神奈川県水産技術センター メルマガ158

掲載日:2014年2月24日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.158 2006-8-25

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.158 2006-8-25
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□研究員コラム
○漁業者グループの紹介(その1)  (相模湾試験場 中川 研)
○「さかなグッズ」コレクション(その10) 雑もの(1)(キッチン陶製)
 (管理部 亀井 正法)
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○漁業者グループの紹介(その1)
                              (相模湾試験場 中川 研)

 前回は、普及指導員の仕事について書かせていただきました。

 今回からは、前回のお約束どおり漁業者のグループについて紹介させていただきます。

 第1回目は、小田原市漁業協同組合刺網部会について紹介させていただきます。

 かつて小田原市内には、10の漁業協同組合があり、それぞれの漁協に所属する刺網漁業者が個々に漁業を営んでいましたが、漁場全体の資源管理や漁場利用の秩序を図るため、また、小田原漁港における共同の作業場等の整備のため、地域の刺網漁業者自らの働きかけにより、平成2年に「固定式刺網漁業者協議会」を発足させました。

 平成5年に市内10漁協が解散し、新たに小田原市漁業協同組合を設立、「固定式刺網漁業者協議会」は、「小田原市漁業協同組合刺網部会(以下、部会とします。)」として設置されました。

 部会活動は、主に主要漁獲対象であるヒラメを中心としており、ヒラメの漁獲体長制限や漁具・漁法の制限、漁期の制限等を設け、併せてヒラメ種苗の放流や標識放流、稚魚の中間育成等にも取り組んでいます。

 また、ヒラメ以外にもコンクリートブロック等を用いたイセエビ礁の設置試験や春先に多く漁獲されるアンコウの標識放流調査など様々な活動を行っています。

 なかでも特筆すべきは、ヒラメの漁獲体長制限です。

 かつて、小田原ではヒラメの単価は35cm以下は、安価で35cmを越えると高値で取り引きされていました。平成2年には、漁業者の自主的な努力として春先に多く獲れる小型魚の漁獲を制限していましたが、小田原市漁業協同組合が設立した平成5年からは、同漁協の共同漁業権行使規則にこの漁獲体長制限を規定し、罰則も設け、併せて地元の魚市場に対して、35cm以下のヒラメを取扱わないように協力を依頼し、漁獲体長制限を徹底させています。

 神奈川県内には、他にもヒラメを漁獲している地域があり、各々漁獲体長制限を設けたりしていますが、この35cmという体長制限は他地域よりも大きく、また行使規則に規定しているのは、小田原だけです。

 また、漁獲体長制限の35cmは、神奈川県のヒラメ資源管理の目標値として定められています。

 平成10年からは、漁獲された体長35cm以下のヒラメに標識を付けて放流し、ヒラメの移動等について調査も行っています。

 現在までの結果、35cm以下で再放流したヒラメは、80%以上の確率で地先海面にとどまっていることが確認され、自らが行ってきた漁獲体長制限の認識に役立っています。

 その他、平成3年から部会員の負担でヒラメ種苗を購入し、地先海面に放流。さらに平成7年からは、全長4-5cmのヒラメ種苗を約9cmにまで成長させて放流する中間育成も行っています。

 ヒラメ以外にも活動を広げています。平成13年からの3年間、狭いイセエビ漁場の造成試験を行い、効果調査も行いました。その結果、設置後の潜水調査でイセエビ数尾が確認されています。

 また、平成13年から新たに続けている調査があります。アンコウは、冬場の12月-2月までの寒い時期は、高級鍋料理として需要が高いのですが、暖かくなる4月-5月の春先には、需要がなくなり、価格も下落してしまいます。

 しかし、小田原では皮肉にも、価格が高い冬場には、漁獲が伸びず、価格が下落する春先に多く獲れる傾向にあり、部会員は悩んでいました。そこで、価格の高い冬場に、アンコウが何処にいるのかを調べるため、春先に漁獲したアンコウに標識を付けて放流し、その移動を調査しています。

 現在までに体長40cm以下の小さいアンコウは、愛知県や高知県にまで移動することが確認されています。

 平成15年の共同漁業権切り替え時には、今まで各地域ごとに違った漁具、漁法等について標準化も図りました。

 このように、漁業者自ら資源管理や栽培漁業の先進的な取り組みの功績が認められ、第25回全国豊かな海づくり大会において、資源管理型漁業部門の大会会長賞(1番高位の賞)を受賞しています。

