神奈川県水産技術センター メルマガ128

掲載日:2014年3月10日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.128 2006-1-27

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.128 2006-1-27
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□□研究員コラム
・普及指導員の仕事
             (相模湾試験場 中川 研)
・食育のための出張授業をしてきました
             (資源環境部 岡部 久)
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○普及指導員の仕事
             (相模湾試験場 中川 研)

 前回は、内水面試験場の研究員時代に経験した事柄を書かせていただきましたが、今回から現在の仕事、普及指導員の仕事についてお話させていただきます。

 前にも書きましたが、私は、水産技術センター相模湾試験場において、小田原から湯河原地区担当の水産業普及指導員としての仕事をしております。

 水産業普及指導員といってもどんな仕事内容か想像できる人は少ないと思います。

 そこで、今回は、仕事の内容等について簡単にお話をいたします。

 普及員の仕事は、漁業者を側面からサポートし、魚をとる道具(漁具)の改良や漁家の経営改善指導、水産資源を永続的に利用していくための資源管理型漁業の推進指導など多岐にわたります。

 これらの仕事を全て普及員1人で行う…わけではなく、専門的な指導は、当センターの研究員や大学等の研究機関の専門家の指導を仰ぎながら行っていきます。(でも、ある程度の知識は、要求されますので、普及指導員は日々是勉強です。)

 これらの指導を漁業者に対して行っていくわけですが、浜や港にいる漁業者をつかまえてやみくもに指導しても仕方がありません。

 そこで、各漁村や漁協にある漁業者のグループやキーマンとなる漁業者に対して指導を行っていくことが基本となります。もちろん漁業協同組合の協力はかかせません。

 これら漁業者のグループは、青年部のような若い漁業者のグループや刺網や定置網といった同じ漁業種類を営む漁業者のグループ、女性部のような漁業者の奥様等のグループ等があり、その活動も多種多様です。

 中には県下の同じような活動を行っているグループ同士が一つの大きな団体を形成しているものもあり、その活動は地域を越え、県全体に及ぶこともあります。(これら漁業者のグループについて、次回から紹介していきたいと思います。)

 我々普及指導員は、このような漁業者のグループを支援し、グループ活動を通して漁具改良等の試験を行ったり、研修会や先進地視察を行うなどして、地域漁業の発展に陰ながら尽力しています。(格好良く言えば、そうなります。)

 また、そういった指導以外にも、漁業者が直面している問題や研究要望等を聴取し、行政や県の研究機関へ伝える仲介役、有用な情報を入手、伝達したり、一般の消費者に対し「魚食普及」を行ったりもします。その他、制度資金の融資に際しての指導や新規漁業者への経営指導などを行う場合もあります。

 ここまで読んでくださった方は、おそらく思っていると思いますが、そうです。普及指導員は、水産に関する「なんでも屋」なのです。ですから、当然「営業活動?」も行っており、通称「浜まわり」と呼んでいる巡回指導を行っています。

 漁港などを訪れたとき、周りを見回してみてください。我々普及指導員の姿を見る機会があるかもしれませんので、もし、見かけた時は、声をかけてみてください。

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○食育のための出張授業をしてきました
             (資源環境部 岡部 久)

 昨年11月30日、横浜市内の小学校で行われた食育推進のための授業に、食育ボランティアとして参加しましたので報告します。この授業は「地産地消」の意味を教えるため、松輪のサバをメインディッシュに、県産の米や野菜を使ったメニューを給食として出し、私が「松輪さば」をはじめとする神奈川県産のサバ類の話しを聞かせるというものです。当日は松沢知事も子供たちと一緒に給食を食べ、私の話しを聞いていかれました。

 全校集会で子供たちに話したのは、まず、マサバ、マイワシ、マアジの写真を見せ、サバを当てるというクイズ。これは7割以上の子が正解でした。栄養士さんが日ごろから模型などで教えているそうです。次に神奈川県下でサバ類を獲る漁業、釣、定置網を紹介し、いちばん多くとっている漁法を当てるというクイズです。「まき網」と叫んだ子がいましたが、正解である「たもすくい網」の写真を見せたら大きなどよめきが上がりました。まさか「たも網」だとは思わなかったようです。そしてサバだけでなく、県産の魚をもっと知ってほしいこと、そのためには漁業を知ってほしいこと、そして何よりもっと食べてほしいことをお願いしました。

 集会から給食までは時間があり、構内の掲示物などを見て歩くと、すれ違う子がみんな元気に挨拶をしてきます。気持ちのよい学校だと思いました。給食室を見せてもらいましたが、衛生管理も行き届き、「松輪さば」が味噌煮になっていました。脂ののりを象徴するように、皮が剥がれているのが見えました。県産の米、キヌヒカリの炊ける匂いがしていました。けんちん汁の野菜も県産と、徹底したメニューでした。

 知事も来校され、6年生のあるクラスの子供たちとランチルームで給食をいただきました。大変おいしくいただいて周りを見渡すと、サバだけでなく、給食を残す子は一人もいませんでした。少々驚きました。

 その後、サバ漁について、「たもすくい網」の話しを少し詳しくしました。魚価安や油の高騰で漁師さんたちが泣いていることも話しました。最後に、この小学校では心配する必要はなさそうでしたが、子供の魚離れを何とかしたいということで子供たちに「アイデアを出して」と聞くと、「ハンバーグのようにして出せばよい」との発言がありました。三崎に「さんが」という、まさにサバを使ったハンバーグのような郷土料理があることを紹介し、給食に「たもすくい網」のゴマサバの「さんが」が出たらいいねと言って話しを終えました。横浜市の学校給食担当の方の話では、小田原のアジを使ったハンバーグがすでにあるとのこと。「たもすくい網」のサバも、何とか給食にと考えるようになりました。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582887.html
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[最近のホームページ更新情報(1月27日)]

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[編集後記]

耐震強度の偽装事件は、国や地方自治体を巻き込んで更に拡大する様相を呈してきた。

折りしも阪神大震災から11年、東海地震を想定した大規模訓練などの話題が報道されている。

「教訓を忘れるな!」「備えあれば憂いなし!」により少なからず被害が軽減されよう。

ところで、未曾有の被害をもたらしたスマトラ津波は記憶に新しいが、足繁く沖釣りに通っている諸兄には、岸を離れるときにふと今日が今生の別れかなどと心を過ぎるのでは。

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