神奈川県水産総合研究所 メルマガ086

掲載日:2014年3月13日

神奈川県水総研メルマガ VOL.086 2005-3-24

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/KN/ 神奈川県水産総合研究所メールマガジン  VOL.086 2005-3-24
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□□研究員コラム
・地道なアユの調査パート2(内水面試験場 中川 研)
・職種・水産・35年(相模湾試験場 夘月 雅裕)
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○地道なアユの調査パート2
 前回は、アユ漁獲量推定の調査についてお話しましたが、今回は、アユの生
息密度の調査について、紹介したいと思います。

 この調査は、非常に単純な調査で、川の中に潜水して、そこにいるアユを数
えて記録していく調査です。

 一言に単純とはいっても、実は非常に大変な調査で、強い流れのある川の中
をシュノーケルと水中眼鏡をつけ目視観察するわけですから、体力と集中力と
忍耐力を必要とし、かつ、危険を伴う調査でもあります。(現に何度か強い流
れで手がすべり、30メートルほど下流まで流されたこともありました。)

 ここまでの話ですと「また、前回と同じく、調査は辛いよという話か。」と
思われるかもしれませんが、今回は、違います。

 皆さんは、川の中を潜ったことはありますか?

 私は子供の頃、茅ヶ崎に住んでおり、遊びに行くのはもっぱら海でした。近
くの川は、汚れており、泳ぐなどということはとてもしたくない川でした。そ
のため、川に水中眼鏡をつけて潜るというのには、抵抗がありました。

 しかし、仕事ということで、仕方なく川に潜ったのですが、実際に潜ってみ
ると、考え方が一変しました。
 川の中は、多少の濁りはあるものの魚や生物で溢れているのです。
 私の周りを無数のアユが泳ぎ、川底では、ヨシノボリやボウズハゼが愛嬌の
ある顔でこちらの様子を窺っているのです。

 ときおり、サワガニが現れたり、岩の隙間からウナギの顔が覗けたりと、陸
上や海とは、また別の世界が広がっていました。

 今では、この調査が辛いながらも、何か待ち遠しい調査に意識が変わってい
ました。

 清流の中を、泳いだり、魚採りをしたり、橋や高い川べりから飛び込んだり
という川遊びをした経験を持つ方も多いとは思いますが、現代、特に都市近郊
では、川は、護岸整備でコンクリートに囲まれ、生活排水などで汚れ、川遊び
をするどころか、水に手を浸けることもできない川が多いのが現状です。その
ような中では、川遊びをした経験を持つ子供たちは少ないと思います。

 私は、そうした子供たちにも是非、同じような経験をさせてあげたいと思っ
ております。

 そのためには、やはり、一人一人が、川に関わり、川に関心を持ち、川をき
れいにし、いろいろな生物が棲める本来の川にしていこうという意識が大事な
のだと思います。

 そして、私はそのことを皆様に知ってもらうために率先して、今年も川に潜
ります。(楽しいから潜るだけかも…。)
                   (内水面試験場 中川 研)
川の中の様子(動画)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582958.html
地道なアユの調査(バックナンバー)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p583075.html
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○職種・水産・35年
 地方公務員一般、神奈川県の職種水産と言う技術職に就き、35年になります。
 職種水産の人事は、行政又は研究のどちらかに分けられ、県庁、研究所、地
域の行政センター、漁港事務所などに配属されます。

 通常の人事異動は毎年4月1日に行われています。

 間際まで異動内容は分からないものですが、3月半ば頃になるとおよそ人事
を巧く推測する人もいて、興味しんしんです。

 このメルマガに投稿している水産総合研究所の研究員は、研究を続けていた
い意向の方々が多いようですが、人事ままならず、今その話題が気になるとこ
ろでしょう。

 さて、県職員の定年は60才。私はあと数日、この3月末で定年を迎えます。

 行政と研究を行ったり来たり。担当した業務を懸命にやることは当たり前で
すが、35年を振り返り、特に印象に残る仕事を挙げるとすれば、七つ。取り分
けこだわりのあった仕事です。

 このうち三つはこれが水産の仕事かと言われる様な仕事で、職場によっては
この類いもあり、奮って企画し或いは参画して生まれたものです。

 ひとつは「野球チームの結成」昭和53年。漁業地域の交流を狙ったものです。

 チームは既に解散してしまいましたが、地域の統合が実現しています。

 ひとつは「農作物の猿害対策の提案」平成4年。水産の連絡調整業務の傍ら
担当した仕事です。全国の事例調査と実態把握、自主実験。防護と追い払いを
基本にして対策を提案しました。

 ひとつは「小田原ちょうちん灯台の建設」平成10年。土木職と共にデザイン
化に参画。文字は寄席文字、ヒゴは7本、頭部に取っ手等、愉快な仕事でした。

 どの職場にあっても職種水産で、海・漁業に係わりのあった35年間は感慨無
量です。最後にこの場をお借りして、皆々様のご厚情ご鞭撻に心から感謝し、
次の人生に漕ぎ出して行きます。
 ソーラン・ソーラン、ドッコイショ・ドッコイショ。有難う御座いました。
                     (相模湾試験場 夘月 雅裕)
小田原ちょうちん灯台
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582959.html
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[イベント情報]
全国豊かな海づくり大会 小田原地域大会プレ大会講演会
「相模湾の豊かな海の恵みと食文化の発信」
日時:平成17年3月25日(金曜)13:00-15:00
会場:小田原市中央公民館 大ホール(住所 小田原市荻窪300)
入場無料、申込み不要

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[最近のホームページ更新情報(3月17-22日)]

ライブカメラのページに動画を追加しました。1日分のデータを30秒程度
でみられるようにしたものです。
市場を歩く!その四十六から八を掲載しました。
小田原魚市場、番外版「ホシガレイ・ヒラメ種苗生産その4」、長井漁港です。

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[編集後記]
 この号で、年度内の発行は最後となります。4月から水産総合研究所は、水
産技術センターとなりますのでメルマガの名称も変わると思いますが、引き続
きよろしくお願いいたします。
 また、私事となりますが、異動することが決まりました。メルマガ立ち上げ
から携わってきており、ぜひ第100号まではと思っていたのですが、後任に引
き継ぐことにいたしましょう。ありがとうございました。
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発行:神奈川県水産総合研究所 企画経営部 担当 小川
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp

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