神奈川県水産技術センター メルマガ138

掲載日:2014年2月27日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.138 2006-4-7
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□□研究員コラム
〇所長就任のごあいさつ
                    (水産技術センター所長 今井 利為)
〇ウナギ
                    (資源環境部 岡部 久)
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 ○所長就任のごあいさつ
                    (水産技術センター所長 今井 利為)

 平成18年3月31日付けで岡所長が退職し、4月1日付けで神奈川県水産技術センター所長に任命されたました今井です。どうぞよろしくお願いします。

 日本経済は日銀の量的緩和政策が解除され、バブル経済の破綻から長い不況の時代が続きましたが、脱出の兆しが見えてきたようです。しかし、漁業経営は、燃油高、輸入水産物の増加による魚価安、漁業者の高齢化など、一段と厳しさを増しています。

 水産技術センターとしましては、研究員が中心となって本県水産業が抱える技術的課題解決のため、調査、分析し、水産資源の管理方策の提言、漁海況情報の携帯電話での提供、栽培漁業の技術開発、海域環境の保全・回復技術の開発などを行ってきました。しかし、日本経済が大変動する状況で、なかなかこれといった抜本的な漁業経営の改善策を見出せない実情です。

 神奈川県としましては、県政運営の総合的・基本的指針である「神奈川力構想・プロジェクト51」を平成16年度からスタートさせ平成18年度までの目標に「産業振興による地域経済の活性化」を掲げ「地産地消による農林水産業の振興」、「資源の有効活用による農林水産業の振興」を位置づけ、さらに「安心で安全な食の確保」をめざしています。

 また、平成17年には、「かながわ水産業活性化指針」を策定し、「海・川の豊かな恵みと潤いを提供する活力ある水産業をめざして」を基本目標に掲げております。これらの目標を実現するために水産技術センターとしましても、県庁水産課との連携のもと、漁業者の方々はもとより、多くの県民の方々との協働で課題の解決のため、実践・実証を進めることが必要と考えていますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いします。

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 ○ウナギ
                    (資源環境部 岡部 久)

 ウナギという魚がいます。多くの図鑑で「川にすみ、産卵のため海に下る」と紹介されていますが、最近の研究で、海で生活をするウナギ、いわゆる「海ウナギ」がいることが明らかになってきました。実は県内の某所に、ウナギが釣れる漁港があることを同僚のKさんに聞き、釣りに行って見ることにしました。

 2年前の夏の夕暮れ時、Kさんと連れ立って現場に到着、道具を投入し「あたり」を待っていると、Kさんの竿の鈴が鳴りました。あがってきたのは50cm弱のウナギでした。直後に私にもあたり。結局、2時間ほどの釣行でしたが、ビギナーズラックで私が3尾、Kさんが2尾釣って帰りました。場所はお教えできませんが、何の変哲もない、田舎の漁港です。そこには小さな農業用水の流れ込みが2つありますが、大きな川はありません。Kさんの話しでは、大きなハゼやクサフグ、マコガレイなども外道で釣れるとのこと。では、ここで釣れたウナギは「海ウナギ」なのでしょうか?

 東大海洋研でウナギの仲間の回遊履歴を調べている新井先生にこの話しをしたところ、関東周辺でウナギの観察ができる場所を持っていないので、是非調べたいということでした。そこでその漁港を使っている漁業協同組合にお願いをして、水温と塩分が記録できる測器を港内に繋留させてもらい、周年にわたるデータを集めるとともに、ウナギ30尾の釣獲を目標に調査を開始しました。ウナギの耳石に刻まれる輪紋は1日1本である事が確かめられており、また、そこに含まれる微量元素の組成から、どのような塩分濃度の水の中で生活してきたのかが、日単位で突き止められる技術があります。新井先生はその道の第1人者で、我々水産技術センターが扱っている水産有用種の履歴についても解析にご協力いただけることになりました。

 さて、2年前の夏から初めて、この夏ようやく目標の30尾まであと1尾というところまでこぎつけました。これらの解析の結果、この漁港にすむウナギが川に上がった形跡があるのか、ずっと海にいつづけたのか、明らかになる日が近づいてきました。その結果はまたお知らせしたいと思います。


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[最近のホームページ更新情報(3月30日-4月7日)]
 4月3日 市場を歩く!その百二十五、百二十六を掲載しました。小田原魚市場、佐島漁港です。
 3月31日 漁況情報・浜の話題No05-28(平成18年3月31日号)を掲載しました。
 3月30日 神奈川県近海海況予報(平成18年3月)を掲載しました。
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[編集後記]

 日にちが経つのは早いもので、昨年の4月に組織改編により「水産総合研究所」から「水産技術センター」と改称して1年が経過しました。

 組織改編に伴い、このメールマガジンも発行体制の見直しをさせていただきましたが、新体制で1年が経過したことになります。この間、新体制で何とかメルマガの発行業務を務めさせていただいたのですが、慣れないこともあり、読者の皆様にはご不便をおかけしたところもあったことと思います。

 今後も、今の体制でメルマガ発行業務を行う予定でいます。今後とも「水産技術センターメールマガジン」をよろしくお願いいたします。


[お詫びと訂正]

 先週発行の水産技術センターメールマガジンVOL.137(2006-3-31号)で、コラム「マイワシの体にえぐられた穴の正体は? そして・・・」の著者名を「資源環境部 舩木 修」とすべきところを「栽培技術部 山田 敦」としてしまいました。お詫びして訂正させていただきます。

 また、著者の舩木研究員には大変失礼いたしました。この場をお借りしてお詫び致します。

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