか?

 神奈川県の船釣り遊漁釣獲量の実態について興味のある方は、本研究所のホー
ムページ
/uploaded/attachment/500187.pdf(pdf形式,825kb)をご覧ください。

 また、米国における遊漁が魚類資源に与える影響について興味のある方は、
http://bioweb.usc.edu/courses/2004-fall/documents/bisc582-coleman.pdf
をご覧ください。

                    (資源環境部 秋元 清治)
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○有効利用?ゲテモノ食い?

 釣りの話を聞いていると、気になる会話があります。「外道ばっかりで捨て
てきた。」という話です。

 この外道とは何でしょうか。例えば、シロギス釣りのメゴチ(ネズミゴチや
ノドクサリ)であったり、トラギスであったりします。

 釣りをする人は狙ったもの以外は関係ないのかもしれませんが、メゴチやト
ラギスは一般的にもおいしい魚に分類されると思います。

 魚を良く知っている人なら、「当然でしょ」と思い、食べている人も多いで
しょう。

 それでは、ベラの仲間はどうでしょうか?関西では良く食べられると聞いて
いますが関東では好んで食べる人は少ないようです。

 ウツボなどは地方によって食べる程度といわれます。

 一般の家庭で食べられている魚の種類はどのくらいでしょうか?思いつくと
ころで、鯛、鰤、鯵、鯖、鰯、平目、鰈、鮪、鰹、秋刀魚、鮭、金目鯛、蛸、
烏賊、海老(皆さん漢字読めますか?)などなど、20種類くらいは簡単に思い
つきそうです。

 しかし、東京湾、相模湾にいる魚の種類は千種類以上といわれています。

 もちろん、中には毒を持っていて食べられない魚もいますが、それでも、数
百種類は食べられると思います。

 普通の人はそんなに見たこともないでしょう。

 誰も食べないということで獲らなかったり、捨てられてしまう魚が数多くい
るようです。

 食べないから捨てられるのか、捨てられるから食べないのか。

 だれしも食べたことのないものは躊躇するのがあたりまえです。どこかで食
べさせる努力が必要なのかもしれません。

 せっかくの資源を捨ててしますのは、資源の無駄遣いになります。これらを
食べるようにするのも私たちの仕事だと思います。

 皆さんも機会があれば有効利用を考えてみませんか。

 とりあえず魚売り場で食べたことのないものを食べてみるのもいいと思いま
す。

 私自身そんなにいろいろな魚を食べているわけではないですが、身近なもの
を何でも食べてみようかと、いろいろ始めました。

 例えばヤドカリ(おいしいです)やイソギンチャク(まずいです)。

 最近の私の評価は「ゲテモノ食い・・・」と言う声がチラホラ聞こえてきま
す。
                      (企画経営部 菊池 康司) 

ゲテモノ?の写真はこちら
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582975.html
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[イベント情報]
水総研主催公開講座「かながわ 海・さかな塾」のお知らせです。
どなたでもご参加いただけますが、事前のお申し込みをお願いいたします。
日時:2005年2月26日(土曜)13:00-15:30
場所:三崎魚市場(三浦市三崎5-245-7)7F会議室
内容:
「さかな(魚介類)の生物学」
「地元のさかなの色々」
「ヘルシーで旨い「さかな」を食べる」等
○申し込み方法
 行事名、住所、氏名、電話番号を明記の上、2月23日(水曜)までにはがきか電
子メールで下記までお申し込みください。予定人員は50名、参加費は無料です。
神奈川県水産総合研究所公開講座受付
お申し込みはこちらのアドレスへ
suiken.1730@pref.kanagawa.jp

詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/event/sakanajuku/
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[イベント情報2]
「海の幸と人との共生」シンポジウムを開催します
日時:平成17年1月29日(土曜)13:30-17:20
場所:パシフィコ横浜アネックスホール

お申し込み方法他詳細はこちらをご覧ください。
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/umidukuri/koubo_info.htm
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[ご意見募集]
どんなことでも結構です。ぜひ、いろいろなご意見をお寄せください。

○「かながわの魚」の制定について
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/20050106kanagawanosakana.htm
○「かながわ水産業活性化指針(仮称)素案」について
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/sisin/index.htm
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[編集後記]
 ゲテモノ?試食には、時々参加しておりますが、ヤドカリは本当においしい
です。なお、貝殻から取り出すのにコツが必要だとか。
 また、磯の生物の中には毒を持っているものもおります。例えばスベスベマ
ンジュウガニというかわいいカニは、サキシトキシン(saxitoxin)という強
い毒があるそうです。図鑑等で名前をきちんと調べてから、食べるかどうかを
決めた方がよいでしょう。
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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