神奈川県水産技術センター メルマガ098

掲載日:2014年3月12日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.098 2005-7-1

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.098 2005-7-1
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□□研究員コラム
・「西暦2004年1月,エチゼンクラゲの大群は相模湾に来なかった!」
                 (相模湾試験場 木下 淳司)
・今年の夏バテ対策はコムジャンオ
                 (相模湾試験場 川原 浩)
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○「西暦2004年1月,エチゼンクラゲの大群は相模湾に来なかった!」
                 (相模湾試験場 木下 淳司)

 2002年から2004年始めにかけて,日本海で大きさ1mを超える巨大なエチゼンクラゲが大発生した。定置網や底びき網では,これらが大量に入ったために,操業不能や網の破損など重大な被害を受けた。この時エチゼンクラゲ群は津軽海峡を越えて太平洋岸まで侵入し,今度は親潮に乗って南下,三陸,常磐沿岸を襲い,ついに外房に達した。

 2004年1月はじめ,外房の定置網にエチゼンクラゲが大量に入ったという情報が,定置網の漁具防災を担う水産技術センター相模湾試験場に入った。

 次は相模湾が!と緊張が走った。2002年以降相模湾でも数個の大型クラゲが発見されており,これらが大量に来襲する恐れは十分にあった。相模湾試験場では調査船うしおを出動させ,厳重に警戒した。一刻も早くエチゼンクラゲを発見し,漁業者に警告するためであった。

 しかし,エチゼンクラゲの南下は房総沖で止まった。相模湾の漁業者に笑顔が戻った。

 この時のエチゼンクラゲの動きについて,2004年1月の海の様子をもとに考えてみたい。

人工衛星NOAAが観測した海水温の分布図から,2004年1月2日は,緑色で示した北からの冷たい海水が外房沿岸に差し込んでいた(写真1)。これがエチゼンクラゲをもたらしたと考えられる。

 しかしこの冷たい海水は1月8日には北へ退き、赤色で示した黒潮が相模湾へのエチゼンクラゲの侵入をブロックした(写真2)。このためエチゼンクラゲは黒潮によって遥か東方へと運び去られたと考えられる。

写真1:2004年1月2日にNOAAが観測した表面水温
写真2:2004年1月8日にNOAAが観測した表面水温
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582941.html
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582942.html
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○今年の夏バテ対策はコムジャンオ
                 (相模湾試験場 川原 浩)

 4月から小田原勤務となり昼休みに小田原漁港周辺を歩いている。ある日もう業務が終わった市場に韓国○○と書かれた活魚トラックが止まっており何かを積み込んでいるのが目に入った。聞くとヌタウナギを韓国に運ぶという。韓国ではヌタウナギの皮は財布などの材料となることは知っていたが活魚で運ぶと言うことは食用らしい。

 俗に言うヌタウナギは、メクラウナギ科の魚で、ウナギの様な体型で、目は退化して皮下に埋没している。口は下側にあり、顎のない口の両側にひげ状の物が6本ある。ひげといえば愛嬌のあるドジョウを思い浮かべるが、短いがしっかりしたひげで、動く様は触手のようで不気味な感じさえする。体の側面に粘液を出す穴があり、身を守るために強力粘液を出して網や漁具を汚すため漁業者には嫌がられている。

 この地方でも昔は食べていたようだが、その風貌や粘液による調理のし難さからか今では食べられることはない。身も癖があるといわれているが、二十年位前に干した物を食べた経験からするとスルメのような旨味があり、悪い印象は残っていない。

 韓国での食べ方が気になり、調べてみた。ヌタウナギはコムジャンオと呼ばれ、釜山の機張(キジャン)地方の名物料理とのことである。俗にヌタウナギといわれているが数種類あるようで港で積み込まれていたのはクロメクラウナギと思われ名前のとおり黒色であったがコムジャンオの説明にはピンク色かかっているとあることから厳密には種類が違うのかと思われる。料理方法は、丸ごとや捌いて調理したものを焼いて食べたり、コチジャンでニンニク等の野菜と炒めたりするようだ。

 海のウナギ焼、コムジャンオヤンヨン焼きは、不飽和脂肪酸が多く含まれスタミナ食では最高との紹介もあった。そう言われるといかにも効きそうだ。折しも韓流ブーム、日本の韓国料理屋でも食べられないかとあたっていたら都内にメニューとして出している店を見つけた。

 今年は、ウナギに替えてコムジャンオ炒めで夏を乗り切ろうと決めている。

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[最近のホームページ更新情報(7月1日)]

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[編集後記]

 光陰矢のごとしとは当方の感慨ですが、本年もはや半年が過ぎてしまいました。

 相模湾や東京湾口の定置網は、相変わらずサバとカタクチイワシが大半を占めています。

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