神奈川県水産技術センター メルマガ093

掲載日:2014年2月26日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.093 2005-5-27
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□□研究員コラム
・春シラス漁好スタ-ト!!
                 (資源環境部 舩木 修)
・今は昔の猫跨「サバ」
              (栽培技術部 沼田 武)
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○春シラス漁好スタ-ト!!
                 (資源環境部 舩木 修)

 昨年は1年を通じて極端な不漁で終わってしまった相模湾のシラス漁ですが、今年は3月の解禁後間もなく、平塚を中心とした奥部では大した漁ではないものの、三浦半島側の東部地区では好漁いや豊漁といってもよい位のスタ-トとなりました。


  禁漁期間中に行った試験操業では、さほどシラスを採集することはできなかったのですが、正に解禁に合わせるが如く、シラスの来遊が始まりました。昨年の漁模様が極端に悪かっただけに、待ってましたとばかりに、どのシラス漁業者も午前・午後2回のフル操業で漁に励んでいます。(このメルマガを執筆している5月中旬は、少し切れ気味ですが・・)


 ところで、生きている時のシラスって、どんな色をしていると思いますか? 普段、ス-パ-等で売られている釜揚げシラスは白色をしていますね。でも、生きている時は違います。生シラスを食べたことのある方なら分かるでしょう。そうです。透明なんです。


 前回のメルマガ(no81)の最後で、シラス遊泳の動画を撮れればと書きましたが、画像に収めることができましたので、ご覧下さい。(少々わかりにくいですが・・)


 なにはともあれ、今年は各浜でシラスの天日干し風景を見ることができるでしょう。 皆さん、栄養満点な相模湾のシラスを是非ともご賞味あれ!


「シラス遊泳画像」  はこちらから

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○今は昔の猫跨「サバ」
                     (栽培技術部 沼田 武)

 相模の海には多種多様な魚介類が生息し、これら海の恵みによって多彩な漁業が営まれているとともに、多くの人たちが四季を通じて遊漁を楽しんでいます。


 皆さんは、本県で漁獲されているサバ類のうち、たもあみで掬って獲られる量が最も多いことをご存じでしょうか。俄には信じられないといわれる方もいられるのでは。


 「サバのたもすくい」なる漁法は、昭和40年代後半のマサバ資源が高水準であった頃、伊豆諸島近海で夜間の「はねつり」操業中、集魚灯とコマセで集められ水面に浮上したサバの群れに、乗組員が何気なしに手近のタモアミを入れたら「簡単に掬えちまったよ」てなことから定着した非常に効率的な漁法です。


 このころには、「山程獲れていたサバには魚好きの猫も見向きもしない、サバを跨いで前足で砂をかける仕草をする【サバの猫跨】」などと、粗末な食い物の代表であるかの如き言われようで、さらには「サバの生き腐れ」などと鮮度低下の著しい魚であることもこれに拍車をかけたようですが、これらも今は昔の話です。


 近年は、サバ漁業の主な漁獲対象であったマサバ資源が全国的に減少していますが、このような状況下にあって、少ない漁獲物に付加価値を付けようとの取り組みが各地で始まっています。


 全国ブランドになっている大分県佐賀関の関サバは、一本釣りしたサバの魚体を一切触れずに生け簀で活かし、出荷の際に締めるという方法を採っていますので、肉質の良さと高鮮度が相俟って大きなものは1本が3,000円もの値段が付く程の超高級魚になっています。


 これに追いつき追い越せとばかりに、本県でも漁獲時から出荷まで鮮度保持に努めるようになってからは高値で取引されており、特に、東京湾口の松輪沖で釣られたサバは、松輪さばという地方区ブランドとして認められるようになっています。


 当センターのサバ類調査担当者は、マサバ資源の減少要因を解明するために、さらにはこの資源を回復させる手立てを探るための取っ掛かりとして、マサバを自ら漁獲して飼育中であり、成熟状況を把握するとともに受精卵を得ようと悪戦苦闘していますので、そのうちには貴重な成果が得られるものと期待しております。


「さばたもすくい操業画像 」はこちらから

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[編集後記]

 スーパーや魚屋では鮮魚の産地が表示されるようになり、魚の値段と産地(銘柄)のつりあいを考えながら買い物ができるようになっています。今週号で取り上げた湘南シラスや松輪サバは本県の水産物の中でも特に人気が高いものです。

 まだ、食べたことがないという方は是非一度お試しください。

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