神奈川県水産技術センター メルマガ096

掲載日:2014年3月13日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.096 2005-6-17

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.096 2005-6-17
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□□研究員コラム
・ついに!子供がアマモの苗を植えました
                 (栽培技術部 工藤 孝浩)
・相模湾と急潮
              (企画経営部 清水 顕太郎)
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○ついに!子供がアマモの苗を植えました
                 (栽培技術部 工藤 孝浩)

 大型連休最後の休日だった5月8日の日曜日、私の5年越しの念願が叶い、子供たちが自らの手で海底にアマモを植える事ができました。


 今年は水槽内で育てた人工苗が沢山でき、3月に株移植による造成に使っても、なお2,000株が残りました。これらを引き続き育てて、大型連休時には20-30cmの立派な苗に仕立てたのです。


 人工苗の生育は天然のものに比べて遅く、3月の時点では移植に耐えるぎりぎりの10数cmにしかなりません。しかし、役所の事業では、年度内に造成作業を終わらせなければなりませんでした。3月の海は冷たいうえに潮も引かず、これまでは子供が植えることなど到底できなかったのです。


 当日は、大潮の干潮時に合わせて親子、高校生や大学生など300人もの老若男女が裾をまくり上げて海に立ち込み、膝丈前後の水深に手植えしました。今回もテレビの人気キャラクターと、豊かな海づくり大会キャラクターの「ウーミィ」がやってきて、子供たちは大喜び。興奮しすぎて泳ぎだしてしまった子も大勢いました。


 今回は初めて年度をまたがった春季の苗の育成に取り組んだわけですが、春の日差しを浴びてアマモの葉の上には雑藻が旺盛に生い茂りました。もし、5日も放置したならば、アマモは褐色の藻の中に埋もれ、存在すら分からなくなってしまいます。光合成が阻害されて生長が止まり、いつ枯れてもおかしくない状況になってしまうのです。


 弱々しい苗の葉の表面に着く雑藻を注意深く取り除く作業は果てしない根気を要し、心身共に疲れ果てましたが、浜にあふれる子供たちの笑顔と黄色い歓声に、体の中に溜まった疲れがボロボロと音を立てて落ちていくようでした。


アマモ苗移植の様子(写真)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582945.html
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○相模湾と急潮
                     (企画経営部 清水 顕太郎)

 相模湾沿岸には、大小様ざまな定置網が設置してあります。皆さんの中にも相模湾沿岸をドライブしたときなどご覧になった方がいることと思います。特に西湘地区では海底地形の関係で岸近くに設置してありますので、気づかれた方も多いことでしょう。


 その定置網の大敵が相模湾でしばしば発生する「急潮」と呼ばれる現象です。急潮は、湾内の流れが急に早くなる現象で、黒潮系水の相模湾内への流入や低気圧(台風)の通過、内部波(上下で密度の異なる水が分布しているときに、その境界面(海の内部)で発生する波)などが原因で発生します。


 ひとたび定置網が急潮で被害を受けると定置網と被害の規模にもよりますが、数千万から数億円の被害となることがありますので、私たちも様ざまな観測手段を用いて急潮の発生に常時目を光らせています。そのひとつが、水産技術センターのウエブサイトからご覧いただける観測ブイの情報です。


 急潮は相模湾沿岸を反時計回りに伝播し、また、水温上昇を伴うことが多いので、その川上(?)側に水温・流速を観測するブイを設置して急潮の発生を早期に捕らえ、定置網漁業者等にお知らせすることで被害を未然に防ごうというものです。


 急潮の発生が予想されるデータが観測されますと、漁協・漁業者などへファックスでお知らせするとともに当所サイトにも掲示されます。漁業は一次産業の中でも、もっとも自然の影響を受ける産業ですから、海の状況を常時観測し、漁業者が受ける被害を少しでも減らすことも私たちの仕事なのです。


浮漁礁ブイ観測情報:
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/Kaikyo/week/Buoy.asp
急潮情報:
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/kaikyo/qw/kyuuchou.asp
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[最近のホームページ更新情報(6月17日)]

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[編集後記]

 まもなく夏至です。昨年は空梅雨だったので、6月の日差しがこんなに強烈だったとは、と驚きましたが、今年はしっかり梅雨空です。

 子供の頃はこの時期になると、もうすぐ夏休み!とドキドキしたものですが、現在は「あ-7月は長期漁海況予報全国会議だ-、締め切りが-」とか言いながらドキドキしています。

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