神奈川県水産技術センター メルマガ156
-- Fish-mag >゜)))< ------------------------
/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン VOL.156 2006-8-11
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
□研究員コラム
○当センターに小泉首相が来られました (栽培技術部 武富 正和)
○私のアサリも青かったのだ (資源環境部 久保島 康子)
----------------------------------------------------------------
○当センターに小泉首相が来られました
(栽培技術部 武富 正和)
まだ本格的な暑さが到来していなかった先週8月2日、当センターに小泉首相が来られました。
今回は、首相がセンター施設を見学されている時のご様子を紹介します。
【キンメダイの耳石に日輪(一日一本リングが耳石に刻まれる)があり、漁獲物から誕生日が分かることを説明】
首相:サバ、マグロ、イワシでも誕生日が分かるの?
所長:分かります。
首相:サバを読めないな。
【神奈川の水産業全般の説明を受けた後、最先端の遺伝子技術を利用してヒラメの育種を行っている飼育室に入って】
所長:金魚で何千年もかかった種の改良を、DNAマーカーを使って数年で行います。
首相:たくさんのヒラメがいるけど皆親が違うの?
職員:それぞれの両親もわかりますし、誕生日も分かります。
首相:へぇー。餌は何をやっているの?
職員:配合餌料です。
【マダイ成魚が多数放し飼いされている大池で餌やりを体験され、勢いよくマダイが 餌を食べるのを見て】
首相:ここでマダイを釣ったら、全部簡単に釣れちゃうだろうな。
所長:最初の2-3匹は釣れますが、あとは警戒して釣れません。
【サメやフグ、サザエ、カジメ等を入れた子供向けのタッチングプールでは】
所長:サメ肌を体験してみてください。
首相:・・・・・・
所長:尾の方から頭の方向に撫でてみてください。
首相:(納得)
【センターや(財)県栽培漁業協会が生産しているマダイ、ヒラメ、マコガレイ等の稚魚を見て】
首相:ヒラメとカレイはどうやって見分けるの?
職員:腹ビレを下にして立てた時に、二つの眼がひだり側にくるのがヒラメで、右側にくるのがカレイです。
【アワビの親貝の入った水槽に手を入れ】
首相: う-ん、剥がれない。
離れて見ていた私達には、目の回る様な激務の日々から外れて出身地の海辺で発せられる会話は、一般の方と全く同じ疑問や驚きに聞こえました。
皆さんも、残り少ない夏の1日、お子さんをお連れになって、首相と同じコースを見学してみてはいかがですか。
写真 小泉首相の見学の様子
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p758620.html
-----------------------------------------------------------------
○私のアサリも青かったのだ
(資源環境部 久保島 康子)
残暑お見舞い申し上げます。長い梅雨も終わり、やっと青い空と白い雲の夏がやって来ましたね!
・・と、言いつつ季節をもどして申し訳ありませんが、皆さんは梅雨前に潮干狩りにお出かけになりましたか?私は行っていないのですが、ある日、同僚のK氏が「見て見て!」と、貝殻が真っ青のアサリを職場に持ってきたのです。K氏曰く「掘り出した時は、本物の貝と思えなかった。」とのこと。確かに、実物を見て、さもありなんと納得。
「なにこれ!珍しいよね!初めて見る!」職場の数人が集まって盛り上がっていると、同じく同僚のH氏は早速インターネットでチェック。すると千葉県の木更津では、「木更津ブルー」という名まで付いていて、地元産のアサリの特徴として一部で有名だとか・・。同じく同僚のT氏は家族で潮干狩りに行った時、青いアサリがあった気がするけど気持ち悪いので海に戻したとか・・。ちなみに場所は千葉県。
知らなかったのは、私だけ? 一時の盛り上がりは、あっという間に去り、残ったのは私と青いアサリだけ。しかし、開き直った私はとにかく写真を撮り、貝殻は私のあの感動の記念にしようと決め、もちろん味も確認するため酒蒸に・・。
ところが、「あれ?」、私を虜にしたあのブルーはどこ? どこにもない。目の前には薄赤茶の酒蒸となったアサリが・・。その時の私の気持ち、察して頂けます? 悲しいやら、悔しいやら、とにかくがっかり・・。味はとっても良かったですけど。
写真の中だけに残った青いアサリを見ては、ため息をついていた私の耳に、「まだアサリ獲れるかな・・」というつぶやきが届いたではありませんか。私は、うかつにもつぶやいてしまったK氏に絶対青いアサリを見つけること!と、厳しくお願い(?)したのでした。K氏は律儀にも、初めの貝には少々劣るものの青いアサリをやっと1個見つけてきてくれました(自分で獲りに行かないくせに文句が多い)。こう考えると結構青いアサリはいるのかも知れません。
熱を加えたのが変色の原因?と考えた私は、今度は生きている状態で身を取り去り、貝殻を日陰で乾燥させたのです。・・が、結果は徐々に色あせていきました。結局、私の手元にあの青いアサリは残らなかったのです。私の青いアサリ・・・
後日、アポロ13号のビデオを見ながら、「地球は青かった」とガガーリンさん(これはボストーク1号です)は言ってたけど、「私のアサリも青かったのだ」と思いつつ、「あの青は生命の青なのね・・」などと、がらにもなく思ってしまったわけです。
写真 青いアサリと普通のアサリ
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p758627.html
-----------------------------------------------------------------
[編集後記]
今週に入り城ヶ島にも観光客が多く見られるようになりました。皆様も夏バテ解消においしい魚介類を食べに来てはいかがでしょうか。
-----------------------------------------------------------------■水総研メールマガジン(毎週金曜日発行)
■配信の変更、解除は、こちらから↓
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/mailmag/
発行:神奈川県水産技術センター 広報部会
住所:〒238-0237 神奈川県三浦市三崎町城ヶ島養老子
電話:046(882)2311
ご意見・お問い合わせ:fish.415@pref.kanagawa.jp
-----------------------------------------------------------------