神奈川県水産技術センター メルマガ088

掲載日:2014年3月13日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.088 2005-4-8
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□□研究員コラム
・市場を歩いています。-水総研ホームページ「市場をあるく」
            その50を数える-(栽培技術部 一色 竜也)
・キンメダマシは本当にキンメダイに似ているか?
                    (資源環境部 秋元 清治)
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○市場を歩いています。-水総研ホームページ「市場をあるく」その50を数える-
 水産総合研究所ホームページに「市場をあるく」コーナーを10月末から開設
しました。

 このコーナーでは市場調査で出会った魚たちや私の所感などを画像と短い文
章で綴ったものです。

 「その壱 小田原魚市場にて」を皮切りに、現在「その五十 横須賀市大楠
漁協にて」を掲載しております。

 これまでに紹介した魚を今一度見返すと代表的なものとして「その壱」のキ
ハダに始まり、「その十三」のアカザエビ、「その十六」のトラフグ、「その
二十八」のヤナギダコ、「その三十七」のホシガレイ、「その四十三」のエビ
スダイ、「その四十五」のヨロイタチウオ、そして「その四十八」のホタルイ
カといった魚たちが登場しました。

 「その二十一」のナマコ、「その三十九」のドチザメの水揚風景はかなり圧
巻の感がありました。

 中には番外編として、定置網に乗った体験やヒラメはえなわ調査の様子、種
苗生産施設で育成中「その四十四」のヒラメ・ホシガレイ稚魚の様子といった
ものも掲載しました。

 そもそもこのコーナーの開設を決心したのは、市場調査で体感した私の驚き
を伝えたかったからの一言に尽きます。

 その驚きとは、地先の海がまだまだ豊かであるという驚喜の気持ちです。

 私は市場調査で県下6ヶ所の市場を月に2回程度まわっています。

 ほぼ2日に1回はどこかの市場にお邪魔しているわけで、いろいろな魚に巡
り会えるチャンスに恵まれています。

 調査場所や季節によって様々に変化していく水揚物を目の当たりにする度に、
相模湾や東京湾はなんて豊かな海ななんだろうかと大変誇りに思うようになり
ました。

 この豊かな地先の海を知っていただきたい、いや伝えなきゃならない…なん
て使命感がふつふつと沸き起こり、かなり強引にコーナー開設へと漕ぎ着けま
した。

 趣旨に賛同してくれた小川主任研究員にホームページの構成を依頼し、html
のなんたるかの分らない私にも簡単に更新できるよう工夫が凝らしてもらい、
ほぼタイムリーな情報を更新できるようになっています。

 こうした助力も更新50回に達した大きな力の一つといえます。

 最近では、現場で市場の職員の方々や魚屋さんたちが気軽に声をかけてくだ
さるようになり、珍しい魚や最近の水揚げ状況について話題を提供してくださ
るようになりました。

 デジカメで撮影していると、ホームページの掲載はいつか?といったことも
聞かれるようになり、大変励みになっています。
 今後も、迅速掲載を念頭に継続していきますので、ご愛顧よろしくお願いし
ます。
                      (栽培技術部 一色 竜也)
「市場をあるく」で登場してきた魚介類達
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/pic_088.html
「市場をあるく」
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/ichiba/
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○キンメダマシは本当にキンメダイに似ているか?
 伊豆諸島、三宅島沖の西方に三本というキンメダイ漁場がある。

 先日、本研究所の調査船江の島丸でその三本で立縄釣り調査を行っていたら、
キンメダイならぬキンメダマシが釣れた。

 キンメダマシはその名のとおり、キンメダイによく似た魚である。

 日本ではこの魚に関する知見はほとんどないが、Fish base
(http://www.fishbase.org/)によるとこの魚は西インド洋、西部太平洋(日本、
ニューカレドニア)に分布し、水深128-200mの水深帯で底引き網により採集
されるとのこと。

 キンメダイ同様に広い海域に生息していると思われるが、伊豆諸島周辺海域
のキンメダイ漁場で釣り上げられることは珍しい。

 キンメダイとキンメダマシを見分けるポイントは幾つかある。

 最も分かりやすいのは尻ビレである。

 少し専門的になるが、魚のヒレは鋭く硬い棘条(きょくじょう)と軟らかく
曲がる軟条(なんじょう)から構成されている。

 両者の尻ビレの棘条数はともに4本であるが、軟条はキンメダイが26本以上、
キンメダマシは17本以下と明らかに異なる。

 しかし、両者の違いは外見だけに留まらない。

 耳石を取り出して観察すると、写真のとおりその形状も厚みも大きく異なる。

 耳石をまじまじと見ていると、両者は見た目ほど近縁ではないような気がし
ている。

 一方で、キンメダマシ属は、キンメダイ科とヒウチダイ科の中間的な骨格を
しているとの知見もある。

 近年、魚類の系統関係は計数形質だけではなく、遺伝子からもアプローチさ
れるようになり、新たな知見が発表されることも多くなった。

 同様の手法を用いれば、キンメダマシがキンメダイ属に近いのか、あるいは
ヒウチダイ属に近いのか、この疑問についてもより明確な答えを出すことがで
きるであろう。

 キンメダイおよびキンメダマシにご興味がある方は本研究所ホームページ
「キンメダイのあれこれ」をご一読ください。

 写真1はキンメダイ、写真2はキンメダマシ、写真3はキンメダマシの尻ビレ、
写真4はキンメダイ耳石、写真5はキンメダマシ耳石を示す。
                  (資源環境部 秋元 清治)
キンメダイとキンメダマシ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p782968.html
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[最近のホームページ更新情報(4月1日-4日)]
一都三県漁海況速報等の海況図データベースに、2ページ表示の機能を追加
しました。
市場を歩く!その四十九、五十を掲載しました。
番外版「ヒラメはえなわ調査に行ってきました。」と横須賀市大楠漁協です。

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[編集後記]

 いつもメルマガをお読みいただいてありがとうございます。
 組織改編に伴い、メルマガ発行についての体制見直しを行っております。
 次週以降、発行をお休みさせていただくことがありますが、ご了承いた
だけますよう、よろしくお願いします
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