神奈川県水産技術センター メルマガ090

掲載日:2014年3月13日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.090 2005-5-6

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.090 2005-5-6
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□□研究員コラム
・潮干狩りシーズンですね
                 (資源環境部 田島 良博)
・水産技術センターに普及指導員が配置されました
               (企画経営部 長谷川 保)
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○潮干狩りシーズンですね
                           (資源環境部 田島 良博)

 このメールが配信される頃はゴールデンウィークの真っ最中、潮干狩も最盛
期の頃ですね。

 もう5年以上前になりますが、横浜市金沢区の金沢湾でアサリの調査を行っ
たことがあります。海の公園の人工海浜と野島の天然海浜の比較を目的とした
調査でしたが、毎月一定の面積の中にいるアサリを採集して、海浜全体のアサ
リの資源量について調べました。

 このとき驚いたのは、海の公園のアサリが5月中旬にはほとんどいなくなってしま
うことです。ゴールデンウィークに潮干狩りによる採捕状況の調査を行ったとき、浜
を埋め尽くす人・人・人という状況を見て納得しましたが、これでは資源が枯渇し
てしまうのではないかと心配したものです。

 しかし、不思議なことにその年の秋には小さなアサリがたくさん見られるようになり、
翌年の2月頃には2-3cmに成長しています。もちろん、自然の再生産のサイク
ルを思えば、新しく子供たちが加入してくるということは不思議ではありませんが、
補給源は一体どこなのでしょう?アサリは、幼生の時代に浮遊生活をする時期が
ありますので、潮干狩りの人々の手の届かない沖のほうに生息している親貝や、
金沢湾の更に奥の平潟湾から供給されている可能性はあります。また、三番瀬の
ような東京湾奥の干潟から供給されている可能性も否定できません。しかし、現
時点では補給源については明らかになっておりません。

 海の公園ではアサリの放流は行っていませんので、すべて天然資源というこ
とになります。ほとんど採り尽くしても、翌年にはまたたくさんアサリがいるという
一見豊かなサイクルですが、その供給源がいつまでも安泰とは限りません。

 近年、全国の主要なアサリ漁場は資源の減少に頭を痛めています。海の公園
で採れるアサリの量は、アサリの主産地に比べれば微々たるモノですから、自然と
「湧く」ように見えるサイクルが続いてきたのかもしれませんが、いずれは主産地同
様、資源の減少の影響を受けるようになるかもしれません。

 県の海面漁業調整規則では、殻長2cm以下のアサリは採ってはいけないと定め
ていますが、たとえ規則が無くても小さなアサリには「大きくなる機会を与えてあげよ
う!」という気持ちのゆとりを持てれば、将来に渡って潮干狩りを楽しんでいただける
のではないでしょうか。

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○○水産技術センターに普及指導員が配置されました
                    (企画経営部 長谷川 保)

 4月1日のメールマガジンの[編集後記]で組織再編に伴い「水産総合研究所」
が「水産技術センター」に名称が変更となり、各地区行政センター等に所属してい
た水産業改良普及員(※以下「普及指導員」という。)が企画経営部の所属になっ
たことをお伝えしました。

  今回は、この普及指導員についてお話します。(※なお、4/1からは「水産業普及
指導員」と名称が変更されています)

 普及指導員は、昭和28年(1953年)以来実施され、既に50年以上の歴史があり
ます。国の水産業改良普及事業推進要綱(H17年)では、普及事業の目的は「沿岸
漁業等の生産性の向上、経営の近代化及び沿岸漁業等の技術の改良を図るため、
沿岸漁業等の従事者に沿岸漁業等に関する技術及び知識の普及教育を行い そ
の自主的活動を促進し、もって沿岸漁業等の合理的発展を期する」となっています。

 少々硬い表現となりましたが、要は漁業の生産効率を高め、また、経営を良くする
ために必要な技術情報を沿岸漁業者に提供するとともに、漁業者自ら改善しようと
する活動について、現場でお手伝いし、沿岸漁業をより良くしようとする活動を行って
います。

 神奈川県には、沿岸沿いに第1から第6担当区域まであり、それぞれの区域で普及
指導員が活動しています。第1から第4担当区域(横浜市から鎌倉市)までの普及指
導員は、当センター(三浦市三崎町城ヶ島)に、また、第5と第6担当区域(藤沢市から湯
河原町)までは、当センター相模湾試験場(小田原市早川)に配属されています。

 沿岸漁業者の方は、その区域の普及指導員については直接会う機会もあると思い
ますが、一般の方には分かりにくいと思います。

 しかし、当センターのホームページの更新情報「漁況情報・浜の話題」でその活動の
一部を知ることができますので、普及指導員の活動にも関心を寄せていただければと
思います。

「漁況情報・浜の話題」 http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/fukyu
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[編集後記]

 いつもメルマガをお読みいただいてありがとうございます。

 読んで分かりやすく、楽しいメルマガを目指したいと思います。

 今後ともよろしくお願いいたします。
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