神奈川県水産技術センター メルマガ129

掲載日:2014年3月10日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.129 2006-2-3

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.129 2006-2-3
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□□研究員コラム
〇「相模湾の地曳網漁業」
                              (相模湾試験場 櫻井 繁)
〇「地先の海と磯根資源をもとに海業の展開」
                              (企画経営部 小林 良則)
〇はるばる遠くへ
                              (内水面試験場 作中 宏)
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○「相模湾の地曳網漁業」
                              (相模湾試験場 櫻井 繁)

 相模湾一帯は沿岸漁業が盛んに行われ、定置網漁業、刺網漁業、一本釣り、しらす船曳網漁業などいろいろな漁業が行われています。主な魚は、マアジ、サバ類、イワシ類、ソウダカツオ類などが水揚げされています。今日は、地曳網漁業を紹介します。

 藤沢市から二宮町の海岸では、地曳網漁業が行われています。昔ながらの漁業として営んでいる漁業者もいますが、現在では、殆どが観光地曳網になっています。

 地曳網とは、両端にロープが付き、先端に袋状の網が付いた構造になっており、船で沖に仕掛けた網を陸から両端のロープを組み、綱引きの要領で水際に何回か往復しながら、引き揚げる漁法です。

 両方のロープの端を引きますが、以前は人力によって引きましたが、現在は機械で曳くようになり、省力化が図られています。しかし、袋状の網の部分は人によって網が締められているのは変わりません。

 地曳網では、季節によって、マアジ、マイワシ、シラスなどが多種多様な魚が獲れ、網にどんな魚が入っているのか楽しみです。獲れた魚は持ち帰れますし、シラスはその場で釜揚げしてくれる地曳網もありますので、持ち帰ってすぐに食べれますよ。中には、サメや毒を持った魚が獲れますので、漁業者の注意をよく聞いてください。

 地曳網は、一網8万円からできるので、小学生の体験漁業や社会勉強のため、職場や近所の人達と一緒にやって見てはいかがですか?

 問い合わせ先 江の島片瀬業業協同組合 TEL0466-22-4671

           藤沢市漁業協同組合   TEL0466-36-8220

           茅ヶ崎市漁業協同組合  TEL0467-82-3025

           平塚市漁業協同組合   TEL0463-21-0146

           大磯町漁業協同組合   TEL0463-61-0940

● 「相模湾の地曳網漁業」の様子は下記からどうぞ!

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582884.html
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○「地先の海と磯根資源をもとに海業の展開」
                              (企画経営部 小林 良則)

 私が担当している普及区域の中にみうら漁協通り矢支所があります。

 この支所に所属する漁業者の人達は、昔から自分たちが開拓した伊豆諸島周辺海域の漁場で、キンメ、ムツなどの底ものを対象に周年営漁をしています。漁場が遠いため2-3日がかりの操業が常で、体力的にも大変ハードな漁業といえます。しかも、ご多分に漏れず、この地区にも高齢化の波は押し寄せており、船を降りる人、また、資源の減少や魚価の低迷で漁業経営がたちゆかなくなり、漁業をやめる人が出てきました。

 このような厳しい現状の中、通り矢支所では、雇用の創出、漁協収入の増加、地域の活性化等を図る目的で、地先の宮川湾の有効利用を検討するようになりました。

 最初は、レジャーダイビングを行うショップや水中観光船を運行する(株)三浦海業公社に、湾の一部の利用について調整を行いました。

 ダイビングも水中観光船も“海中の生きものや景色を見て楽しむ”のが目的なので、魚や貝・海藻などの磯根資源が豊富で、海水がきれい(透明度が高い)なことが要求されます。もちろん、磯根資源が豊富になれば漁業者にとっても有益なことです。

