神奈川県水産技術センター メルマガ114

掲載日:2014年3月11日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.114 2005-10-21

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.114 2005-10-21

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□□研究員コラム
○メジの標識放流
                                (資源環境部 高田 啓一郎)
○酸素発生器の効果について
                                (栽培技術部 長谷川 理)

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○メジの標識放流
                                (資源環境部 高田 啓一郎)

10月に入り、当センターでは国の所管である(独)水産総合研究センターからの委託により、 メジの標識放流を行っています。
 メジとはクロマグロの幼魚の通称でヨコワなど地方によっていろいろな呼び名があります。クロマグロはマグロ類の中でも最高級とされ、青森県大間町での豪快な一本釣りはテレビで度々放映されるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
  当センターで標識放流するメジは、夏から秋にかけて相模湾に回遊してくる30cm前後の当歳魚で、研究員が漁船に同乗し、主に曳き縄釣り(疑似餌を漁船で曳いて釣る漁法)で釣られたメジにダーツタグと呼ばれる標識を装着し放流しています。放流したメジが再捕されれば、その間の成長や移動が分かる訳です。
 再捕尾数は年により異なりますが、大半は標識放流後ほぼ1ヶ月以内に相模湾内で捕まります。しかし、平成13年9月に32cmで放流したメジは、約2年後の平成15年8月、94cm に成長して太平洋をはさんだ北アメリカのバハカリフォルニア半島沿岸で捕まりました。
 海に関係する仕事に携わっていると驚かされることがしばしばあります。この報告を聞いたときにも、「文献には書いてあるものの、良くぞあの小さな体でアメリカまで」と感心したものです。

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○酸素発生器の効果について
                                (栽培技術部 長谷川 理)

 やっと秋らしくなってきた今日この頃ですが、ヒラメの親魚たちも人間と同様に食欲の秋を迎えたようで、毎日旺盛な食欲を見せています。
 例年、夏場には数年を要して育てた親魚たちがバタバタと連日のように死亡し、その対応に苦慮していますが、本年度は例年と比較して夏季の斃死が著しく少なく、7月から9月の間における親魚の斃死数は10尾程度に留まりました。今年の飼育方法で例年と異なる点は、酸素発生器を導入したことです。実はこの装置は昨年から試していたのですが、昨年度は残念ながら効果のほどは良くわかりませんでした。そこで今年は酸素の放出方法を昨年とは少し変えました。昨年は酸素分散器を使用しましたが、今年はこの装置を水中ポンプに接続し、水流とともに酸素を放出させて見ました。 (写真)
 これにより、夏季に魚を入れておいても溶存酸素量を10mg/l近くまで上昇させることが出来ました(これまでは魚の数にも関係しますが酸素分散器では6-7mg/l ぐらいが限界でした)。
 死亡数の減少が溶存酸素量の影響によるものか、これだけで判断することは出来ませんが?一先ず、何とか夏を乗り切りホッとしています。

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[最近のホームページ更新情報(10月14日-10月21日)]
 10月18日 『新漁業調査指導船「江の島丸」一般公開のおしらせ』を掲載しました。
        市場を歩く!その九十二を掲載しました。佐島漁港です。

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[お知らせ]
○新漁業調査指導船「江の島丸」一般公開のおしらせ
 本年3月から建造を進めていました、新漁業指導調査船「江の島丸」が本日10月21日に無事竣工いたしました。
 新「江の島丸」の竣工式が11月1日に三浦市三崎漁港でとりおこなわれますが、あわせて同日午後1時-3時に新江の島丸の一般公開を行います。
 事前の申し込み等は必要ありませんので、ご興味がある方はぜひおこしください。
 新「江の島丸」一般公開の詳細については、
  http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/event/enoshimamaru/
 をご覧ください。

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[編集後記]
 「お知らせ」でもご紹介しましたとおり、本日、新しい漁業調査指導船「江の島丸」が竣工しました。新船は、江の島丸としては7代目となり、建造後20年が経過し老朽化が目立った6代目(現江の島丸)の代船として建造されたものです。
 新船には、魚群中の魚の大きさ・尾数などが計測できる計量魚群探知機や海底地形を把握できるマルチビームソナー等最新の観測機器も搭載されています。
 旧「江の島丸」は、これまで沿岸・沖合域の漁業資源開発調査や漁獲調査・海洋環境調査などで活躍してくれましたが、新船もこれらの観測機器を駆使して、旧船以上の活躍をしてくれることでしょう。
 一方、旧「江の島丸」は売却の予定ということですので、今までお世話になった身としては、感謝とともに一抹の寂しさも感じるところです。

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