神奈川県水産技術センター メルマガ154

掲載日:2014年2月25日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.154 2006-7-28

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.154 2006-7-28
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□研究員コラム
○「ある飼育現場から」     (栽培技術部 長谷川 理)
○マイワシの飼育実験       (資源環境部 仲手川 恒)
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○「ある飼育現場から」
                    (栽培技術部 長谷川 理)

 当センターでは、育種研究のためヒラメを飼育しておりますが、水温の上昇する夏季はヒラメ達にとってもっとも過酷な季節となります。すでに夏バテしてきているようで、死亡魚も散見されています。夏季には酸素発生器を導入して飼育環境を改善している事については以前にもこのメールでご紹介しましたが、これから秋までの間、ヒラメを飼育している者としては、斃死をいかに抑えるのかという事について、最大の注意を払う必要があります。

特に、この時期に発生する厄介な疾病としては、エドワジエラ症があります(最近は通年発生していますが)。この疾病は、ヒラメにとって難病で、多くのヒラメがこの病気で命を落としています。本県では、この疾病による被害を少しでも軽減するために、昨年から、エドワジエラ症に強いヒラメを開発する研究に取り組み始めました。この研究の中には、ヒラメをエドワジエラ菌の入った飼育水に入れ、人為的にエドワジエラ症に感染させる試験があります。一方で、「疾病を如何に発生させずに飼育しようか」と考えているのに、こちらの試験では如何に確実に発症させるのかについて研究しています。発症させるための条件設定については、かなり判ってきましたが、まだ、しばらくの間は同様の試験を行う必要があります。この試験により人為的に感染させられて斃死していくヒラメを見ていると、小さな卵から育てた自分としては、とても虚しくなります。これらの犠牲になった魚の死を、無駄にしないように今後の試験に取り組んでいきたいと思います。


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○マイワシの飼育実験
                   (資源環境部 仲手川 恒)

 今や高級魚となったマイワシ。今年の5月に東京・築地では、大型のものに1尾1,000円を超える値がついたほどです。神奈川県における漁獲量も1984年の2万トンをピークに減りつづけ、約20年後の2003年には1/100の200トンにまで落ち込んでいます。

 なぜマイワシが獲れなくなったのか。さまざまな説がありますが、その増減の要因は現在でも完全には解明されていません。そこで、当センターではマイワシの飼育実験を行い成長の過程を明らかにすることで、この増減の要因の手がかりを探っています。

 マイワシは、大海原を泳ぎながらプランクトンを食べて成長するので、陸上の水槽のような狭い場所での飼育は難しいと思われていました。また、イワシは「鰯」とも書くように、鱗が落ちやすく、弱く死にやすい魚といわれています。

 当センターでは、直径1.5mほどの円形水槽に海水を掛け流しで供給し、エアレーションで水中に空気を送って飼育しています。餌として、通常の魚用の細かい配合飼料(魚粉、ビタミンなどが入っているもの)を与ると、水面すれすれまで上がってきて泳ぎながら器用に食べます。飼育を始めて1年以上経過していますが、大量死などもなく順調に育っています。今後の研究の成果が楽しみです。


写真 マイワシの飼育実験
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582847.html
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[編集後記]

 夏休みに三崎港や城ヶ島を散策してはいかがでしょうか。都会では見られない、さまざまな発見があると思います。

 また、平日であれば当センターを見学することができます。お近くにお越しの際は是非お立ち寄りください。

 なお、見学ができない場合もありますので、事前に電話等でお問い合わせください。

 詳しくは、当センターホームページの「見学受付について」のページをご覧ください。

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f421175/p550027.html
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