神奈川県水産技術センター メルマガ097

掲載日:2014年3月12日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.097 2005-6-24
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□□研究員コラム
・流れにより定置網は大きく変形する。 -相模湾試験場回流水槽実験より-
                 (相模湾試験場 石戸谷 博範)
・「海の中を観察するには・・・」
              (相模湾試験場 石黒 雄一)
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○流れにより定置網は大きく変形する。-相模湾試験場回流水槽実験より-
(相模湾試験場 石戸谷 博範)

 定置網(二段箱式落網)の流れによる変形(網成り変化)を下の写真に示す。


 流速ゼロの時には,全ての浮子(よみ=アバ)は水面にあり,台浮子(支えとなる大きな浮子)の土俵綱はゆったりとしている。運動場,垣網は直下に着底し、登網は緩やかに傾斜している。箱網は理想的な形に展開し,魚群が遊泳できる十分な空間を保持している。


 0.3m/s(0.6ノット)の時には,潮上側の台浮子が約2m沈下し,錨綱はやや緊張して直線に近づく。運動場,垣網,登網は吹かれて全て離底する。第一箱網が吹かれ,容積は減少し、第二箱網に吹かれの影響が若干であるが見え始める。


 0.5m/s(1ノット)の時には,潮上側の台浮子が約20m沈下して錨綱はほとんど直線となる。第一箱網と第二箱網の境界部まで沈下している。運動場は上流側を先端として細く絞りこまれるが,網裾は側張の沈下が同時に進むため,ほぼ一定の水深を保っている。登網は吹き上げられた網地が重なり潮抜けが妨げられている。第一箱網の吹かれが大きいが,第二箱網は若干吹かれた程度である。


 定置網の流出被害が発生する流速である0.8m/s(1.6ノット)の時には,潮上側の台浮子は約42m沈下し,その錨綱は緊張する。側張は魚取部より潮下側を残してすべて沈下する。運動場から第一箱網までは吹かれると同時に,網地が集密して潮抜けが妨げられる。


上流側と下流側の台浮子の沈下量の差によって生じる側張の傾斜が最大となり,網地が集密した登網や第一箱網に浮子の上から強流が妨げられずに流入する。また,それらの個所を越えてきた強流が第二箱網の最も細目である魚取部に流れ込むため,この部分は潮を受けて膨み、大抵抗を生み出す。


 流出事故はこの様な状態で発生すると考えられる。


定置網の流れによる変形(写真)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p782678.html
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○「海の中を観察するには・・・」
   (相模湾試験場 石黒 雄一)

 海の中を観察するには、様々な計測機器で水質の状況を測定したり魚群探知機で魚の分布を調べたりしますが、やはり一番わかりやすいのは目で実際に見ることです。百聞は一見にしかずです。


 アクアラングで潜って見たり、深い場所は水中カメラロボットで観察したりといったことをよく行います。


 水中カメラを網にセットして撮影するわけですが、実際に網を上げてカメラを回収するまで何が映っているのかわかりません。映像を確認するときはドキドキです。カメラが違った方向を向いていたり、泥の舞い上がりで真っ暗なんてことはしょっちゅうです。


 でも目的のものが映っていたり、普段見ることができない操業中の魚の様子が撮れたときは、驚きと感激の一瞬です。昨年、タチウオを漁獲する底びき網の調査を行いました。タチウオはその名のとおり立っているのか、どうなのか?下記の写真をご覧ください。


立ったまま網に入網するタチウオ(写真左)   網から逃げようとする普通に泳ぐタチウオ(写真右)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p782681.html
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[最近のホームページ更新情報(6月24日)]

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[編集後記]

今年度から、メルマガを発行する担当者は、1ヶ月交代の持ち回り制となりました。

6月分を無事配信できてほっとしました。読者の皆様に感謝いたします。

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