 今回は、小田原市漁業協同組合刺網部会を簡単に紹介させていただきました。我々普及指導員は、前述の部会のように、自ら積極的に資源管理等の活動を行っていくグループを陰から応援、サポートしています。

 また、このような漁業者グループの活動について、もっと皆様に知ってもらい、豊かな海づくりに取り組む漁業者の陰の努力を理解していただけたらと思っています。

写真1:標識を付けたヒラメ

写真2:標識を付けたアンコウ

写真3:部会が製作したイセエビ礁

写真4:イセエビ礁で確認されたイセエビ

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582837.html
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○「さかなグッズ」コレクション(その10) 雑もの(1)(キッチン陶製)
                 (管理部 亀井 正法)

 前回までは、「箸置き」とか「お皿」とか、用途別に統一して整理できるほど品数があるものを紹介したのですが、今回からはそうはゆきません。つまり、用途別にするには、それぞれコレクション数が少ないもの、または、何に使うのか?よく分からない、逆に言えば、考えようによっては何にでも使えるようなもの、こんな日用品にも「さかな」がデザインされているのだァ!と感心させられるもの、などを紹介してゆこうと思います。

 実は、さかなグッズコレクションの究極の楽しさは、この雑もの収集にあると言えましょう。この手のグッズを漁るには、時間の積み重ねと地道な努力が必要です(何でもそうでしょうが)。なにしろ、目的物が定まっておりませんから、膨大な日用雑貨から見つけるわけですから、大変です。でも、コツがあるのです。「暇ができたから、漁りに行くか」と意気込んで出かけても、なかなか見つからず、かえって疲れるばかりで、楽しみが半減するケースが多かったように思いますが、人と待合わせする時や汽車などに乗る時に、かなり早めに目的地について、その時刻までその周辺を漁るのです。「短時間で漁らなければならない」という集中力と「これに決めよう」という決断力で、不思議と良いものを発見できたのです。そのうえ、待ち合わせ時刻には遅刻しませんから、一石二鳥です。そんな中、「えッ、何これ、面白い!」思わず声を発してしまうようなグッズを見つけた時の喜びは、何ものにも変え難いものがあります。

 さて、用途別に整理できない雑物とは言え、ある程度はまとめて紹介せざるを得ませんので、今回は、キッチン関係で、陶製のグッズを主体にしました。主なものを並べてみますと、楊枝入れ、ミルクピッチャー、小物蓋付き容器、おろしがね(陶製でも「かね」?と言うのかな)、おたま立て、きゅうす、そば猪口、茶碗蒸し用茶碗、土鍋などです。中には用途不明なものもあります。なにしろ、さかなグッズというだけで購入してきますから、家へ帰ってからテーブルに置いて、「さて、塩辛入れにするか?」それとも「イクラでも入れるか?」と頭を悩ますのも楽しいものです。グッズを見ていただいて、もし、良い使い方があったら教えてください。

 (今回から、一応、用途別項目を入れておきました。)

 亀井「さかなグッズ」コレクション(その10)雑もの(1)(キッチン陶製)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582838.html
さかなグッズコレクション:バックナンバー一覧
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582272.html
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[編集後記]

 当所メルマガの読者には、魚や海、漁業に興味をお持ちの方が多いと思いますので一冊の本を紹介させていただきます。神奈川県水産試験場(当所の旧名称)の場長を務められた栗原伸夫氏が書かれた「くりさんの水産雑学コラム100」です。

 

 栗原氏は、長野県や神奈川県の水産行政・研究の仕事に長く携わられ、公職を退かれた後もホームページを開設し、「水産雑学コラム」と称して魚や海のことはもとより魚食文化なども含めた水産に関連する広範な記事を掲載されていました。

 「くりさんの水産雑学コラム100」は、平成9年に書き始めた「水産雑学コラム」が今年で100回を迎えたことから、6月に単行本として出版されたものです。

 

 詳しい内容や購入方法などについては、検索エンジンで「水産雑学コラム」を検索すれば簡単に知ることができます。


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