神奈川県水産技術センター メルマガ153

掲載日:2014年2月25日

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.153 2006-7-21
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□研究員コラム
○夕焼け見るなら梅雨時!     (企画経営部 中村 良成)
○「資源」って、なに?        (資源環境部 田島 良博)
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○夕焼け見るなら梅雨時!
                    (企画経営部 中村 良成)

 そろそろ梅雨も終盤に入ろうかという頃ですね。しかし、関東地方では今年は5月の連休明けから日照時間が不足気味で、もう2ヶ月以上も梅雨が続いているような感じさえあります。それでも、梅雨前線が北に上がったり南に下がったりすると思わぬ晴れ間が訪れます。特に前線が日本海まで北上すると、春一番の時のように南風が吹込むため、風が強くなり思いのほか空気が澄みます。こんな時は一際鮮やかな夕焼けに出会う絶好のチャンスです。強い南風が雲の端を磨くのでレンズ雲が出現し(これが重要なポイント)、太陽が沈んでしばらくするとほんの数分間ですがレンズ雲が黄金色や朱色に耀きます。太陽光線が年間で一番強い時ですので、それは見事な雲の耀きにお目にかかるのも梅雨時ならではの光景です。さらに、この時期は太陽が富士山の北(右側)に沈むため、城ヶ島大橋からは三崎漁港を近景にその後ろに夕焼けと富士山という組み合わせが見られます。

4-5年に1回はそれは見事な夕焼けが出現し、その瞬間三崎がなんとも形容のしがたい紅の黄金色に染まります。こればかりは狙って見えるものではないので、地元人ならではの「梅雨の晴れ間の特権」といえるかもしれません.。

そして梅雨が明けると日没位置が日増しに富士山に近づきます。ちょうどお盆前(8月12日前後)の1週間は城ヶ島大橋からは富士山の稜線に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が見えます。

すなわち、城ヶ島では梅雨から盛夏にかけてが夕焼けの季節なのです。しばらくは「城ヶ島の夕焼けウォッチャー」.にとって天気図と西の空から目が放せません。

今日(7月13日)は昼前から青空が広がり、レンズ雲も現れ始め、まさにこの題材にぴったり!と期待したのですが(写真1;日没前)西の空には思いのほか雲が多く、見事な夕焼けはお目にかかれませんでした(写真2;日没後)。


写真1(日没前) 写真2(日没後)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p758812.html
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○「資源」って、なに? 
                   (資源環境部 田島 良博)

 読者の皆さんも「資源」という言葉には馴染みがあるかと思います。「資源」にもいろいろな種類がありますが、大きく分けると「生物資源」と「無生物資源」ということになりましょうか。

 

 「無生物資源」の中に含まれるものは実に多様で、鉱物や水など物であったり、データなどの電子情報であったり、知識や技術も資源と考えられます。しかし、私たちが扱う資源は「生物資源」の方なので、「無生物資源」については脇に置いておきましょう。

 

 さて、「生物資源」の特徴とは何でしょうか?

 無くなってしまえばお終いという点では、生物も無生物も同じですが、「無生物資源」との最も大きな違いは、自ら増殖し成長するということでしょう。

 では、単に「生物」という場合と、「生物資源」という場合、何が違うのでしょうか?

 「資源」という言葉には、利用できるものという意味合いが含まれています。つまり、食用なり工業原料なり、何らかの形で利用可能な生物が「生物資源」なのです。

 私たちが扱う「生物資源」は魚や貝といった「水産資源」です。かつては、どんなに獲っても尽きることが無いと信じられた資源もありましたが、今では「心配の無い水産資源」の方が少ないといっても良いでしょう。

 その中で、資源管理型漁業や栽培漁業という考えが発展してきたわけですが、生き物相手のお話ですから、なかなか理屈どおりには行かないのが実態です。

 魚が減ったなら、「増えるまで獲らなければ良い」というのは確かにひとつの考えではあります。でも、漁業に従事する人たちは、その魚を獲って売ることで生活しているわけですから、魚が獲れなければ生活ができません。どこまでなら我慢できるか、漁業の現場では、資源の保護をめぐって苦渋の選択を迫られることもあります。

 「この魚がダメなら他の魚を獲れば良い」という方法も、順に資源を食いつぶしてしまえば、やがては全てが失われてしまうことになります。

 スーパーなどの鮮魚コーナーには、今日もたくさんの新鮮な魚が並んでいます。しかし、どの魚も無くなったらお終いという「資源」であり、漁業という生産の現場があればこそのものです。

 食べる魚を「選べる」幸せが、将来に渡って続くように、私たち研究者も努力して行かねばならないと改めて思う今日この頃です。


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[編集後記]

 夏場は海水温が上昇し干満の差が大きくなるため、磯場では干潮時に小魚やカニ、海藻などたくさんの生物を観察することができます。

 当センターでも毎年「夏休みこどもワクワク・海・体験」と題して、磯採集や料理教室を行っております。

 詳しくは、「かながわサイエンスサマー」のページをご覧ください。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seityo/kagaku/rikai/summer/index.htm
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