 通り矢支所では、魚や磯根資源を増大させる目的で、次のようなことを実施しています。

     ○ 投石による漁場造成及び稚貝、稚魚の放流

     ○ 竹魚礁の設置

     ○ アオリイカの産卵礁の設置

 また、海水をきれいにする目的(というよりも、海藻や貝類が海の富栄養化を改善していることを子供たちや親に教えることを目的に)で、次のようなことを検討しています。

     ○ ワカメ養殖、貝類養殖(カキ、ヒオウギガイ等)を導入した体験教室

 これは、5年程前から実施している「ヒジキ刈り体験教室」(海辺の生物についても学習している)に付随する形で検討されています。

 なお、宮川湾奥には平成13年にオープンした「みうら・宮川フィッシャリーナ」に併設する形で、海岸近くに駐車場が整備され、一般の方々にも海、浜への利用が容易になっています。このフィッシャリーナは、指定管理者制度の導入により平成18年4月から、みうら漁協が県の指定管理者としてその運営に携わることになりました。

 このようにみうら漁協通り矢支所では、地先の宮川湾を舞台に、海業の展開を実施中です。子供たちが、「ヒジキ刈り体験教室」などをとおして海や生物に親しみ、漁業者と友好を深め、環境や資源の大切さを学んでいくことは非常に大事なことだと思います。

 さらに、これが地域経済に大きく貢献し、地域の活性化につながっていけばいうことなしではないでしょうか。 期待します! 応援します! 協力します!

● 「ヒジキ刈り」や「みうら・宮川フィッシャリーナ」の様子は下記からどうぞ!

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582885.html
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○はるばる遠くへ
                               (内水面試験場 作中 宏)

 このメールマガジンを読んでいると水産技術センターの仕事もずいぶんと範囲が広く、職員が皆、生き生きと仕事に励んでいる様子が伝わってきます。センターの職員は水産の専門課程を経て憧れの仕事についた人ばかりで、仕事が楽しく生きがいを感じている人が多いからです。ほとんどの職員は今の仕事をずーっと続けてきたいと願っているようです。でも、県の職員としては水産業の全般をよく理解したオールマイティーが求められますので、異動がつきものです。毎年その時期になると職員はちょっと落ち着きません。

 水産職の場合は、三崎の水産技術センター本所、早川の相模湾試験場、相模原の内水面試験場、県庁水産課が主な配属先で、地域県政総合センターや農政事務所、漁港事務所などにも転勤することがあります。技術センター本所は県の南端、2つの試験場は県の西部、北部といずれも都市部から離れたところにあります。

 私は、三崎、相模原、三崎、横浜、三崎、横須賀、三崎、相模原と渡り鳥のように南北移動を繰りかえしてきました。考えてみれば30年以上も片道2時間という通勤生活を続けてきたわけです。2時間の通勤を長いと感じるかどうかは人により差があると思いますが、さほど苦に感じなかったのは、どこの職場も楽しかったことと郊外に向かう通勤経路はあまり混まなかったからかもしれません。

 今の勤務地の内水面試験場は横浜線橋本駅から上大島行きバスの終点で下車、さらに徒歩20分の相模川河岸段丘下にあります。毎日大変だねと言ってくれる人もいますが、朝夕の散歩コースと思えば自然がいっぱいの道は四季折々の新しい発見もあり、結構楽しいものです。途中で出会うのはせいぜい4-5人、散歩する夫婦、ランニングの高校生、みんな気持ちよく挨拶の声をかけてくれます。

 私も定年を迎え、延べ17年通った内水面試験場ともこの3月でお別れです。その頃は山も若緑に変わり、桜も花桃も満開で一年で一番気持ちの良い季節です。

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[最近のホームページ更新情報(2月3日)]

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[編集後記]

新聞やテレビではホリエモンが熱いですが、まだまだ毎日寒い日が続きますね。

調査で使用した網を潮抜きのために水に漬けておいたら、翌日には凍って取れなくなってしまいました。

でも、神奈川で寒い寒いと言ってたら、日本海側の人たちに悪い気がしますね。

よく冬将軍到来とか言われますが、「冬将軍」ってどんな顔をしているのかな?

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