神奈川県水産技術センター メルマガ091

掲載日:2014年3月13日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.091 2005-5-13
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□□研究員コラム
・種苗生産を支える名脇役?(8)
                 (栽培技術部 山田 敦)
・「魚の味」と「裸の王様」
              (企画経営部 中村良成)
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○種苗生産を支える名脇役?(8)
                 (栽培技術部 山田 敦)

 今まで種苗生産施設、設備、機器等を紹介してきましたが、このような施設、機器を保守することも重要で、今回は先日行った配管清掃についてお話します。


 以前の話の中にもあったように、種苗生産で使用する海水は、ポンプにより取水され、ろ過タンクへ送り込まれ清浄化処理されます。ストレーナー→ポンプ→ろ過タンクといった一連の流れは配管等により接続されていますが、長期間海水を流しているといろいろな生物が配管内部に付着し海水の流れを妨げます。


 問題となる生物はムラサキイガイとフジツボで、海水が流れるところで成長・増殖する性質があるため、配管内は格好の住み家となっています。特に常時海水が流れる部分はすさまじいもので、配管の内径が半分になっていることもあり、これらの重量は配管そのものの倍以上にもなります.叉,ムラサキイガイなどの群落に絡まるようにゴカイやヒトデの仲間も増殖しています。


 先日、種苗生産が本格スタートする前に配管の分解清掃を行いました。画像でお分かりになると思いますが1年間でこのようになります。配管は人で言うならばまさしく血管そのもので、これをきれいにしておくことは非常に重要です。


  配管の分解清掃作業
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p782964.html

種苗生産を支える名脇役:バックナンバー一覧
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/seisan_index.asp

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○「魚の味」と「裸の王様」
                     (企画経営部 中村良成)

 「シロムツ」という魚がいます。沖の根魚の五目釣りの常連として釣り好きの方にはおなじみですね。名前は「ムツ」でも実は「スズキ(鱸)」の仲間で、「ワキヤハタ・オオメハタ・ナガオオメハタ」の3種を総称する名前であることもこのメルマガの読者の皆様ならご存知かと思います。三崎や小田原の魚市場でも3種は区別なく「シロムツ」として扱れています(と書いている本人は3種を魚市場で見分けたことはありません)。大きくても全長30cm位の小さなお魚ですが、淡白な白身で特に煮付けでお勧めです(生きのいい物は刺身が絶品だとか)。ところが、私が子供の頃は、どの魚類図鑑を見てもオオメハタは「不味」とか「美味でない」と共通的に評価されていました。


 同様の事例は他にもあります。「エツ」といえば有明海特産の魚で、「エツ料理」は筑後川河口域ではそれは有名な高級料理(私もかねてから是非一度食べてみたいと思っているのですが、なかなかチャンスにめぐり合いません)ですが、エツに対する昔の図鑑の評価はおしなべて「不味」でした。


 シマアジの仲間で小田原では「カクアジ(四角い鯵の意味)」と呼ばれている「カイワリ」もなぜか昔の図鑑では共通的に「かなり美味」となっていました。カイワリといえば高級魚、「かなり」とはどんな美味しさなのだろう?魚類学者が皆で試食会でもしたのかな?魚好きの少年の謎は深まるばかりでした。


 もともと、味覚なんて個人の主観なのですが、シロムツを「不味」と評価するのはなんとも解せない話です。昔は学者さんといえば「末は博士か大臣か」といわれたほど偉いお方でしたから、その大先生が下した判断には容易に逆らえない・・・案外こんなところがその真相ではないでしょうか。「裸の王様」の寓話を思い出さずにいられません。昔の学者ってさぞかし偉かったんでしょうねえ。


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[最近のホームページ更新情報(5月12日)]

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[編集後記]

 長かったゴールデンウィークも過ぎ、忙しい毎日を過ごされている方も多いのではないでしょうか。


 本センターでも写真にもありますように種苗生産の本格的なシーズンをむかえ、準備に追われる日々が続いております。

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