神奈川県水産技術センター メルマガ161

掲載日:2014年2月21日

神奈川県水産技術センターメルマガ VOL.161 2006-9-15

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/KN/ 神奈川県水産技術センターメールマガジン  VOL.161 2006-9-15
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□研究員コラム
○突棒漁 (企画経営部 清水 顕太郎)
○釣人のマナー (資源環境部 岡部 久)
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○突棒漁 (企画経営部 清水 顕太郎)

 みなさんは「突棒漁業」というものをご存じでしょうか。私たちは単に「つきんぼう」と呼んでいますが、カジキなどの大型魚を銛で突いて仕留める勇壮な漁法です。かつては神奈川県でもかなり盛んに行われていたようなのですが、現在では行う船も少なくなったと聞いていました。一度この「つきんぼう」を見てみたいと思っていたところ、先日その機会がありましたので、そのときの模様を書いてみたいと思います。

 8月24日にマメジ(クロマグロの幼魚)の標識放流調査(当メルマガVol159の「編集後記」で触れている調査です)で横須賀市長井の漁業者の船に乗せてもらった時のことです。調査はマメジを釣り上げ標識を付けて放流するというもので、小田原沖まで船を走らせた甲斐もあり、順調に所定数を放流し終えました。調査が無事終了しましたので長井港に向けて帰途につきました。

 しばらく走って茅ヶ崎沖に来た時でしょうか、突然船足が落ちたので「ナブラ(魚の群)でも見つけたのかな?」などと考えつつ様子を伺っていると、舵を握っていた船頭の息子さんが「カジキだ!シロカワ!」と叫んでいます。どうやらシロカワカジキが浮いていたようです。私はカジキ見たさに舳先にすっ飛んでいって海面を探しましたが、かろうじてしっぽの先端が見えただけでした。

 そうこうしているうちに、船頭さんが銛の準備を始めました(写真1)。柄の長さが5-6メートルはあろうかという長い銛です。柄の先端は三つ叉になっていて(写真2)、それぞれに矢尻(正確には「銛先」とか単に「銛」とか呼ばれます(写真3))を取り付けます。矢尻にはロープがとりつけられており、魚体に刺さると柄からはずれるようになっています。このロープを繰り出して魚が疲れるのを待ち、たぐり寄せて取り込むのです。

 銛の準備ができて、船頭の息子さんが銛を構えました。(写真4)船頭さんはリモコンでカジキの動きに合わせて船の向きを調整しながらカジキとの距離を徐々に詰めていきます。ちょうど良い距離になったのか、息子さんが銛を投げました・・・・・が、銛は魚にあたりませんでした。後で「しばらくやってなかったから、トンでもないところへ投げちゃった」とおっしゃってました。

 ということで、仕留めたカジキの写真はありません。カジキがとれなかったのは本当に残念でしたが、私はかねてから見てみたいと思っていた「つきんぼう」を見ることができて、とても満足でした。 

 (写真 突棒漁の様)

http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f450011/p582832.html
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○釣人のマナー (資源環境部 岡部 久)

 お盆が終わり、城ヶ島のあちらこちらで毎度おなじみの光景を目にするようになりました。それは、防波堤の上や、特定の岩場にうずたかく積まれたゴミの山です。この光景はお正月明けや、ゴールデンウィーク明けにもよく見られます。捨てて行く人の多くはつり人で、コマセの入っていたビニール袋や空き缶、ペットボトル、カップラーメンや弁当の入れ物、残飯などが目立ちます。

 大型釣具店の名前が入ったビニール袋にいれ、口を縛って捨てられているものも多く見られます。コマセの残りや残飯は野良猫やカラスがアサって散乱したり、腐って悪臭を放っています。中には明らかに生活ゴミと思われるものや大型家電を捨てて行く人さえいます。地元観光協会や漁港事務所、ボランティアの人たちが片付けてくれているのをよいことに、今年も大量のゴミの山を作って帰られました。このようなマナーの低下によって、私もよく通った某港が「釣り禁止」となった事実を知っていただきたいと思います。

 最近のニュースでは、世界自然遺産に登録された白神山地で違法な釣りが横行しているというのがありました。山奥の禁漁区で岩魚などを密漁しているということです。自然遺産地域は、動植物すべてを保全していく必要があり、地元では乱獲が続けば生態系に影響を与えかねないとの危機感を強めているそうです。

 これも自分さえよければいい人たちによる心無い行為だと思います。「釣り好きに悪い人はいない」などと聞いたことがありますが、すでに死語になっているのでしょうか。こういうことをして平気な人は、注意されても知らん顔、挙句の果てに怒り出す場合が多いと聞きます。自分勝手もここまで来ると、もはや釣りをする資格がないのではないでしょうか。


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[編集後記]

 非常に強い台風13号が発生しております。海上で調査を行う機会が多い当センターの研究員にとって、台風の進路や速度などは気がかりです。今回の台風は来週の調査に影響が出るでしょうか。  


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