神奈川県水産総合研究所 メルマガ078

掲載日:2014年3月14日

神奈川県水総研メルマガ VOL.078 2005-1-28

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.078 2005-1-28
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□□研究員コラム
・赤潮の話(その2)(海洋情報部 山田 佳昭)
・春の磯場の雨降らし-アメフラシの仲間(企画経営部 田島 良博)
□「かながわ 海・さかな塾」のお知らせ
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○赤潮の話(その2)
(赤潮の話(その1)からの続き)

たとえば、熊野年代記には731(天平三辛未)年に熊野浦で3日間潮が赤
くなったとの記述がありますし、相模湾でも時代は下りますが、1851(嘉永四)
年に「汐大くらミ(しおおおくらみ)」、海水が泥水のようになり,水生生物
に全滅的被害が出たとあります(相州三浦郡三戸村前田家文書)。

水質汚染による公害としての赤潮は、高度成長期の1960年以降増加し、1970
年代に発生数がピークとなりました。

 1980年代以降はリンと窒素の削減指導や廃水処理施設の整備により減少傾向
にあります。

 神奈川の海では、毎年20件を超える赤潮の発生があり、その回数は横ばいの
状態です。

赤潮発生のメカニズムとしては、窒素やリンの無機栄養塩が流入し海域が富
栄養化したところで、雨による海水の低塩分化や増殖促進物質(ビタミン類や、
鉄、マンガンなどのミネラル類)の補給といった増殖の引き金が引かれる。

 さらに、風による吹き寄せや潮目、渦(対流)現象によって植物プランクト
ンが集められて濃密になる、と考えられています。

 このうち、今のところ人間の手で抑制できるのは海域の富栄養化だけです。

 赤潮の発生は、海の状況の変化の現れです。

 当所でもその発生状況を監視しています。海で変わったことが見られました
ら、ご連絡いただきますようお願いします。
                (海洋情報部 山田 佳昭)

ホームページの赤潮情報もご覧下さい。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/kankyo/akashio/
赤潮の話(その1)バックナンバー
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583000.html
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○春の磯場の雨降らし-アメフラシの仲間
 まだまだ寒い日が続きますが、読者の皆様はお元気でしょうか?

 冬場は干満差が大きいのは夜ですので、日中は大潮でもほとんど潮が引きま
せんが、春になると日中の干満差が大きくなり、磯遊びも楽しいシーズンとな
ります。

 陸上はまだ冬の装いですが、海の中はそろそろ春の気配が漂ってきておりま
す。そんな早春の磯に出かけてみました。

 潮溜まりを覗くと、あちこちにまだら模様の牛が…。
 いえいえ、これがアメフラシです。

 ずんぐりした胴体にまだら模様、頭には前向きに2本、上向きに2本の角(触
手と触角です)が生えている姿から牛を想像するのは私だけではないでしょう。

 分類上は巻き貝の仲間で、外からは見えませんが背中に平たい貝殻を持って
います。

 古い文献では「うみじか」と言う別名もあるそうですが、「かわいい」と感
じる人は少ない生き物でしょう。

 これから初夏にかけて、波静かな潮溜まりなどでは普通に見られますが、こ
のアメフラシの仲間、いわゆるアメフラシ属は日本では6種ほどが生息してい
るそうです。

 形は大変よく似ていますが、大きさや色、模様が違います。

 今回写真を紹介したのは、いずれも城ヶ島で撮影したアメフラシ、ミドリア
メフラシ、クロヘリアメフラシの計3種です。

 このほかにアマクサアメフラシ、ジャノメアメフラシ、サガミアメフラシの
3種が知られています。

 アマクサアメフラシは城ヶ島でも確認しましたが、残念ながら写真は失敗し
てしまいました。

 アメフラシの仲間は、刺激を受けると背中から紫色の液を出します。

 この液、毒はなくほとんどの種類では紫色なのですが、アマクサアメフラシ
は白色の液を出します。

 ぐにゃぐにゃした体で紫色の液を出すこのアメフラシ、奇怪なイメージがあ
るかもしれませんが、春の潮溜まりでのんびり海藻を食むアメフラシを観察し
ていると、何やらこっちまでのんびりした気分になります。
                    (企画経営部 田島良博)
アメフラシの仲間
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582973.html
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[イベント情報]
水総研主催公開講座「かながわ 海・さかな塾」のお知らせです。
どなたでもご参加いただけますが、事前のお申し込みをお願いいたします。
日時:2005年2月26日(土曜)13:00-15:30
場所:三崎魚市場(三浦市三崎5-245-7)7F会議室
内容:
「さかな(魚介類)の生物学」
「地元のさかなの色々」
「ヘルシーで旨い「さかな」を食べる」等
○申し込み方法
 行事名、住所、氏名、電話番号を明記の上、2月23日(水曜)までにはがきか電
子メールで下記までお申し込みください。予定人員は50名、参加費は無料です。
神奈川県水産総合研究所公開講座受付
お申し込みはこちらのアドレスへ
suiken.1730@pref.kanagawa.jp

詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/event/sakanajuku/
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[イベント情報2]
全国豊かな海づくり大会三浦地域大会シンポジウム
「海のめぐみ・魚食文化の創造」が開催されます。
日時:平成17年2月26日(土曜)13:00-15:00
場所:三浦市「うらり」市民ホール(入場無料)
・基調講演 「魚食と文化」江上栄子氏(江上料理学院院長)
・パネルディスカッション「魚食という文化を伝え続けるために」
○詳細は次週改めてお知らせします。
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[ご意見募集]
どんなことでも結構です。ぜひ、いろいろなご意見をお寄せください。

○「かながわの魚」の制定について
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/20050106kanagawanosakana.htm
○「かながわ水産業活性化指針(仮称)素案」について
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/suisan/sisin/index.htm
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[お詫び]
 No76、No77のメルマガについて、一部のPC環境の方には文字化けしてしまう
メールをお送りしてしまいました。原因は、本文中に半角カナが含まれていた
せいでした。
 今後、送信ソフトの校正チェック機能等により、このようなことのないよう
気をつけます。お詫びいたします。
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[編集後記]
 1月29日(土曜)-30日(日曜)幕張メッセで『国際フィッシングショー2005』
が行われます。
 昨年までは「国際つり博」だったのですが、より親しみやすくということで、
一新したそうです。
 テ-マは、「家族で楽しむ、地球と遊ぶ、フィッシング!」です。
 遊漁船の調査担当としては、ぜひチェックしなくてはと考えているところで
す。

国際フィッシングショー2005
http://www.fishing-show.com/
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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